クリパンLOVE
"結局、俺の見た目だろ。"
クリパンは去っていった。
確かにクリパンみたいな
いい男と付き合ってみたかった
だけだということが、
ハマルにもわかった。
くじらちゃんの店で
アイスコーヒーを啜りながら
クリパンのことを語る。
もちろんアクリル板越しだ。
くじらちゃん曰く
"クリパンのタイプは
あんたにはダメ。
アイツ暗いの。
あんたも暗いでしょ。
そう言う意味では
アタシの男タイプがいいわよ。"
ハマルは言う、
"アーニーさんですか。"
くじらちゃんは答える。
"そうよ。まあ腐れ縁だけど
まあまあ幸せよ。"
クリパンの魅力は
やはりあの少年性という
意味がハマルは分かった。
クリパンタイプはやめよ。
お互い不幸になる。