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『調査レポート一号から』
『調査レポート』
長野県、南木曽山において発生した「テレビクルー遭難事件」は、生存者の少なさと状況が非常に凄惨なものだったということから、人々の記憶に鮮烈に残った。
事件の生存者からの事情聴取は、未だ該当人物の精神的、肉体的ショックがが大きいため慎重を要するものになっている。
事件には奇妙な点がいくつかある。
・国内遭難事件としては被害者たちの肉体の損傷度合いが激しい点。
・ヒグマなど危険な野生動物への対策を取っていたにも関わらず、大勢の(ほとんど全ての)者が死亡してしまった点。
そして、
・事件の発端となった原因が未だ不明な点。
以上の疑問点を含み、本事件には未だ多くの謎が残っている。
<レポートの一部を抜粋>