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エピローグ 閉じ込めた少女
僕は、空気だ。
でも、彼女と出会った。
ひまわりのように美しく明るい可憐な少女に。
彼女が来るといつも世界は風になる。
僕は、彼女の世界が見てみたくなった。
どこまでも青い瞳から一体何が見えるのか。
気が付けば僕は、無空間に彼女を誘っていた。
二度と地上には帰れないであろう世界に。
自分の気持ちが抑えられないまま、彼女を閉じ込めた。
その時に見えた風景が2つある。
絶望と幸福だ。
彼女を手に入れた幸せと自分が今やっている行動の極悪さに、自分は、自分でいるのが嫌になった。
黒猫がその時通ったのを今でも覚えてる。
あれは、きっと、ケンだったんだ。
ナターシャを追ってきた猫だったのだ。
ケンは、ナターシャの飼い猫だと思われます。二人は、家族だったのかもしれません。




