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風と私  作者: 黒猫
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20章 命令

友?


ダークネスが?



ケンは、人間の姿へと戻っていた。




そして彼女に近づいていく。




『会いたかった、ナターシャ。お前の世界を欲していたんだ。』



『私の世界?』





ダメだ!




行かせてはダメだ!




『ナターシャ! 逃げるんだ!』






気付けば僕は、少女の手を引いて必死に走っていた。




ダークネスは、ずっと追いかけてくる。





『涼、私は、研究者だ。悪いようにはしない。』




嘘だ。




やつは、狙っていたんだ。




この日が来るのを。




エナジーを壊し、この世界を得ようとしてる。





『お前は、サレスなのか?』




ナターシャがボクに話しかけた。



サレス?




あぁ、僕の元の名か。





『そうだよ、僕は空気神サレス。君の親友らしい。』





『いや、それは、嘘だよ。私は、ダークネスと親友なんだ。』




え?


でも、書物には、そう、






『書いてあるんでしょ? ノエルがデタラメを言ったんだね。』





『じゃあ、ダークネスは、君にとって大切な人物?』





『そうだね、でも、それは、彼がキュラ神になる前の話だ。彼は元々黒猫で、このエナジーによく来ていた。昔は、人間以外の者も来れていたんだ。ところが、時代が変わり、そういった動物は入れなくなった。なぜか分かる?』





分からない。




そう答えたかったけど、なんとなく分かった。




『ケンは、黒猫の姿で知ってしまったんだね。』





『そうだ。この世の全てをも変える世界観を。私の世界が生きる全てだと思ってしまった哀れなキュラ神なんだ。だから、ノエルは、黒猫、動物はもうエナジーには、入れなくなった。入れたら末期症状になるからだ。人間は、自分の世界だけを見る。人の世界は、後回しだ。だから、そんな人間なら、入れてもいい。だからやつは、人間になって、転生してこの世界に来たようだね。』





ナターシャは、大人びていた。




まるで、さっきの少女も彼女だったみたいだ。




『ねぇ、君は。』





『ナターシャ様!』





ノエルが、口から花、自然、風、海を出して追いかけてきた。




まるで、景色が瞬時に移動しているかのようだ。




『無事だったんだね、ノエル。』




『当たり前です。あれは、私が作り出した幻術ですもの。』




彼女は、僕をじっと見た。




そして、すがるような目で見ている。




『空気神サレス、エナジーを救い下さい。そして、キュラ神を殺して下さい。あの男は、キケンです。あなたの力で無にして下さい。』





僕は、次元の違いを少なからず憎んだのだった。

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