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僕と彼女の日常。  作者: 波瑠
2/2

1話



「ねえねえ、そこの彼女、今暇?」


「……」


振り向きもせず、ただひたすら歩き続ける一人の女性。

声を掛けてきた男達二人組はその態度に不満そうに見ていた。


「なんだ、あの女。」

「美人だからって気取ってんのかよ。」


ブツブツと文句を言いながら二人組の男は去る。何故、無視をしてたのか理由もわからず文句を言って。

本当に日本って酷い社会だと感じる。

理由も知らなく、文句や悪口、心にもない言葉を淡々と吐き、自殺者が出た時にだけ哀れむようにコメントをして。

どうしてこんなにも愚かな者なのかなって…あ、自分も日本人だけどね(笑)


そして僕は彼女に近付いた。

彼女も歩く足を止めゆっくりと上を見上げた


「お待たせ、未来」


口と一緒に手を首元に当てる

それに気づいた彼女、未来は僕に話しかける。


『晴遅い。10分遅刻』


と僕のことを指差しながら両手の親指と人差し指を上げながら、半円を描き指で時刻を表す。


「ごめんごめん。未来、歩いちゃって何処にいるか分からなかった」


そう、これが僕達の日常な会話。

これが僕と未来の日常である。


彼女の手を握り、

「じゃあ行こっか。」


と笑みを見せ、目的地へ向かう。


未来は、生まれた時から耳が聞こえない。聴力障害だ。

彼女と出会ったのは、中学の時。

補聴器をつけながら必死に先生に筆談で話していた所を見たのが出会いだ。

彼女は、聴力障害でありながらも、普通に過ごし、普通の学校で過ごしていた。そう僕達と何も変わらない日常を。

一生懸命授業についていき、一生懸命運動をする。

そんな彼女に僕は惹かれていた。


そこから僕は、図書館に通い、手話の本を読んで読んで読み続け、彼女と会話したいと思った。これだけ見れば、ただのストーカーに見えるけど違うからね?()

そして、彼女に話しかけた。

まあそんな過去の話なんてどうでもいいのさ(笑)



未来は、彼氏の僕が言うのもあれだが本当に美人だ。

黒髪のロングストレートヘアーに、周りに花でも咲いてるのではないかと思うぐらいの可憐さ。感情もとても豊かだ。

そして何より、笑顔が可愛い。うん。まじで()


『そういえば、晴』


彼女は口パクをしながら僕に尋ねる


「どうしたの?未来」


『さっき、私、声をかけられたの。けど、あまりにも非常識な人だと思って振り向きもしなかったわ』


と手話を入れながら眉をひそめて話す。


「ぶっ…w」


思わずその会話に吹いてしまった。

未来は首を傾げながら僕を見詰めそのまま彼女に


「どうしてそう思ったの?」


と、笑いながら聞いてみた。


『だって、私がここに来る前に、同じ男二人組みが別の女性に話してるのを見かけたわ。本当に男って最低ね。今度話しかけたら手話で全力で煽ってあげるわ。』



なんて言うことをいうんだこの女は…(笑)

ちなみに、未来は大人しいって性格ではない。寧ろ疑問に感じること、思ったことを真正面から伝える。

彼氏の僕でさえも、それは容赦ない()

まあ、そこが彼女のいいところでもあると思う。



『それに…』


「ん?」


彼女は俯きながら、


『私には、晴がいるから…』


頬を赤く染めながら彼女は手話で答える。

ああ、もう…本当僕の彼女は、


「可愛くて仕方がない。」





こんばんわ。波瑠です。

1話ですね。だから言ったでしょ?暗い話じゃないって()

こんな彼女がいれば自分なら毎日尽くして尽くして尽くしまくりたくなりますね()


あ、設定とか書かなかったのでこちらの方で


天海未来(あまみみらい)

18歳。


大宮晴樹(おおみやはるき)

大学1年生。文学部


もうこれだけ書いて、あとは書いてる中で分かってもらえたら幸いです(((((


なにかご不満、アドバイス、などどんどん書き込んでください。アンチコメでもバチコイです()

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