表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/5

一日目 〜チュートリアル①〜

気が付くと、僕は真っ暗な空間に居た。

辺りを見回して見るが、何も見当たらなかった。

自分の手を見てみると、しっかりと見えたので僕の目が見えなくなった訳ではないようだ。


困ったな……。

何をすればいいかわからないな……。


もし、【直感の才】や【思考の才】のような【才能】があればこの状況が変わるんだろう。

でも、僕には何もない。

結局、努力じゃどうにもならないんだ。


『ようこそ

【Skill Of World】へ』


「っ!?」


突然、無機質な声が聞こえ、思わず後ろに飛びのいてしまった。

辺りを見回すが先程と同じで黒い空間が見えるだけ。


「誰……?」


恐る恐る声をかけると、また声が聞こえてきた。


『私はチュートリアル担当のAI、リアと申します』


チュートリアル……。

そうか、ここは既にゲームの空間なのか。


『まず初めに、【メニューオープン】と言ってください』


「……【メニューオープン】」


指示されるままにそう呟くと、目の前に濃い青色のウィンドウ画面が現れた。


〜メニュー〜

【ステータス】

【才能】

【持ち物】

【???】

【???】

【???】

【ホーム】


ハテナで表示されてるものが複数あるのが気になるけど、メニューの内容は一般的なゲームと同じようなものだった。

あれ……。

本当に同じなのか。

一番下にある【ホーム】、これがゲームをやめるためのコマンドなのか。


『表示されましたか?

それでは次の説明に入ります』


「ちょっと待って!」


『なんですか?』


「……ゲームをやめる時はどうすればいいの?」


『やめることは出来ません』


「えっ………!?」


やめることが出来ない………?

それは……


「どういうことなの」


『……その質問に答えることは現段階のステージではできません』


現段階のステージ……。

つまり、このゲームは何ステージかに分かれているのか。

そう言えば、僕はこのゲームについて何も知らない。

いや、知らなさ過ぎる。


『続きを説明してもよろしいですか?』


………まずは、このリアって言うAIから説明を受けよ

う。


「うん、お願いします」


『では、メニューの選択の仕方です

表示されているウィンドウを指でタッチすることで、選択することが出来ます

まずは、【ステータス】をタッチしてみてください』


目の前にあるメニュー画面の【ステータス】の文字を指でタッチする。

そうすると、更に先程より薄い青色のウィンドウ画面が出てきた。


〜ステータス〜

名前:神原勇気

才能数:0

装備:なし


……まぁ、わかってたことだけど。

こう……文字で表わされると、ヘコむな、やっぱり。


『それがあなたのステータスとなります

ステージクリアの達成度も表示されますので、適時確認することをオススメします

今表示されているウィンドウを消したい時は、指で横にスライドして下さい』


今の僕の気持ちなんかお構いなく、説明が続けられていくので、見たくないウィンドウを指で横にスライドする。

そうすると、スッとステータス画面が消え、メニュー画面となった。


『次に【才能】を選択して下さい』


………えー。

更にえぐってくるの、このAI。

無視しようかな。


『0なのはわかっていますので、早く選択して下さい』


………え、何こいつ。

容赦ないよ。

しかも、感情も何もない声だから、余計に容赦ない。


更に何か言われても嫌なので、気が乗らなさ過ぎるけど、【才能】をタッチする。

そうすると、今度はメニュー画面と同じ色をした小さなウィンドウ画面が出てきた。


〜才能〜

【一覧】

【???】

【???】

【???】


メニュー画面と同じでハテナで表示されているものがあった。

ステージ?が進むと、表示されるようになるんだろうか。


『次に【一覧】を選択して下さい』


はいはい。

どうせ何も表示されないんでしょ。


そう思いながら、指示された通りに【一覧】の文字を触る。

すると、2つのウィンドウ画面が表示された。

【所持才能】と【取得可能な才能】の一覧。


『【所持才能】は今、あなたが所持している【才能】です

【取得可能な才能】はあなたが取得することができる【才能】です』


「っ……!!」


リアが言ったことに、僕は言葉を発することが出来なかった。

だって……【取得可能な才能】の一覧にはいくつもの【才能】が書いてあったから。


『今のあなたは確かに【才能】がありません

ですが、あなたには無限の可能性があります

それを……忘れないでください』


先程と違い、何故か感情的な声に聞こえた。

まるで……誰か人と話しているような感じだ。


『それでは、次の説明になります』


リアはまた無感情な声で説明を続けた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ