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ギン、失態

読みづらいという指摘がありましたので、文体を修正しました。

おいおい前のものも直していく予定です。

「「「レギオ様ー、頑張ってぇ!」」」


脳天に響く女性たちの黄色い声。そう言えば、こういう声には耐性ないんだっけ。死ぬ寸前まで訓練し怒鳴り罵れば無理もない。

顔も見えてないしな!


「ギン、相手の方だが…女性が多くないか?」

「…え?ああごめんごめ……あ゛?」


剣呑な声を出した俺に、アズサが眉をひそめる。だがそんなことは知ったことじゃない。艶然と微笑む女性二人、そしてサクーー彼は彼ではなかった。


「アズ、あれは危ない。確かに俺の一撃で沈むだろうが、本気の端っこでも見られたら……騒ぎになりかねない」

「ど、どういうことだ?」


先輩たちの言っていたことによれば。

一方的で。

残虐で。

審判すら止めるような、


「それは、そういうことなんだろう。だが、あの二人はたかが指輪ごとき(・・・)で隠せるような負の魔力を放出してはいない」


よっぽど高位の魔族。破壊を愉しみ、殺戮を好む。俺より戦闘狂で、その行動原理は「楽しければ何でも良い」だ。

故に従わず。

媚びず。

へつらわず。

だから、個人での行動が多かったのだーーたかだか数年前までは。


レオナルドが相対した魔族たちは、統率のある動きとある一人の少年ほどの魔族に忠誠を誓っていた。

その名を、レイテシア。


レオナルドはとうとう撃退に成功しはしたが、こちらの被害も甚大だった。魔法を教え、武術を教え込むのに相応の時間はかかる。

だから、そろそろだと思っていたが。


『それでは注目の二戦目!レフォンvsアーカディア!両者見合ってーー始め!』

ただ無抵抗に立っているレギオに、サクは気配を殺して忍び寄る。魔法の詠唱破棄に気を割いていれば無理もないが、アズサは迫ってきた女性の拳を流れるように受け流す。


レギオはサクに気がついて、そして出来かけの術式を放ってしまう。

だがそんなものは通じない。


やや暴発気味の魔法がサクに当たるが、それは障壁により防がれる。フェンリルの持つ特殊魔法ーー『風神壁(ふうじんへき)』。


ならば恐らくサクという人間は、



「ごきげんよう少年。君も早々に死んでくれないかしら?」

「……ハッ!」

バカを言うな。

死ぬ?俺が?

魔族如きの手でか?

怒りがふつふつと湧いてくる。


「笑わせんな。てめぇら何がしてぇんだよ。数年前から様子がおかしすぎやしねぇか?ーーなぁ?」




「知っていたなら都合が良い!」




明らかな失策、明らかな失言ーー

怒りに身を任せすぎた。


『時の神クロノス、この者の時間を三日間入れ替えて頂戴』

≪よかろう。代償は腕一本だ≫


そんな言葉と共に、俺の目の前に巨大な禍々しさを纏った紫色の人影が浮かび上がった。威圧、威容。


俺は事の顛末を残した文字列を足元から影へと伸ばす。アズサのポケットに入れ込み、そして息を整えた。


神族契約、とはな。


俺の視界は閉ざされた。そして放りだされてしまった。

ギ「お前……なんか俺に逃げるとかそういう手を取らせる気はなかったのか?」

作「ふふっ、神族契約の対象はどこにいても契約が履行されるからね!」

ギ「後付け設定ェ……」

作「逃げても意味なし!まあ対抗手段があるとすれば、同時にその神族にそれ以上の代償を支払う事なんだけど…」

ギ「やらねぇよ」

次回はギン、ショタ化。

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