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全魔権?ナニソレ。

全魔権出場決定!


***

文体を変更しました。

「やはり生徒会メンバーは無理がある、素行不良の生徒をわざわざ生徒会に引き入れることはいくらレギオの頼みであってもできない。だが、全国魔法選手権のメンバー候補にしてもいいと言ってくれたんだ!」


ありがとう、ロバートの行動を丁寧に説明してくれて。


代替案の提示、そしてその人にとって価値のあるなしを見分ける慧眼。これは雇わざるを得まい。今は学生だから、アルバイトから始めてもらってもいいかもしれない。


「えーと、一つ質問なんだけど」

「何だ?」


顔を紅潮させて笑顔で聞き返してくるレギオ。本当にこいつ断られるとか考えてないんだろうか。ゴリ押せば何とかなる人生だったんだろうな。


「全国魔法選手権ってナニ?」

「「はああああああああ!?」」


アズサまでびっくりというか、驚きを隠せないといった様子で見てくる。え、何これ。常識的なものなの?


「全国魔法選手権、通称全魔権。夏休み明けに開催され、全国放映もされる高等課程の大会だ。一年から三年全ての学年が等しく競う対戦形式だよ。毎年賭けも発生するほどの大イベントなんだけど…知らないのか?」


「俺の部屋にも職場にも放映魔道装置(テレビ)ないしなあ。そんなの知らんかった」


新聞もスポーツ欄は飛ばして読む派だ。班員もあまり興味を持っていなかったしそんな時間は子持ちの奴にしか与えていない。


「そんな大層な大会があったのか…」


「いっておくが、この年頃の子供でなくとも知っていて当然位のものだぞ?」

「んじゃあ、生徒会メンバーにはなんなくても良いわけね。アズはどうする?」


「俺はやる。そういうことなら、学校から合宿費用が出て…」

ああ、なるほど。


「じゃあまずは、校内選考で残んないとね」

レギオはにかっと笑う。


「それに関しては、一年メンバーは俺で決まっているから他の二人を選ぶ権利は俺にあるそうだ」

んな馬鹿な。




「…というわけで奇しくもアズサ・ヤヨイと|ギン・アシュレイ(クソ野郎)も、メンバー入りだ」

エミリエ先生本音が漏れているような気がしますが。


「アズサ・ヤヨイ、レギオ・ブラッドレイに壮行の拍手を」

「俺は!?」


冷たい冷たいクラス全員からの視線が突き刺さる。痛い痛い…。


「お前はせいぜい問題を起こさないようにしておけ」

「そんな怒ると、美人が台無しですよ~☆」


「ふざけたことを言っとらんで、魔法くらい適当に使えるようになっておけ」


むっつりとした顔のままレギオを見る。何か心当たりでもあったのか、ビクッとするレギオを見て、ニヤニヤする。頬が赤く染まっているのはご愛嬌。それを見た伯爵令嬢二人が対抗心を燃やしてレギオを見る。


というかあの先生やっぱり。

『ドSだナ』


「レム、変なこと覚えんなよ…」

教室って案外カオスな場所なんだよな。


「アズは俺の癒しだよ…こんな荒んだところで唯一のオアシス…」

「まあ、これだけ『ふ』の感情が渦巻いた教室も珍しいが」

レムがアズサの手をぴろりと舐めた。



「全魔権!?やだボクもう賭けちゃったよ!?」

「アーカディアだろ?俺も全力で手を抜いて挑む気だから気にするな。まあアズサは今強くしてる最中だからな」


クーリががっくりと肩を落とす。


「えー、勝ち目薄すぎ。ボクだって分かるよ、班長に育て上げられた奴は等しく5倍は強くなるけど、その強化期間が一ヶ月だから全身の骨が一回は折れてるとか。本当化け物製造機なんだから」


「アズにそんな手荒な真似はしていない。ただし奴が死んでも強くなりたいと思うのであれば、絶対に手を抜かない」

「つまり今は大事に温室栽培してるってこと?趣味悪いよ」


「結構だ。活水拳、対人化のメドが立った。そのうち班長に試し打ちするから」

「そう言えばアリサは?」


よくぞ聞いてくれた。いつも俺あるところにアリサあり、というくらいのくっつき加減なのだが、今日はいない。


「俺が活水拳で全身打撲させて明日までお休み」

「やっぱ対人化のメド立たせないで死んじゃうから」


アリサは生まれつき人より大分頑丈なのだが、流石にドラゴンよりは柔らかい。


「ギン…俺たち仲間だよね!?」

「ふ、俺が四構築魔法で『何とか』してやるよ」

「何とか!?ボクどうなっちゃうの!?」


「そうだな、触手とか良いんじゃないか?」


「ギンだとボケじゃなくて、現実味がありすぎて恐ろしいんだって」

まあそうだな。やれと言われりゃできてしまう。


「アイルは怒るだろうなあ(ソワソワ)」

「やる気満々だった!?」


俺は机の上の資料をめくる手を止める。椅子の下から魔力が吸われているのがわからない。


壊れたかと装置を見ると、魔力回路はオーバーヒートしていた。

おかしい、この間耐えられる数値を上げたはずで…



俺は思わず立ち上がり、机の上の資料を雪崩れさせてしまったが、そんなこと気にしている場合では無い。


「悪いちょっと測定してくる」

「え?測定なら春にしたでしょ?」

「ちょっと確かめたいんだ」


秋まで?そんな事できるか。俺は廊下を早足で歩き、情報班の部屋を開ける。


「へぇ…ってギン班長!?一体何の用、」

「測定がしたい。出来れば大測定機械を使って」


ロバートが奥から出てくるが、ペテルがそれを引っつかんで引っ張り込んだ。汗をかきながら出てきたロバートが「大測定機械はえらい魔力食うんですが」と言う。俺が魔力を注ぎ込むと、機械が動き始める。


腕を測定器に載せると、魔力を込め始めた。

「…………はぁああ?」


ペテルが素っ頓狂な声を上げた。俺が魔力を上げ終わり、立ち上がって見ると、そこに表示されていた数字に目を剥いた。


「五百万…!?」


そりゃ手加減も難しいはずだった。

短期間に500万オーバー。

ちなみにロバートはペテルさんに「このタイミングで出てくるとか空気読め」的な事を言われてました。

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