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【 WEAPONS・GEAR(ウェポンズ・ギア)】――高校生編  作者: 満天之新月
第5章 学園之行事(ヘイムダルズ・イベント)
159/253

149『浴場にて、蜘蛛の糸』



 それから先生を含めた参加者達も皆、選手権に参加するも20メートルという記録を塗り替えることはなかった。

 優勝景品は得には予定は無かったが、圧倒的記録を表彰すべきと優姫、竜華の両名は主張し、後日彼女の元へ何かしらの景品が送られることで話はまとめられた。

 そして、意外な盛り上がりを見せた種飛ばし選手権はなんだかんだと皆楽しみながら終わりを迎えることとなる。 


 その夜。


「気持ちいぃ……やっぱり一汗かいた後のお風呂ってのは格別だねぇ」


 竜華は身体を洗うのに使用したタオルを後頭部に挟み込み、温泉を囲む岩垣にもたれ掛かりながら大きく声を漏らす。


「少し親父臭いですよ。竜華」


 階段状に積まれた浴槽の最下段。

 ジェットバスに身体を揺らす竜華を前に笑みを浮かべ、紅葉はゆっくりと湯船に浸かる。


「大丈夫だよ彩芽。気持ちいいのに変わりはないんだからさ」

「何が大丈夫なのかはよくわかりませんが、確かにこの温泉は良いですね。疲れが溶け出るようです」


 ジェットバスが設置された隣の浴槽。

 ブクブクと気泡弾ける超音波風呂(バブルバス)に浸かりながら、その心地よさを口にする。


「上の壺湯はハーブが入ってて血行促進とか、むくみ改善とか……なんだか色々と効能があるみたいだよ」

「そうですね。そう伺っていますが、そもそもここのお湯……この島には源泉があるのですか?」


「う〜ん、と……何だっけ? 優ちゃん」

「ここの温泉は地下の貯水タンクのものを沸かし直すことで出来上がっています。数はありませんが、こうして様々な種類の温泉を取り揃えられているのはそれだけの種類の温泉水を船による輸送によって運ばれているからですよ」


 並べられたシャワーの一つにて髪を濯ぎ、トリートメントを馴染ませながら優姫は答える。


「あ〜そうそう。説明ありがと」

「別に、お礼を言われるまでもありません……が、一応忠告を。本日、先生方に船に乗せて温泉は運んで下さっているのでまだまだ量に余裕はあると思いますが皆様無駄遣いはなさらないように」


「分かってるよ。節水は大事だもんね」

「なるほど……」


 ゆったりとした温泉の時間。

 2段目に設置された壺湯に浸かり、含められたハーブの香りを楽しみながらリリスは心落ち着かない様子で不満そうな顔を下段のジェットバスの方に向けていた。

 正確には波に揺れる2つの果実に向けて、である。


「――? どうかしたの? リリスちゃん」

「竜華さんって結構お胸おっきいんだね」


 見上げる竜華と見下ろすリリス。

 目が合う2人。

 ジッとこちらを見つめてくるリリスに竜華は問いかけるとブスッと不貞腐れたように声を漏らす。


「え?」

「そうですね。いつもだぼったいジャージですから分かりませんが、こう改めて見てみると大きいですよね」

「彩芽まで!?」


 想定外の注目に胸元に手を伸ばし慌てて立ち上がる竜華。

 頬を赤らめた竜華の背後で人影がキラリッと目を光らせるとそのたわわな二つの果実を鷲掴みにする。


「ひやぁぁ!?」

「ほぅ、これはこれは……」


 いつの間にか背後に回り込んだ優姫。

 髪を束ねた彼女は2段目にてしゃがみ、柵越しに指を小刻みに動かすと鍛え上げられた体躯から飛び出た2つの球体はプニュリと指に沿って歪んでいく。


「大きすぎず小さすぎずの素晴らしい胸ですね。この手に完全には収まり切らない大きさから生み出されるこの言葉には形容しがたい低反発……」

「ちょっと優ちゃ──ひやぁぁ!!?」


「こうしてじっくりと見るのは初めてですけど……形も整っていて肌触りも申し分ない素晴らしい1品ですね」

「ちょっと、彩芽。何を勝手に」


「じゃあ失礼して」

「わ、私も」

「千夏ちゃん!? リリスちゃんまで!」


 一人の少女の胸を揉みしだく4人の少女達。

 今までにない経験と感覚。限界を越えた気恥ずかしさから竜華の悲鳴が温泉室内にこだました。


「アホらし……はぅぅ……」


 そんな様子を眺めてすらいない片桐(カタギリ) 美琴(ミコト)は最上段の電気風呂にて、吐き捨てるように呟きながら全身を巡る電気に身を震わせていた。

 


◇◇◇



 一方、男子風呂では……。


「この向こうに麗しき女性たちが――」

「ほ、本当に行くんすか?」

「止めんかそこ」


 素っ裸で温泉の壁をよじ登ろうとしている植崎に防人は手に取った風呂桶をフリスビーのように投げつけて制止させる。

 階段状になっている温泉室内は高さはかなりのもの。

 しかし、最上段に作られた室内を一望できる通路からは短い脚立でもあれば意外にも手が届く程には高さが低くなっており、最悪背が高い人ならばジャンプするまでもなく覗き放題である。

 まぁそれは流石に誇張し過ぎかもしれないが、植崎ほどであれば用意されている風呂桶を3段ほど積めば窓枠に余裕で手が届きそうではある。


「痛てーな……何すんだよ(ケー)!」

「うるさいわ。風呂で大声あげんな響くから」

「そうかすまん……」


 見晴らしの良い最上段の温泉に浸かりながら防人は声を荒げる。

 とはいえ広い温泉内、階段下に設置されたサウナほどの広さであればまだしもこの浴場ではそうそう音が反響することは少ないだろうが。


「では改めて」

「だから止めろっての」


 せっかくの温泉、どうして静かに入ることが出来ないのか。

 リリスもめだかさんも今は竜華さん達がいるし、植崎たちもいるからこっちに来るということはない。

 のんびりとゆったりと身体を温められると思っていたというのに……。


「……何すんだよさっきから」

「それはこっちのセリフだ。何してんださっきから」


「見ての通りそこの窓から女湯を覗こうかと」

「んなの見りゃ分かるわ。何でそんなことしようとしてんだって話だよ」


「フッ、そこに女の裸があるからだぜ」

「『だぜ』じゃない。全く……」


 親指を立てて笑みを向けてくる植崎に防人は呆れ、腰にタオルを巻きながら最上段の露天風呂を覗いてみる。

 露天風呂といってもこちらにあるのはあくまでも大きな窓に囲まれたガラス張りの中に設置されているというだけで室内のものと造りにさほど違いはない。


 元々扉などが設置されていたのであろう仕切りを跨ぎ、一歩踏み出すと目の前に広がるのは真っ暗闇の地平線。

 夜空に明るく浮かぶ月が海面にも映っており、波が光に反射しているのかキラキラと輝いてとても美しい。


 月明かりのおかげが見晴らしも悪くはなく、木造の屋根と柱。そして柵によって囲まれたその場所はかなりの開放感が感じられる。

 因みに当然といえば当然だが、女湯に向かってしまう側面の壁は板材によってしっかりと仕切られている。


「慧。お前、ビビってるだけだろ? 男が女の裸に興味がないとは言わせないぜ!!」


 ビシッと指をこっちに向けてそんなことを言ってくる。

 余計なお世話だ。


「確かに僕にだって健全な男子だけどな――」


 筋肉質な女性に長い脚の長身お姉さん。

 子供体型とスレンダーな女性などなど複数ジャンルの女性が揃っているからな。

 向こうにいる面子は錚々(そうそう)たるものだ。


「ならいいじゃねぇか一緒にいこうぜ」

「嫌だよ。僕はまだ死にたくないし……」


 ハイリスク、ローリターン。

 仮にバレなかったとしてもその後まともに顔が合わせられなくなるのは確実。だから覗くわけにはいかない。

 というか(リリス)智得先生(ねえさん)が入ってる可能性が高い風呂を覗くとか正気じゃない。


「大袈裟だなぁ、別に覗いたぐらいで死にゃしねえって」

「仮にそうだとしてもバレたら社会的に死ぬことになるからな……」


 そもそも女湯にいる人達は戦闘技術面においても錚々たるものなので覗いたとたんにバレるであろうことは請け合いなんだけど……まぁあいつが覗くことでこちらにはなんのデメリットはない。

 タオルと風呂桶を持って露天の湯船の方へと向かうと防人は温度を確かめつつゆっくりと肩まで浸かる。


「ふぅ~……はぁ~」


 先程浸かっていたものと比べて少し(ぬる)い。

 防人はゆっくりと温泉を出している湯口の方へと移動しながら程よい温度を探していく。

 浴場の中で心安らげるかどうかは共に浸かっている人間の様子にかかる部分が大きい。とどこかで聞いたことがあるが、本当なのだろう。

 ……全く、なんで疲れを取る場所でこんな余計に疲れなきゃならないんだ?


「良いじゃねぇか、死なばもろとも。一生に一度のイベントを逃す手はないんだぜ! 俺様はやるぞ!」

「はぁ!?」


 叫び声に顔を上げ、見ると植崎はわざわざ浴場に用意された風呂桶や風呂椅子で階段を作り、天井近くに設置された窓から覗く。そんなつもりのようだ。

 いくらなんでもそれは無謀というか時間の無駄なように見えて仕方がない。

 天井付近に設置された窓までの高さは低めであるとはいえ、風呂桶階段は流石に無謀というほかない。


 万が一の時、床がクッションのように柔らかいのならばまだしもここは浴場。もちろんそんなものはなく、床は様々な形の石が埋め込まれるようにして作られており、平らでない床は滑って転びにくい反面転んだりした場合のダメージは倍増である。

 そして、その場所へ数メートルの高さから落ちたりなどすれば大怪我は免れないのではないだろうか?


「おい、止めとけって」

「大丈夫だってこいつを登っていけば天国が待ってんだからよ」


「地獄に向かってるようにしか見えないけど……」

「いや、天国だぜ!」


 登ると言っても浴場の壁は当然、登るために造られているわけはない。

 岩に囲まれた洞窟を彷彿とさせる浴場ではあるが流石に壁まではゴツゴツとしておらず、削られた岩を積み上げ作られたその壁の表面は平らであり、到底人が登れるものではない。

 大袈裟だと植崎は笑ったが、普通は下手したら大ケガでは済まないのではないだろうか?

 大丈夫だとは思うが……心配だ。


「おっとと……と、とと……」


 まぁ十中八九失敗するだろうけど、落ちてマジもんの天国に逝かないようにだけは祈るとしよう。


「南無……」


 防人は湯船のなかで静かに手を合わせる。

 仏様、どうか万が一の時は天界より蜘蛛の糸を垂らしてあげてくださいませ。

 まぁその場合、植崎の逝き先は地獄なわけだが。


「いやいやいや、放っといて良いんスか? 今にも落ちそうっスよ?」

「……まぁ植崎のことだから死にゃしないよ」


 言って聞くような奴じゃないし、ならいっそのこと諦めるまでやらしておけばいい。

 防人の言い分に白石は


「いや、でも──あぁっ!?」

「グベッ……あぁクソ、失敗したぜ」


「ね? 言った通り。ちゃんと受け身とれてるし問題なし」

「あ、あぁ……うん。みたいっスね。でも良いんスか? もし誰かに覗いてるってのがバレてでもしたら……」


「大丈夫大丈夫。そもそもあそこの窓は曇りガラスだし、見た感じ手じゃ開けられないんじゃないかな?」


 設置されている機械を見るに何処かで開閉するためのボタンが備え付けられているのであろう。

 つまり、どう頑張ったところで見ることは構わない。


「じゃあアレって……」

「そ、やるだけ無駄な努力ってこと」


「はぁ……よく見てるっすね」 

「ん、まあ僕もさっき気付いたばっかだけどね」


「そうなんすか? あぁでもそれなら余計に注意した方が良いんじゃ」

()~の。そんなこと伝えたら何処かは開くかもって下の方から探し始めるかも」


「いやぁ流石にそれは……」

「もしくはここから身を乗り出しかねない」

「あぁ……」


 想像がつく。

 防人としては女湯を覗くという行為そのものに興味は無い──ということもないし、女性の裸体を生で見てみたいという興味・願望は決して決して弱くはない。

 それを理性と危機察知能力によって抑えているに過ぎない。


 対して植崎の場合。

 女の裸を見たい。という欲望(エネルギー)が有り余り、溢れた結果が目の前で起こっている惨事というのならば、アレよりも手軽な手段があるかも。と判れば即座に実行しかねない。


「ね? だから静かに見守るのがこの場合での正解だよ」

「なる、ほど」


 謎の説得力。

 白石は感心とまではいかないものの目の前の光景に一先ずの区切りをつける。


「ん、それじゃ一緒に……無事を祈り合掌」

「「南無…………あっ!」」


 手を合わせた事が合図であったかのように再び落ちそうになる植崎。

 先程よりも頭を下にしての落下に受け身は間に合わず、また落ちる時に跳ねたのか下段にまで身体は飛んでおり、より高い位置からの落下となる。

 加えて危険な体制であり、このままでは無事には済まないだろう。


疑似蜘蛛粘糸(スパイダーストリング)……」

「お? おぉ!?」


 まさに紙一重。

 慌てて立ち上がった防人らの視界に映ったのは天井を反射するようにして飛んできた真っ白な蜘蛛の糸。

 それは植崎の背に貼り付き、ピンと空中で彼の身体は静止する。


「騒ぐのも結構ですけど、常識の範囲内でお願いします。

(全く、ただでさえわざわざ泳がされて疲れてるんだから余計な仕事を増やさないで欲しいよ。全く……それにあの擦りガラス腰にどうやって裸を見るつもりなんだ?

 そもそも顔知ってる女子の裸なんて見たら今後どうやって接すれば良いと? というか万が一見えたところで生徒会長達が気付かないわけないじゃんか。絶対バレる)」


 ブツブツと呟きながらどこぞのアメイジングなヒーローのように腕から伸ばしている蜘蛛の糸を切り落とす。

 腕からの蜘蛛の糸。

 これは彼の専用機による機構であり、蜘蛛の糸も本物ではなく粘着性のある繊維を手繰り寄せることで人工的に生み出された蜘蛛の糸である。

 実際、切り離されて残った蜘蛛の糸は既に光の粒子となって消えている。


「あの人……確か文房って人だっけ」

「そうッスね。生徒会の……会計の人ッス」


 文房(ふみふさ)──生徒会会計。

 黒の短髪、焦茶の瞳。

 華奢な身体つきに幼さの残る童顔は確かにかつてめだかに狙われた事があるように男性的ではありながらも可愛らしい顔つきを持っている。

 しかし、今の彼の表情は真っ青以外の何物でもない。


「(いや、というか多分──いや絶っ対もうバレてる。

 ヤバいヤバいヤバい! そんなことになったら連帯責任とやらで面倒くさい事に巻き込まれかねない。やるね。100%やるね。さっきのでも面倒だったことこの上ないってのに、うん、ここはちゃちゃっと退散しよう。うん、そうしよう)うん!」


 水飛沫を撒き、力強く立ち上がる文房の元に駆け寄る植崎。

 それを見て文房は嫌悪感のある表情を彼に向ける。

 もちろん謝罪の言葉と死にかけた事に対する礼をされること自体は文房としても悪い気はしない。


 だが手汗でベタつく手で握りしめられ、必要以上にブンブンと腕を振るわれれば当然痛いし、気持ち悪いのは言うまでもなく、更に涙と鼻水がこちらにまで飛んでくるのは最悪としか言いようがない。


「汚い、ていうか何?」

「おお、ありがとう!! もう少しで死ぬところだったぜ! 後で何か奢らせてくれ!」

「別に良いです。あの……自分は出ますので、失礼します」


 ペコリと礼儀正しく頭を下げ、露天風呂側の防人らにも会釈。彼は階段を降りシャワーで身体をもう一度洗い直すとスタスタと浴場を後にする。


「あぁ……ちょっ待ってく──ブベッ!!?」


 追いかけようと植崎は一歩踏み出そうとするも、いつの間にか足に絡み付いた蜘蛛の糸が歩みを妨害。

 そのまま彼は顔面を地面へと叩きつけた。


「え? へ? 何じゃぁこりゃぁぁ!?」

「はぁ~……良い湯だねぇ〜」

「ッスねぇ〜」


「うおぁ!? 手にくっついて……お~いケー!! た、助けてくれぇ!!」

「後で一階の方の露天風呂も覗いてみよっか」

「あぁ、良いッスねぇ〜」


 植崎が身動きが取れず狼狽しているのが見えないことを良いことに防人らはのんびりと温泉に溶けていた。



 ≪闇蜘蛛(アトラナート)

 生徒会『文房(ふみふさ)』の専用機体(GW)

 待機状態(スリープモード)はゴーグル。


 糸を操る繊細な技術とそれを使ったアクロバティックな動きを可能とする機体。

 蜘蛛の名が示す通り、多くのサブアームを有しており、発射される粘糸による捕縛を得意とする。


≪武装≫

・多目的鋼索『アラクネワイヤー』

 高速で撃ち出し敵を討つ。

 電撃を流し、攻撃する。

 素早く振り回してムチのように攻撃する。

 締め付けて敵を切り裂く。

 壁に突き刺し、アクロバットな動きをする。

 など様々な用途に扱える兵器。

 両腕に備え付けられている。


・捕獲用ネット『アラクネスレッド』

 網状にしたワイヤーネットを打ち出して敵を捕らえる。

 GWを身に付けた敵からの脱出を防ぐ為、機体をショートさせる電撃を流すことも。


・蜘蛛粘糸『スパイダーストリング』

 粘着力を持つ。人工的な蜘蛛の糸。

 非殺傷の対人兵器であり、敵の動きを封じる。


・多関節アーム×4 『アースラパダ』

 バックユニットに存在する隠し腕。

 圧縮粒子剣(エナジーサーベル)が備えられており、不意をつくことも可能。



≪能力≫


必殺仕事人(キャッズ・クレイドル)

 文房の技術により成り立つ戦闘スタイル。

 アームを利用し、操られたワイヤーは生きているかの如く敵を付け狙う。

 

無意識の裏切り(マリオネットフィード)

目に見えないほどの細いワイヤーを取り付け、敵を操って攻撃する。


逃げの文房(アリアドネ・ステップ)

 一言で言うならデ●ルバットゴースト。

 彼の天才的直感力と機体により導き出されるルートによる最適解から繰り出される逃げの技は、まさに迷宮から脱出する術のよう。

 加速装置による身体補助によってその成功率は鰻登り。

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