始まり2
吐き気と頭痛の中に見えたのは、タケイとこの物体を操縦する若い女の子だった。
中は意外と広く小さな丸い窓のようなものが沢山周りにあった。
「こ、ここは‥‥」
今まで乗った事もない物体に戸惑いを見せてる私にタケイはこう言ったのだった。
「これは移動用の地球で言えばUFOと言った所でしょうかね‥」
その時だった。
「社長、目標に辿り着きました!!」
操縦者の女の子がハッキリした声が聞こえた。
「マダム、突然で悪いのですが、危険防止の為のコスチュームに変えさせて頂きます。」
タケイはそうゆうと私の腕を軽く握ってきたのだった。タケイの手から銀色の光のようなものが現れ、私の身体はその光に包まれ、みるみるうちに、銀色のビニールのような素材に包まれていった。
「この素材はある程度の衝撃、高温、冷温、
刃物に耐えるものですが、完璧とは言えませんのでそこはご了承ください。」
タケイがそうゆうと物体の動きが止まり、前に大人が通れるぐらいの空間が現れた。
「さぁ、マダム行きますよ」
私はタケイに言われるまま今まで起きた事の整理もつかないまま前進していった。
「‥‥‼‼」
前進の先に見えてきたのは、血しぶきを浴びた息子達とぶつかり合う少女や女性の姿だった‥