~ここはみんなで出来ている~
三日前に超能力は証明された。
それにより、人の力は増加し、あらたな科学分野が生まれた。
世界は、大きな都市とわずかな村だけだ。
正面は広がった平原、後ろには広がった平原、右には一緒に戦ってるパートナーなクラネ。クラネは身長低めのおとなしい子、ついでに俺も身長低めの(クラネよりは高い)痩せてる方。
そのクラネが持ってる本は、「動物ごと武器図鑑」図鑑だけど、十種類程度しか乗ってない。まぁ、それをどんどん埋めていくのが俺等の仕事であって、そのための助成金は大量に貰ってある。これから仕事なのにすでにガッポガッポだぜ!
三日前、魔力が発見されたとき、世界は大いに変わった。超能力の感覚は自転車の様に一度覚えたら、もう忘れる事はない。その感覚を即座につかんだやつは、その力を持て余す様に力仕事をするやつが増えた。俺もその一人
三日以内に、超能力を発動させたのは全人口で三分の一くらい、とくに超能力を自分で証明した研究者のいるこの都市ラシアットには、超能力者が多い。特に俺なんかは、超能力によって、職を得た人であるからに、超能力には、かなり自信がある。それはクレアも同じなんだけど。
そんで話は現在超能力証明の三日前夕暮れ時に戻る。俺等が調査してるからに猿が多い、平原だけど猿が多い。クラネからの話で近くに森がある事も分かる。それを報告したら二つ言われた。
「その一、森で、猿が大量繁殖した」「その二、猿が追い出される事件があった」みたいなな事が考えられるそうだ。でも猿だけが森から出てっから、その二はないと思うと言うのはクラネの意見、よくそんな発想が出来るなと毎回思う。
でも、まぁ、何が何でも、次は森へ調査に生かされるのは分かりきってるんだけどな~。
とりあえず、ラシアットへと向ってる途中…………だと思った通りだ。
やっぱり猿と出会う。一つ思ったっけど、猿が必ずペアで居る事も報告した方が良いのか?でもそんなのは後でで良い。
「さてと、狩るか!クラネも狩るか?」
無言でニッコリ笑われた。そういわれることを期待してたようだったし、そう言われることをこっちも期待してた。
「思いっきりな」
武器を出す。もち手を含めて約三十五センチの短剣、持ち手の裏には地面まで垂れ下がる、長い鎖、でも軽く今の三十倍の長さまで全然武器化できる。「鎖の付いた短剣」
右足を踏み込んで、そのまま魔法「自分だけの衝撃波」で一秒足らずに猿に接近しのど元を突く、さっくり手は貫通した。まだ、前に進む勢いが在って前方に倒れる所、魔法で反対方向に自分を弾き飛ばした。弾き飛んだ俺の着地は弱く地面に魔法を打つことで空中で態勢を立て直す時間を作り見事な着地をした。
現在俺の右にクレア、俺の正面に猿1、クレアの正面に猿2と言う形。猿1は正面から突っ込んでくる。やはり、のどに剣が貫通したのは魔法による効果で、さらにダメージはゼロ。猿2は正面に電気を飛ばしてくる。クラネは魔法「具現化する創造物」による盾を持った騎士二名を正面に具現化し、電撃の直撃を防ぐがそれは逆効果だった。騎士の人形がビリビリして、電気をドバッっと拡散させる。驚いたがクレアを引っ張って電撃は回避した。