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~今はまだ僕の中~

 四日前、超能力は証明された。

それは、体の一部であると、我々の体は筋肉と武器と魔法の3要素で出来ていると言う風に。


 これは、この様に存在したこの世のどっかの話

 


 世界は、知り尽くした村とわずかしか知らない都市だけだ。





 左手の腕輪から声が聞こえる

「準備出来た?そろそろ行くからね」

「分かった、今から、おっさん像前行くから」

 それだけ言って腕輪の通信を切った

「はぁー、めんどくせぇ~な、ついにこの日が来たか、一人で行けば良いのに」

 とか誰も居ない部屋に愚痴をこぼしながらながらベットを飛び出る。寒々としたこの季節に目覚めて即効ベットを飛び出した。こんな自分を「勇者だ!」なんて褒め上げて、ちょっとニヤけ、洗面所へダッシュした。

 歯磨きを自分の口にぶち込み自分ののありったけのファッションセンスをつぎ込んだ今日のための服を着た。それは、ベージュのデニムに青めのカーディガン…結構軽装になってるけど

 洗面所で、歯ブラシを抜き出し、顔を洗う

 持ち物をそろえながら考える。現在二時半。さて、こっから、おっさん象前まで、だいたい五分、リリアさんの所からだと十五分はかかるだろう。まぁ、あと十分休んでられるなと思って、すぐに家を出る。仕度は5分で終わった。

 やや上がってたテンションが、寒さで下がった。この先、長旅だと言う事を思い出すと。なんで長旅なんだろーと、不安な気持ちになる

 このちっぽけな街はかなり田舎臭い、まぁ、そこが結構好きなんだけど。

 古めかしい木の家が立ち並んで平原に道を作る。その道を通る七月十三日の北風が俺にぶつかって、無言で去って行く。またまた寒さを感じた俺も無言で歩いていく。木の家が並ぶ芝生道は、休日の朝と言う事もあって、生物はソルクしかいない。

 ソルクというのは、俺の名で、俺も俺の事はそれぐらいしかわからない。というのは、自分の幼少期の記憶がないのだ小学二年生の終わりくらいがうっすらと思い出せるのが自分の最古の記憶。それでも、自分の家や名前や平均的な知識を持ってることが学校で証明されていき(とくに数字には強い)自分の記憶がない事はさほど気にする事でもないように思ってる。さらに、誰も、自分最古の記憶より古い俺の記憶を持ってる人がいなく、何にも言われないから、まったく自分の存在に違和感がない。

しかも、もう八年もそんな生活をしてるから、慣れてきたと言うのもある。

 現在十六歳、そろそろアニメやマンガの主人公見たいに、冒険したい、異能力がほしい、と言う気持ちも薄れてきている(と言う設定)。

そんなある日、大発見が起きた。その話は、また後でで良いとする。

 何故なら、実はもうおじさん象前に着いていたりする。

 待ち合わせスポットのおじさん象前は、もちろん待ち合わせの人で溢れている。ついでにおじさん象後ろには、町役所があって、おじさん象の右手側には俺が通ってきた道、その逆にはでかい門がある。これは、街の出入り口である。つまり、街の端っこに待ち合わせスポットがあるわけだ。本当にちっぽけな街で、しかも、このおじさん象のおじさんが何をした人なのかは誰も知らないようなのである。これは、この街の七不思議に入ってるらしい。でも俺は、七不思議のうちの六つほど知らない。

 とか、考えてたら結構早くリリアがやってきた。リリアさんって言うのは、単純に同級生、すらっとした体型に、長く一つで結んだ髪、黒をベースとした服を着て、

「おまたせ、待った?」

 セリフが定番中の定番じゃないか

「ううん、全然待ってないよ」

 あ、俺も定番だった、実際に3分程度しか待っていない。

「じゃあ行こっか」

「うん」

 なんかリードされてる気がして、大丈夫なのかどうか。巨大な門を無言で出ると(こう言うとき僕は歩き方すら忘れそうになる)、あたり一面の平原が広がっているのは、何度も見ているから知ってるわけで。

「今からいく街の名前なんて言うの?」

「ウィーゼって言うとこで、湖上都市」

 すかさず、門の前には必ずと言って良いほどある、道案内の看板を覗く。探している間にリリアさんは話を続ける

「でも、その前にラシアットに寄るから方向は大体分かる」

「ふ~ん、たぶんウィーゼはこの看板には乗ってないからずっと遠くだね」

 北西を指で差しながら言う。実は結構楽しみである。

「じゃあ行こっか」

「うん」

 ちょっと前にもこのやりとり、あったなーとか思うのはほんの一瞬の間だった。

 巨大な種子が現れた!。巨大といっても三十センチメートル。ちょこんと、頭から双葉が生えており目玉が二つ付いている。こんな生物見たことない!手足がないのに、ぴょこぴょこと跳ねながら前進して来る………結構どうでも良いので遠慮なく攻撃しようと思う。

 俺の武器、「ただの大量の剣(サラウンドソード)」を1本、何もない空間からだし、魔法で、剣を動かす。右から横振りした。俺の剣はその種子に当たって、種子は左へ飛ぶ、種子の着地寸前には、もう1つの俺の剣が縦振りをして、敵を真上から叩っ切る。種がパックリ割れた。空っぽの中身に、やや驚いたけど、ふと思う。こう言う魔法も存在するんじゃないかって。

 この世界では、魔力と言う物が証明されている。それは体内に生まれたころからある気体のような物で、自分の魔力は自分で操作できる。その魔力を体外に出したときに二つの形を作る事が出来る。

 その二つは、生物の種類と性格によって決まっているのがある程度分かっている。

 それと、変換できる物の強さについても、一つの論がある。それは、変換できる形その1とその2と肉体の強さを平均にすると、全ての生物がやや同じになるんじゃないか、と言うことである。

 そして、その魔力が変換できる二つ形についてだが、一つは、武器という形で、それは、生物の種類によって決まっている。例えば我々なら、魔力で作った武器は剣や刃物と言う風に決まっているのだが、数、長さ、重さ、太さ、色などの細かい要素は謎である。

 そして二つ目の形、魔法はその生物の精神面に深く関わっていると思われている。コレは謎が深くて何種類あるかすら分からないし、一人で何種類か扱うものも現れ、まだまだ分からない事だらけなのである。以上で超能力の解説終わり。

「結構…強いね」

 ぶつぶつと、か細い声が聞こえてくる

「いや、相手が弱かっただけ」

 間を置かずその声に返答する、こう言うときのうまい返しって何だろう?

考える間もなく、前方五十メートル先に猿が二匹、しかも武器装着済みなのである。爪が三十センチ以上伸びた猿なのである。何故こんなところに猿が居るのかは、分からない。

 すぐに戦闘体勢を取る。

「…!?」そうだ、今日は一人じゃないんだ。

 リリアさんが一歩前に出る。俺が後衛なのは何故か情けない気が。

 俺は剣を六本出し、俺の魔法、「自分の武器を操れる(アパートフロウ)」を使い体の回りに浮かせる。ついでに、腕も捲っておく。

 相手も戦闘体勢のようだ足元の草が急に伸び出し、一メートルほどの柱を作る。

 なるほど、植物を操れる魔法か、さっきの巨大種子も、応用すれば作れそうだな。

 リリアさんは、「長くて軽い剣(ロングライト)」を装備し、左手に濃い紫色の光を纏っていた。「どんな魔法なんだろうか?」考える間もなく相手が攻撃を開始する。もっと、俺に時間をくれ!

 片方が俺の方向に、植物の柱を伸ばしてくる、かなり早い、かなり物理的な魔法だ。こっちは五十本の剣の壁で、物理的に防御した。

 その間、リリアと、もう片方の猿は前進し始めた。連携もクソもない。ってそんな事考えてると自分の剣の壁の隙間に、植物がめり込んできた。ボキボキボキボキ剣が折れていく。

「やばい、どうしよう?」

 とりあえず、百本ほど剣を増量しておいて時間を稼いでおいた。だが三秒もすれば、植物は動きを止めた。それを確認して、防御と同時に視界を奪う剣の壁を消す。

 折れた剣は魔力にして、もう一度武器に直せばあっという間に元通りなので、痛くも痒くもない。

 俺はバカだった、植物なんて切っちまえるだろうに。つまり、爪だけ警戒して近づかなくれば攻撃は食らわない。キタ、勝ちフラグ。

 俺はいっそ距離を多く取り、剣によるマシンガン的な感じに乱射??みたいな感じにした。そうだ!この戦法を必殺技その1にしよう、まずは名前を決めないと。

 技名を考える間もなく、猿が接近してきた!

 ほとんど反応できなかったが、最初に念のため体の周りに配置した六本の剣に当たり敵の爪の軌道が反れて腕に切り傷程度でなんとかなった。が「どうして近づかれたのか?」その訳は案外簡単に見つかる。

 俺の乱射した剣は猿の爪でボッキボキに折られていた。さっき防御した剣も真っ二つだった。だが軌道をやや反らす程度の力はあったようだ。さて、再び勝つ方法がなくなってしまっった。ぶっちゃけ体術がゼロに等しい俺は、戦法がないと戦えないのだ。

 逃げて距離をとりながら、ソードガトリング…剣を乱射するやつをぶっ放す。さて、次の戦法を考えなければ…考える間もなく、ソードガトリングで地上に散らばっていた剣が勝手に一方向へと飛んで行く。

 一瞬驚いたがどうせ不思議な事があったら魔法であるだろうと、一度落ち着く。

 その飛んでった剣は、猿の背中に刺さり、倒れた。俺は遠慮なく猿に剣を刺す。

 もがく猿はグロテスクな猿だった。だから俺は大量の剣を刺す。大量に、猿の毛が見えないくらいに。こんなグロテスクな物は見えない様にするべきだ。

 俺は、ルールを破ったり偶然とかで勝つのは大嫌いだが、チャンスがあるなら、それは貰っておく。チャンスを貰ってはいけないと言うルールはないから、せこいと周りに言われてもやる。

 なかなかつまらない決着だったと俺は思う。

 一通り苛立ち収まった後、捲った袖を元に戻す。同時に腕の切り傷が見えなくなる。

 リリアさんも猿を倒したようで平然と近寄ってきた。無傷のようだ。だから一言かけてみる。

「リリアさん、超能力の達人だったりするんじゃない?」

「うふふ、それはない」


 やや時は戻って、猿との戦闘が始まった頃


 一歩前に出て、剣と魔法を装備する。私の攻撃方法は近距離だから、どうしても接近しないといけない。でもこの五十メートルをただ走るのは―

「……!」

 私と違う方向へ植物の柱が飛んできた。それはみごとにソルクの動きを止めた。その援護をうけたもう片方の猿が走って来るから私も相手に突っ込んでいく。

 三秒後、残り十二メートルほどになった。後ろでまったく動かないソルクを見てふと思い付いた事をすぐに実行してみる。

 植物の柱を剣で切る。二秒で切り切った。その瞬間、猿との距離が詰まって飛び込まれる。切られそうになっちゃったが、私の魔法が炸裂し、猿は左方向にふっ飛び、派手に転ぶ。

 私の魔法、「一点に引き付ける(ブラックホール)」は一点を自分の半径二メートル以内に作る事が出来て地球の重力と似たような力を働かせる事が出来る。とくに飛びついたりしようとして、足が浮いてる物には効果絶大だ。

 すかさず、転んだ猿を遠慮なく切りつけにいくけど、かすっただけで、相手は距離取る。だけど、魔法でその距離は一気に詰まり、切りつける。けど、爪で防御されて、ダメージは与えられない。

 剣に弾かれて飛んだ猿の着地寸前を狙って、また魔法で相手の体制を乱す。右に引っ張るのはフェイントであいての着地寸前に左へと引っ張る。だけども、引っ張られる感覚にも慣れた相手は不安定に着地する。

 すかさず攻めるが、防御された。だから一度相手を後ろに引っ張り距離を作る。

「うそ!」

 本当だった。

 自分の魔法に引っ張られるサルに向って引っ張られる。右腕だけが引っ張られて、前のめりになる。

 それは、一瞬で大した事もないけど壮大な恐怖だった。何よりも経験が少ないせいだ。

 相手の爪は真っ直ぐこちらに突き出される。反射で避けようとしても、左耳に切り傷をうけた。

 引き寄せる効果はもう収まって着地する…はずなのに、体は中に浮く。今度は耳から引っ張られる。

 反射敵に魔法を使って、距離を開けようとした。二メートル先の頭上に黒紫の光が現れて、猿が引き寄せられる。

 その猿の爪に私の耳が引っ張られる。

 引っ張られながら猿が攻撃を仕掛けてくるが剣で防ぐことに成功した。だが、剣が動かなくなる。むしろ持っていかれる。

 武器から手を離し、体ごと持ってかれることはなかった。とっさに剣を魔力化する。

 猿は、、、、、、、、、、、知らない剣が大量に刺さっていた。

 ただ、落下する。

 引き寄せられる一点から遠い私に剣は刺さらなかった。

 もがく猿の爪に自分の剣を当ててみる。何も起こらない。

もう一度、長めに当ててみる。剣と爪はくっ付いて離れなかった。

 猿はバタリ息を失ったが、剣と爪は離れない。

 剣を魔力化し体内に入れる。

 なんだが、分からない勝ち方をしたけどリリアは最終的にこう思う。

「ラッキーラッキー」

 二コリと笑って、切られた耳を髪で隠し、ソルクの元へと向かう。


 そして現在に至る


 ややご機嫌なリリアさんを見て、もしかしたら戦闘狂なのかもしれないとか、思ってない。、 どうせ、勝ったからご機嫌なんだろう。でも、負ければ全部おしまいなんだけどね。

 そういや、ふと気付けば、リリアさんまったくな無傷じゃないか!これ結構すごいと思う。

「ねぇ、どんな魔法使えるの?」

 歩行を開始する

「う~ん、色々引っ張る魔法。もしかしてさ、ソルクって剣大量に使う感じ?」

「当たってる。助かった最後の最後めちゃくちゃ助かった。」

「助かったって、別になんかしたっけ?」

「いあ、リリアさんの魔法で剣がうごいて、不意に敵に刺さった」

「ふーん、こっちも、飛んできた剣が決めてだった。……ありがと」

 あ、照れた。リリアさんが照れた。最後言葉を濁したのがかわいい証拠だ。

 無駄に、三秒程度の間が空いた。

 この後は、どうでも良い話がやや入っての、沈黙で手もつなげずに歩いてた。

 俺は、もっと、こう時使える話術を蓄えなければいけないと、どうせ、思っただけになる、自分課題を見つけた。

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