ゴメンなさい、違うの。あなたを守りたいだけなのに…
別作品のスピンオフ
「なんで報告しなかったの。勝手なことしないでよね」
私の大切な勇者(彼)が魔王討伐中に危険なことをしていた。私が指示していないことに首を突っ込んで。あなたのやさしさは好き、でも、それで危険な目に合うのは絶対に嫌・・・
「申し訳ありません。以後気をつけます」
優しいあなたは困った人を助けるの、自分が危険を冒してまで。あなたの心意気は好き、でも私のもとに無事に帰って来て欲しい。わがままなのはわかっている・・
「何をどう、気を付けるの?具体的に言いなさいよ」
私は彼に詰め寄った。
「勝手に判断せず、指示を仰ぎます」
私が指示した範囲なら私のエナジーが届くの、だからお願いその中から出ないで・・・
「わかればいいのよ」
━次の世界━
彼から連絡が来た
「女神様、今回の魔王は広範囲に被害を出す模様です。如何いたしましょう?」
私はずっとあなたにエナジーを送っているの、周りから見たら寝ているようにしか見えないでしょうね。
頭がぼーっとしている・・彼にアドバイスしないと・・朦朧としている・・・
「そんなのあんたが考えなさいよ。いちいち聞かないと何もできないの?」
え?私、何言ってるの・・・ち、違う・・そんなこと思っていないわ・・・
「・・・・・・」
ゴメンなさい・・違うの。あなたを守りたいだけなのに・・
ブラック女神と転生リーマン ~世界を救うもまた怒られる~ 第7話とリンクしています