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間違い電話じゃないけど、嘘をついた理由はあなたを守るため

別作品のスピンオフです

私の大切な勇者(彼)がケガをした。そのことで本部から連絡が来た。


「私よ!要件は分かっているわね」

冷たい声、私の双子の姉、私の上司。


相手のペースになったら負け、ここは勢いで行くしかないわ・・・

「はーい女神です。お世話になります」


「あなたの新しい勇者。早速ケガしたみたいだけど、使えないのかしら!問題ないの?」

姉は私と違って昔から優秀だった。変な情に流されるような人でもない。



もう、出たとこ勝負だわ・・・


「はい!はい!いえ、大丈夫です。大したことありませんわ」


「聞くところによると、腕をケガしたらしいじゃないの?治療費高くついたでしょ?」

お金の話ばっかり。予算!経費!コスト!そればっかり。


私の大切な勇者(彼)はプライスレスなの・・



「腕の1本くらい問題ありません。お安いですわ」


「あなたの手に負えないのなら、移籍させてもいいから。いつでも言って」


そんなこと。イヤだ、私は絶対に離れたくない、大切な勇者(彼)と一緒にいたい・・


「え!移籍ですか?そ、それは本人が嫌がるかと。私から離れたくないと申しております」


「あっそう、まあいいわ。同じ失敗しないでね。期待してないけど。」


私が大切な勇者(彼)を守るんだから。もう、一人で戦わせない。ずっと見守っていく・・・



「では、失礼いたします」

私は電話を切った。


不安そうな彼が私に尋ねてきた。

「女神さん今のって?」


どうしよう、なんて答えよう・・・


「間違い電話!」と噓をつく私。


私のバカ!そんなのウソだってすぐバレるし・・・


彼は呆れた顔をしている。


嘘をついてごめんなさい・・・

ブラック女神と転生リーマン ~世界を救うもまた怒られる~ 第5話とリンクしています

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