第1章第6話〜入隊試験その2 vs山本弘〜
能力バトルにも憧れてたから追加要素で書いて見たんだけどどうかな?
少し廊下を歩き、渡辺と林は道場に着く。
『道場は土足でも大丈夫だから遠慮せず入って、あとこれ試験用の木刀、清岡の魔法で壊れないようになってるから耐久とかは気にしないで良いよ』
『うん、ありがとう…じゃあ行ってくるね』
『おう、言っとくけど弘はマジで強いぞ俺らも道場にあるカメラ越しで見てるから頑張りな。』
そう言い林は来た道を戻る、渡辺は深呼吸をして落ち着かせ一歩ずつ前に進み、道場のドアを開けて入る。
『来たな…レジェンドハンター』
中央で山本がこちらを見る。
(…戦闘前だって言うのにマナが滲み出ている…それに既に臨戦態勢に入ってる)
渡辺も上段に上がり、刀を構え臨戦態勢に移る。
(落ち着け…相手はかなりの手馴れだ…少しでもミスれば俺が負ける…)
(こいつ…マナがとんでもねえぐらいにあるな…だが!)
『使わせなければ意味ないんだよ!』
山本が渡辺の前に迫り正拳突きを繰り出す。
(速い!それに正確に顔を狙ってきている!)
渡辺は即座に下に屈み、逆袈裟に山本を捉える。
『フッ!』
『流石はSランク!速いねぇ!でも当たらんよぉ!』
山本は身体を捻り、回避する。
(そうなるのは読めてる…だから逆袈裟にしたんだ)
途端刀が翻り、左手で刀を振るい落とす。
『一太刀躱しただけでそんなに嬉しいかぁ!』
翻った刀が山本を袈裟に仕留めると同時だった。
『甘いんだよ!』
なんと山本が足を引っ掛け渡辺を横転させたのだ。
渡辺はそのまま回転し、距離を取る。
(あの一瞬でカウンターを…油断ならねえ…それに横転したと同時に腹に1発貰った…痺れるこの感じからして電気系統の技か…当たり続けると麻痺するな…なら!)
『雷牙突!』
刀身に電気を溜め込み閃光のような速さで突く技、雷牙突が山本にヒットしたと誰もが思った…しかし山本はギリギリでその突きを躱し木刀の刀身を握っていた。
『かなりリスキーだったがこれでお前の得物は抑えた、お返しにこれでも喰らいな!』
『極拳!』
右腕で相手の腹に拳を二度当てる技 極拳をモロに喰らい渡辺は一旦下がろうとすると
『逃げんなよ!』
『マッハパンチ!』
豪速で相手を殴る技 マッハパンチを顔に喰らってしまう。
(速さが段違い…というよりはその判断力だな…恐らくだがこっちの構えや動作をみて予測して動く…かなり面倒臭い…それに…)
『気付いたようだな、俺の攻撃は全てクリティカルになるんだよぉ』
どうりで…と渡辺は納得し、距離を取り考える。
(確定クリティカルならどれだけこっちが攻撃して防ごうとダメージトレードで負ける…だけど…あの技なら)
再び刀を構える。
『雷牙突!』
山本は再びギリギリで躱し刀身を掴み拳を挙げた瞬間だった。
『マッハパンチ!』
なんと渡辺の左拳が山本の顔面にヒットしたのだ。
(こいつ…!俺の技を!?)
山本は体勢を崩す、それを渡辺は見逃さなかった。
『極炎刃!』
刀身に炎を宿し自身も上に飛び斬り上げる技 極炎刃渡辺が覚えている剣技の中でも最も威力が高い技だ。その極炎刃で山本を斬りあげる、流石にこれは大ダメージだったのだろう山本は立てなかった。
『まさかぁお前の能力がコピーだとは思わんかったわ…っでどんな条件があるんだい?』
『……』
『ハッまさかの見ただけでできるのかよ…ずりぃなぁおまけにこっちの能力までコピーされたんじゃあキツイわ』
『まぁ…何はともあれ第一試験は合格だ、おめでとうそれとすまなかったさっきから酷い態度取って』
『ううんそれは全然気にしてないから大丈夫だよ』
山本は起き上がり、退出する
『次は田村だ、あいつも俺と同じAランクだから強いぞ、頑張れよ』
『…うん、ありがとう』
ー林達がいる部屋ー
『よぅ、負けたぜ』
『おん、見とったよどうだったあいつ』
『強いわ、それに頭もそれなりに回るし機転力がとんでもねぇ、Sランクレジェンドハンターなのも納得したわ』
『そうか〜まぁ良い機会だったんじゃない〜?上のハンターランクとやり合うなんて、殆どAランクの人らはないんだからさ〜』
『かもな』
そう呟き山本は林らと共に渡辺を見守るのであった。
と言うわけで渡辺の能力はコピーですこれは一度見ただけで相手の技、体質、特質などをコピーできます。だから山本の確定クリティカルもコピーしました。
ってか確定クリティカルって強くね?




