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MEGEofLUVORATORY  作者: はーるんぱ
京都防衛戦

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第4章第16話〜灰心喪気〜

 勝斗の居城、宇佐山城に俺達ネオプリズムの大将であり俺の同期である源光一とその奥方様である源静子の御遺体を運び込んだ。 しばらくして福知山方面の攻略に行っていた石川ヒナと林颯太と樋口結衣が到着したが、林が背中に誰かを背負っている。勝斗はその背負われている人物を見ると目を開いて駆け寄った。

「清岡っ…!」

「…魔人の首を落とした後、自爆で俺達を巻き込もうとした、俺達は比較的に距離があったが清岡は…」

 林が喋り終える前に勝斗は足が折れたかのようにその場に崩れ落ち嘆いた。勝斗は目の前で光一の最期を偶然とはいえ看取り、清岡とは同じ部隊で共に戦った仲間である。戦いを始めてから初めて仲間を失ったんだ、嘆くのも無理はない。

 その後伏見城に置いてきた田村と佐々木と山本、勝竜寺方面の今村、野村、守山、五十嵐が、周山方面の小林、月見、青山、山岡が帰城した。清岡と同じ部隊で戦っていた小林達は清岡の遺体を見ると苦虫を噛み潰したような表情となり、光一と奥方様の遺体を見た者は皆んな信じられないといった表情を浮かべた。

(俺だって信じられねえよ…光一…お前は俺と佐々木の同期で同じレジェンドで俺と並べれるほどの強いって言われてて…長い付き合いだったのに…)

「お前ら、自分達の大将がやられたからって嘆いてばっかじゃねえぞ」

 俺の言葉に勝斗以外の全員が顔を上げる。

「今やるべきことは光一達の葬式もそうだが俺らの上に立つべき人を決めなければならない。」

 俺達ネオ・プリズムのトップである光一が討たれた今、指揮系統が崩れてしまっている。このままトップ不在の状態では組織そのものがバラバラになってしまい、ついこの間ようやく治った九州地方のように全国で抗争が起こってしまう。今バイケルといった強大な敵がいる状態ではそれだけは避けなければならない。

「でも、親方様は御子息がいないはずでは…」

 小林が言うことは最もだ、だがそれは息子がいたらの話である。

「まだだ、光一には美香様と文乃様がいた、姉である美香様が当主になるのは血筋的に言えば合理的だ。」

 最もその当の本人達はまだ行方が分からないがな、そう思っていると忍びの1人が俺に近づき耳打ちをしてくれた。

「充様、美香様と文乃様は亡き親方様の命令によりこの城の二の丸にて待機されておられます。ですが美香様は未だ気持ちの整理がついておらず…」

「そうか、分かった」

 そう言うと忍びの者は一礼し下がっていった。 俺はまだ蹲って嘆いている勝斗を見つめ、問いかける。

「勝斗…大丈夫か?」

 すると勝斗は顔を上げる、その表情は虚ろな目をしており希望なんてものはないと言わんばかりの諦めたような表情であった。

「…すみません…今は…整理がつかないので…すみません…」

 そう言うと勝斗は室内を後にした、後程分かったことなんだが勝斗は城内にある自室に暫く篭ったらしい。

「…ありゃ暫くダメだな…長い間引き篭もってしまうな…」

 今年で勝斗は16になるんだっけか、普通に考えればその年齢で目の前で救えた筈であろう命が救えず、その後仲の良かった戦友が戦死してしまうのを見てしまえばあんな風にはなる。

 ともあれ今は代理でも良い、文乃様に当主をお願いするしかない。そう考えた俺は忍びを呼び出し文乃様がおられる二の丸のとある一室に向かっていったのであった。


主人公の心折れちゃったね、こういう展開は書いてみたかった。

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