第4章第14話〜一騎討ち〜
「はぁ…!!はぁ…!!急げ…!」
俺は勝竜寺城にてインフェルノを撃退した後、伏見城攻略に当てられていた師匠から急ぎ大将がいる二条城へ戻れと命令を受けその帰り道を走っている。
(師匠の声色的に二条城で何かやばいことがあった可能性が高い、それに今二条城は手薄なはず守衛は森本くんだけだ…腕を疑っているわけじゃないけど数で押し切られてしまう可能性もある…!走れ!)
しかし俺が走っている道の先に影が降りる。
「がぁぁぁ…がぁぁぁ…」
「ぎぃ…ぎぃぎぃ…」
「五月蝿い!」
俺は足を止めずすれ違いざまに2体の妖怪を斬り伏せ、遺体の確認もせずに走り続ける。それから走り続けること数分、今度はAランク相当の妖怪が5体も待ち構えていた。
「明らかに時間稼ぎをされているな…」
「ぎゃぁおぉぉぉぉぉ!」
その叫び声が合図になるように3体が襲いかかって来た。
「悪いがそこを通させてもらうぞ」
俺は刀を構え斬りかかりに行った。
-------------------------------------------------
「お初にお目にかかりますなぁ源光一さんや。ワシはDr.バイケル、知っての通りお前達の狙いじゃよ」
「丁寧な挨拶感謝させて頂きたい所ですが、生憎私達は貴方の暴挙を止めるため貴方を殺します。」
「貴様にワシが殺せるかな?」
「やってみなきゃわからないでしょうよ。」
私は森本から目を離しバイケルに向けて発砲する。並程度の人間じゃ視認することが不可能なほどの早撃ちを見せる。弾は確実にバイケルの頭を狙っている、だがしかしバイケルは不気味な笑みを浮かべたまま避ける動作どころかピクリとも動こうとしない。弾丸がバイケルの額に当たり額に弾丸が通った痕として穴が空いた。
「…?」
おかしい…なにかがおかしい、こんな簡単にやれるのか?そうこう考えているとバイケルの額の傷が塞がっており奴はこちらが撃つ前と同じく不気味な笑みを浮かべている。
「ふふふっ…どうした?もう終わりか?ならばこちらからいかせて貰おうか!」
『□□□□□□□□』
私は何が起きたのかが分からなかった、ただ本能的に回避しただけ。回避した…はずなのに私は左腕が無くなっていた。
「っっ!!??」
切断された際に痛覚は感じなかった…急ぎ最上高速治癒術を施し腕を生やし落とした拳銃を取る。
「まだまだぁ!」
私はバイケルに斬りかかりにいき奴の腹を刺したり袈裟に仕留めたりしダメージを与える。だが奴は防御をしないどころかまともに全部受けたのである。
「フハハハ!どうした?ワシはまだ死んでいないぞ!」
どういう理屈だか分からないが銃槍が全て意味を成さない程回復し完治されてしまう。しかしそれでも斬り続けていると奴は面白いものを見るような目で私を見た。
「ふふふっ…敵はワシだけではないぞ?」
「何?」
その瞬間、背中に激痛が走り背中から何か液体が落ちていく感覚が走る。後ろに顔だけ振り向くとそこには森本が2丁のSMGで私の背中に狙いを定めて撃っていたのだ。
(これは…深傷だ…)
脊髄と左肺がやられた。流石に治癒術は間に合わない…もう…ダメだ…それなら。
「静子!!!」
私はありったけの力を振り絞って叫ぶ、そして静子は持っていた一つのボタンのスイッチを押した。途端周囲が腫れ上がるように熱気が溢れる、待たせたのはこの城に仕込んでいた爆薬の起爆スイッチ。
「なっ…!?」
「ほぉ!」
バイケルは森本をどこかへ飛ばし爆炎に包まれるそれと同時に私と静子も爆炎に包まれる。




