第4章第11話〜激遊の終わり〜
遅くなってごめんなさい。
削られる空間と触手の連撃の前に俺達は攻撃は当然体力も次第に疲弊していきギリギリで交わすことしかできない。
「ほらほらまだ手数はあるよ?」
奴の身体は小さく狙いも上手く定まらない上に触手の壁が分厚く到底撃てたとしても貫ける自信がない。
「クソが!このままじゃあ潰れるのも時間の問題だぞ!どうすんだ!?」
青山が避けながら声を上げるも対応する術がないのが事実だ。すると忍が何かを考えている表情でこちらの方を見た。何か考えがあるのかもしれない、気を引きつけるしない。
「避けてばかりじゃ面白くないよ?」
「五月蝿えよキモイんだよガキ」
触手の動きが増しながら空間を削り取られ無理矢理距離を潰される。
「手数ありすぎなんだよカイリキーかいお前は」
青山も鉈を振り回し触手を刈り続けながら回避を試みているが数が多すぎて吹き飛ばされたり潰されかけたりされている。かく言う俺も銃を乱射し触手を撃ち落として数を減らすも避けきれずに飛ばれてしまった。
「これで終わりだね。随分と弱かったね」
「へっ…お前みたいなガキに殺されてたまっかよ。」
「減らず口を…お前から殺してやる」
そして奴が青山との距離を一瞬で潰し目の前に近寄り無数の触手を振り下ろそうとした時だった。
「なんだ…!?がぁぁ!?」
突然背後から忍が現れ忍者刀で奴の背中に斬り込んだ。背後からいきなりの奇襲、常人なら既に事切れているがなんと奴は既に薄皮一枚で今の奇襲を乗り切った。しかし狙われていた青山が自身に向けられていた気が緩んだ瞬間を狙い鉈を振る。
『蓋断刃』
その鉈は咄嗟に防御の体制を取るために出した触手を貫通し奴の横腹を深く抉り取った。
「俺は自分の存在感を限りなく薄くすることでお前の背後に周ったんだよ。」
忍の能力は限りなく存在感を薄くする、そうすることで刀を振り下ろすギリギリまで消していた、その上で奴の背後に周れるようにテレポートを置いていた、だから奴の背後に近づくことができた。
そして奴は青山の斬撃をモロにくらい体制を崩した、それを見過ごす俺じゃない。
『シュラウドバースト』
照準を奴の頭に定め8発バーストで撃ち込んだ。奴は瞬時に頭を守るように触手を盾にした、しかし弾丸は貫き腹に当たった。だがこれでも致命傷じゃない奴はまだ動ける、どうするべきだ、と考えていると突然壁が崩壊した。
「な、なんだ!?」
崩落した壁から現れたのは青龍刀を持った男、山岡隆平だった。
「親方様の命令により、山岡隆平推参した!」
そう言いながら山岡は奴に斬りかかった。その攻撃は触手によって防がれる…はずだった。
「なっ…なぜだ…触手が動かない…!?」
「俺の能力は視認した物体や生命体の動きを3秒ほど止めることができるんだよ!」
3秒と言う短い時間ではあるが戦闘においてはあまりにも長かった。山岡の青龍刀が奴の腹を斬り裂こうと刃が近づき奴は回避をしようと下がるのを青山と忍は見逃さず距離を詰めた。
『麗花の梅雨』
『断崖乱破』
「ぐぉぉぉぉ…!?」
2人の斬撃が奴の両腕を斬り裂き、奴は両腕を失った。人ではないにしろ腕を失うということは痛みどころか死への恐怖を覚えるものなのだろう、奴は狼狽え始めた。そんな奴に対して容赦なく山岡は斬りかかり袈裟に仕留め、俺の銃の照準が奴の頭に定まった。
「これで終わりだ」
そう言い引き金を引き、銃弾は奴の頭に命中し貫通した。
「がっ……」
奴の身体が力なく倒れ込んだ、そして忍が近づき息をしているかどうかを確認する。
「…脈がない…死んでいます、任務完了です。」
「よし、首を取るか」
そう言うと青山が得物の鉈で奴の首を斬り落とした。
こうして俺たち周山城の攻略は完了した。
残りは1つ、どうなりますかねー




