第4章第10話〜形勢逆転と悲劇〜
『終幕のグランドブレイク』
地割れから起こった火柱が私達を包み込み焼き尽くしたと思った、しかし何故か私達はギリギリで退避できていた。
「なんで…当たっていない…?手応え…あった…」
「そりゃあ俺の魔術で『一度だけ』無力化したからな」
そう言ったのは私でも林でも樋口でもない別の誰かだった、即座に声のした方向を見ると1人の巨漢がマシンガンを持って立っていた。
「「清岡!」」
そう、親方様の守備に当たっていた清岡が参戦してきてくれたのだ。
「最近覚えた魔術でな、1ヶ月に一度しか使えない代わりに攻撃を一度だけ完全に無効化させることができるんだよ。」
「…だが…お前1人来たところで…なにも…変わらない…死体が増える…ただそれだけ…」
そう言い奴は得物のハンマーを持ち直し清岡へと攻撃を仕掛けようとした、しかし間に私と林が割り込み攻撃を止め、横から樋口がフレイルで奴の横腹を攻撃したが奴もフレイルを片手で受け止めた。
「…無駄な足掻き…っ!?」
瞬間、奴の背後から無数の銃弾が撃ち込まれる、清岡が背後に周りマシンガンを撃ち込んだからだ、不意の攻撃により魔人である奴ですら隙が生まれた、それを見逃す私と林ではない。
『雷豪斬』
『疾風迅雷』
正面からは林の刺突、右からは私の斬撃、背後には清岡がマシンガンで抑えられる。よって奴が回避するには手薄な左側の樋口の方のみとなり回避しようと樋口を攻撃しにいった。当然これも予想してある。
「っ!?何故…壁が…!?」
「逃がさんよ、樋口の方に清岡が壁を出して張って守ってんだからよ」
そして林の槍が奴の腹に突き刺さり貫通した、この時点で明らかに致命傷だがそれでもなお抵抗をする魔人グライアス、しかしその抵抗虚しく私の大剣が奴の首を捉え首を斬り落とした。首は床を転がり身体はその場に切り口や銃槍から血を吹き出して倒れ込んだ。
「ふぅ…これでこっちは終わったわね。」
「魔人グライアス…強すぎた、清岡が来なかったらどうなってたか。」
「私…何もできてないです…」
「まぁまぁ、そんなもんよ俺も銃撃つか魔術しか使ってないからな!」
私達はそのままその場を後にしようとした時であった。
「………だ……よ…」
ほんの微かに聞こえた声に私は後ろを振り向く、すると首だけになったグライアスがこちらを向いていた。
「…お前…達…だけでも……殺す……!!」
そう言った途端奴の首と身体が膨張し始め、爆発した。煙が収まりぐちゃぐちゃになった城内。私は無事だったが他はそうにもいかなかった。
「林…!樋口…!清岡…!大丈夫!?」
「あぁ…俺は致命傷ではない」
「私も…少し痛むだけです…」
周りを見ると1人いない、しかしすぐに見つかった。変わり果てた姿で。
「………」
「嘘…だろ?」
「っ!?」
「そんなっ…」
あの時爆心地から1番近かった清岡は…爆破による火傷や爆風で倒壊したガラスの破片などが身体に刺さり出血多量で倒れていた。
「あん野郎…いらない置き土産しやがって…」
清岡は消えそうな声で喋る、私は高等治癒魔法を施すものの火傷や負傷が酷く間に合わない。それに…すでにこの傷は致命傷であった。
「もう…良い…ゴフッ…最期に…お前らを守れて良かった…ぜ…」
そう言い残すと清岡颯太は目を閉じ、2度と開けることはなかった。
皆様あけましておめでとうございます、こんな駄文で更新が遅い私ですが今年もどうぞよろしくお願いします。
さて、今回初の殉職者が出ました。前に知り合いに人気投票を行ったんですがはっきり言うと関係なしにやっていくので推しがおられる方はお気をつけてください。
因みに清岡退場の理由は単純に強すぎる上に後半におられるとヌルゲー化するからです、なんですかマシンガンと魔法両立できるって頭おかしいだろ(←お前が書いたんやろがい)清岡推しの皆様申し訳ございません。




