第1章第4話〜スナイパー小林〜
Aランクって普通に強いランクなんだよ5人でSランク1人分って感じ。因みに林は戦闘力自体はめちゃめちゃ高いんだよ、ただ実績がとんでもないくらい少ないだけ。
大阪へいけという指令が来てから早1週間、学校には何故か連絡が入っており特別欠席扱いとしてもらえるそうだ、そんな中渡辺は駅で林と小林を待っていた。
(小林ってどんな人なんだろう…颯太曰く凄い強いらしいけど…部隊で1番早くAランクハンターになった人って言ってたな…)
『お、勝斗ー来たぞーほら雄也、こいつが新しく俺らの部隊に入隊する予定のハンター、渡辺勝斗だ!』
そう言う林の横を見るといかにも鍛えてますという雰囲気の少年がいた。
『どうも、小林雄也です。武器はスナイパーをメインとして使っています。ハンターランクはAです。』
『え、あ、どうも渡辺勝斗です…武器は日本刀を使います。ハンターランクはSです…』
一応証明書を一緒に手渡す疑われても仕方がないことではあるから。小林は確認をする
『颯太から聞いていましたが本当にレジェンドSランクハンターなんだね初めてみたよ、これからよろしく』
『え、あぁ…うん…よろしく…』
『勝斗ー怖がらなくていいんだよぉー?こいつ意外と優しいしなんならお前の方が強いんだぜー?』
『余計な事言うなっ』
こんな感じで少々談笑した後大阪行きの新幹線の切符を買い、中に入る。すると少ししてから小林と林が耳に手を当て当てたかと思えば何かを伝えている。
そしてこちらの視線に気付いた2人が渡辺に言う。
『そうや勝斗この無線持ってなかったね』
『これは俺らの部隊が使っている無線機なんだ、基本的に任務が来た時これをつけてオペレーターの指示を聞くんだ因みに俺らの部隊のオペレーターは今村遥ってやつで部隊内で1番頭が切れるし戦闘もできるんだ』
『今回は勝斗の分持ってきてないから次の時に渡すね』
『え、う、うんありがと…そういえば小林さんってスナイパーなんですよね?近接戦になったらどうしてるんですか?』
『あーその時はね一応ショットガンとアーミーナイフを携帯してるからそれを使うね、まぁそもそも近づいて来る前に片付けているからそんなことになったことはないけどね』
『こいつの射撃能力はうちの部隊だけじゃなくて組織内でも1番なんだよ、Aランクなのも納得だろ?』
(確かにそれは凄いなぁしかも聞いてる感じからすると元々はEかDだったランクをあげてきてるんだ…凄い…)
そうこう話している合間に大阪に着く。
『うぇ〜…人多いなぁこれ見つかるか?』
『まぁ見つけるしかないだろ、雄也、場所の目星を付けてる?』
『一通りつけてる、後は高い所に陣取って除いて探すしかない。』
そう言いながら3人は一旦宿舎に入り、林と小林は戦闘の準備を進める。
(俺も見るだけとはいえ戦闘準備だけはしといた方が良いよね?)
渡辺も戦闘準備を進める、と言っても赤のロングコートの下に甲冑を入れ、その上に白のシャツを着用し、腕に盾を取り付けシャツの袖で隠すという簡単な準備だった。後は竹刀袋を持つだけであり準備は整った。
(2人とも準備早ぁ…)
2人は既に準備が完了しており、今回の作戦について話しているようだったので準備完了したよと報告し目的の場所に移動するのであった。
ーー某廃ビル屋上ーー
『ここからならなんとか街の中心部は見えるな…』
そう言いながら小林はライフルを取り出し覗く、既に林と渡辺は別行動をしている。(林の方について行ったほうが良いと小林が言ったため)
そして数分の間捜索していると…
(……見つけた…大阪城前か、少なく見ても俺の位置から20キロは離れてる、まずは2人をそこに誘導するしかないな…)
『颯太、お前らの位置から950mほど北にタゲがいる、近づいたら合図してくれ、その合図と同時に撃つ。』
ーー大阪城前ーー
『渡辺、こっから北に10m先にタゲがいるらしいからそこに向かうから俺から離れるなよ、良いな?』
『うん』
そして2人は北上して行き、そろそろここら辺だと思った途端だった
『『!!!』』
2人は互いの顔を見る、恐らく2人とも考えていることは同じであろう。そう敵のマナを感じ取ったのだ。
林が槍を取り出し、無線に一言声を掛ける。
『…撃て』パァン!
…林が言葉を発した直後、南の方から銃声が聞こえ、振り向かず林は前に出る、すると1発命中したであろう妖怪の姿が見える、見た目は頭に先ほどの銃痕が残ってるヘルメットを被った某映画の隣の〇〇ロに出てきそうな大きな身体をした妖怪であった。
『ぐがぁぁぁぁぁぁぁ!!』
巨体の妖怪が林に襲い掛かろうとすると後ろからさらに銃声が聞こえたしかも2発。
『ぐぅ!?』
1発は妖怪の右手を吹き飛ばし、2発目は左足を吹き飛ばしていた。
『じゃあ、一気にいくよ』
林が槍で左腕を切断し、槍を地面につき宙に浮き、槍を構える。
『百連槍!』
瞬間巨体な身体に100の穴が空き、巨体の妖怪は穴だらけになり消滅していく。
『ふぅー…これで終わりかぁ流石雄也、あっという間に削ってくれたな』
『凄いね3発だけでほぼ瀕死においやってたよ』
2人がそう話していると小林も合流する。
『ほんじゃま、帰りまっか』
そう林が言った途端だった。
『『『?!』』』
3人は驚きの顔をあげる、何せ目の前に先ほどの妖怪とは違う…倍くらいの強さの存在を感じ取ったのだから。
そして目の前に現れたのは全身が赤く頭に角が生えた
鬼と首に腕に繋ぎ目がついている鬼が現れたのだから。
名前だけだけど今村も無理矢理感凄いけど出せた…
さてと目の前に赤鬼が現れた3人一体どうするのでしょうか?(因みに赤鬼は序盤ボスみたいな立ち位置にしてます)