第3章後日談〜次の戦場へ〜
あれからもう早くも2ヶ月が経った、俺と榛名は相変わらずにこの拠点を中心に福岡で活動している、現状青山さんから妖怪が出たから討伐しろなんて命令が出ておらず平和そのものであった。さて、そんな平和な今だからこそ俺はいつも通りに射撃場へ行き射撃の練習をする。
「10発中7発狙い通りか…もう少し反動を抑制しないとな…」
ちなみに今榛名は道場で剣術の練習をしているが俺より2時間早く来て練習していたので多分そろそろ終わるだろう。俺がそう思っていると榛名が入ってきた。
「冬也、そろそろ疲れたでしょ?麻婆豆腐作ったから早くおいでね」
「お、マジかサンキュー。」
榛名が部屋を出ると俺も銃を机の上に置き部屋を出て榛名の後を追い、食事につく。
「…そういえば青山さんから書状が届いてるの。」
「そうなん?青山さんも呼べば良いのにな。あ、これ美味い。」
会話をしながら食事を終えると榛名が青山さんから貰った書状を開き内容を読むと榛名の表情が次第に驚いている表情へと変わっていく。
「えっ…」
榛名から呟くように溢れでたため覗くように見ると内容は青山さんからではなくヒナさんからであった。ざっくりするなら年明けに京都の二条城に集まって本部のハンターや北海道のハンター達と交流会の様なことをしようとのお誘いであった。無論青山さんや野村さんも参加するらしく、俺達も断る理由がない為参加する事にした。
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ーー北海道・某所視点・守山咲ーー
「守山、樋口、林さんから書状が届いてるぞ」
あの仙台の戦いから早くも1ヶ月が経過していた、林さん達が帰ったあの日を境に妖怪の出没が極端に少なくなっているのを感じ、ここ1週間では一体も目撃情報すらないという程平和であった。そんな矢先に先ほどの忍の言葉の通りに林さんから書状が届いたらしく、中身を開けると、年明けに京都の二条城にて有力ハンターを集めて交流会なるものをするらしいから是非参加してほしいという内容だった。無論私達を誘ってくれたのだから断る理由はないので参加する節の手紙を書き、伝令に持たせて行かせた。
「にしても交流会かぁ…どんな人がいるんだろ?」
結衣が小さく呟いた、確かに私達は林さん、渡辺さん、そして今は亡き山県さんぐらいしかハンターを知らないのだ。結衣と忍が楽しみにしている様に、私もまた顔には出さないが少しばかりにしている。
と言うわけでここまでが序章、次からが本番です




