第3章第1話〜新たな物語〜
はい、皆さん大変お待たせしました第3章です
えー…まずは申し訳ないです。
めちゃめちゃどんな内容にするか葛藤してたんです、それにどういった感じで進めるかも迷ってたのです。
あ、pixivの方で小説書いてるのでそちらも見て下さると幸いです〜
俺の名前は五十嵐冬也、年齢は13歳の中学1年生だ。俺は今これまでの人生の中で1番の難所に立っている。それは今目の前に見たことのない化け物が俺の目の前にいるのだ。なぜこんなことになっているのかというと…今から数分前まで遡る。
ーー数時間前ーー
俺は学校が終わった後、テニス部の部活に行った。夏場というのもあり部活の終わる時間が17時30分ごろであり、日が傾き始めたタイミングでの帰宅となったのだ。俺の家は学校から大体30分程度の距離にあるため真夏日の炎天下の下、幼馴染の松本榛名と歩いて帰るのであった。しかし榛名と別れてから家に帰ると、ラケットを忘れて帰ってしまっていることに気が付いた。
「やっべ、ラケット持って帰るの忘れちまった…明日でもいいんだけどそしたら顧問に怒られちまうんよなぁ~…」
俺はこの時ある方法を思いついた、夜の学校に忍び込んでラケットだけ取ってすぐに帰ればバレないんじゃね?と。俺は思い立つとすぐに暗闇に紛れるような服装に着替え暗くなるのを待った。
「よし、夜になったな!」
俺はそっと家を抜け出し学校を目指して歩いて行った。30分ほど経つと学校に着き俺は門をよじ登った。
「確か、着替えるときにはあったから…着替えるところにあるだろうな」
俺は体育館裏を目指して走り出した、途中でグラウンドに出ると何やら黒い大きな塊がモゾモゾ動いてるのが見えた。
「え…あれなんだよ…」
幸い俺の位置とは真反対の位置にいるため、気づかれることはなかった。しかし化け物と体育館とは距離が近く、絶望的だ。でも行くしかない、ここまで来て引き返すのは俺のプライドが許さなかった。俺はゆっくりと音を鳴らさないように体育館に近づいて行った。黒い化け物は少しずつ体育館から離れていった、そのおかげか体育館裏までたどり着きラケットを手にすることができたのだ。
「よしっ!」
と俺は声をあげてしまい、化け物は俺に気づき俺の方に向かってきたのだ。
ーーそして今に至るーー
「ぐるるるる…」
化け物はじりじりと距離を詰めてくる。不味い化け物は鋭い牙を剥き出しにしている、あんなのに噛まれたらどんだけ鍛えている人間でも一噛みであの世行きだ、とにかく今はこの化け物からどうやって逃げるか…僅かな隙間があるからそこから抜け出すのを目標にするしかないと考えた俺は、一気に走り出し化け物の下を潜り抜けた。
「はぁ…!はぁ…!」
そのまま俺はグランドを走る、化け物も追いかけてきている、その速度は尋常じゃないいつしか何処かのサイトで北海道のヒグマは60キロ出るって聞いてるけどそんな比じゃない程早すぎる。どんどん距離が縮まってしまい追いつかれてしまう。
「っうぁ!?」
俺は石に躓いてしまい転けてしまい追いつかれ追い詰められてしまった。化け物が鋭い爪を振り上げたその時だった。
「はぁっ!」
突如俺と化け物の前に雷が落ち、化け物の振り上げた右前足が千切れていた。そしてその間には1人の女の子…榛名が立っていた。
「榛名!?お前…なんで…」
「冬也、今は取り敢えず離れて」
強い口調で言われ、言われた通りに近くの木陰に身を潜めるのを榛名は見届けると持っていたレイピアを構え化け物と対峙する。
「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉおぉ!!」
化け物は榛名に向けて左前足を振り上げ下ろすも榛名はそれを、バックステップで回避し腕に飛び乗りそのまま腕を伝っていく。
「榛名すげぇ…」
13年間ずっと一緒にいたがあんな榛名は初めて見た、それにレイピアを持っていることすらも俺は知らなかった。俺が感嘆に浸っているうちに榛名は既に化け物の顔前に迫っていた。
「はぁっ!!」
榛名が化け物の顔を高速で何度も突き、化け物は倒れた。俺は木陰から出て榛名に近づいた。
「榛名…お前っ「冬也」…?」
榛名は俺の言葉を遮った、珍しいなこいつが俺の話を遮ってまで何かを話そうとするのは、そう思っていると榛名は俺の手を取った。
「冬也、来て欲しいところがある、明日いつもの別れ際まで一緒に来て」
そう言うと榛名はスッと消えていった。俺は急いで家に帰り布団に入って眠った。そして迎えた次の日朝練の際に気になったのがあの化け物の死骸が確かまだ残っているはずだ、あんなのを見たらニュースになるんじゃないか?と思い俺はいつもより早い時間に部活の朝練前に学校に着き、昨日の化け物が死んだ場所に向かったがそこに死骸は無かった。
「え?ここに確か…学校の先生が消したのか?にしては血痕とか綺麗に消えてるな…」
俺はそうこう考えていると他の部活の部員が来てしまい俺は朝練に取り組むことにした。朝練の間も終わった後の授業もずっと気になっていた。今日榛名に教えてもらえるらしいが何を教えられるのだろうか?それにかなり真剣な顔をしていた。というかなんで榛名はあんな時間に俺の場所を分かってたんだ?
「…や…!…し…五十嵐冬也!」
「へっ!?」
俺はぼーっと考えていると講師の人に当てられてしまった、咄嗟のことで俺は何もわからず講師の人に怒られてしまった。そんなこんなで放課後、俺はいつも通り榛名と帰りいつもの別れ道に着いた。でも今日はここでは別れない。
「冬也、こっち、着いてきて」
榛名は俺の手を取り歩いていく、暫く歩いていると大きな屋敷みたいな場所に着いた。
「榛名?ここは…?」
「話は通してあるから、そのまま私に着いてきて。」
そしてそのまま榛名は屋敷の門を潜り家屋らしき建物の中に入り、俺も後に続くととある一室で榛名は止まりノックし、扉を開けた。
「失礼します、ヒナさん連れてきました。」
榛名と部屋に入った俺の前に髪の長い女性の人が椅子に座っていた。
感覚としては1章の最期から1年後が2章と3章となっており同時に起こっているのでご理解のほどよろしくお願いします。
ブックマークや評価などよろしくお願いします〜




