第1章第12話〜vs茨木童子・青鬼・黒鬼〜
茨木童子・青鬼・黒鬼戦です。お楽しみ下さい
小林と山本は青鬼に苦戦していた。
「硬えよこいつ。」
「それも無理はない、相手はSランク妖怪の中でも高い方に部類されている鬼だからな。」
「…あのおっさん俺らを殺しに来たわけじゃないよな？」
「それはない、さっき勝斗の名前を言ってたしそれならさっきの時点で田村とお前を回復させずに殺してる」
「それもそうか」
（でも本当にキツイなこれ…山本が幾ら打撃を与えて俺が撃っても全然入らねえ…）
田村が気絶している為自然と2人で青鬼を相手しているが流石にキツくなってきていた。
一方坂田と茨木・黒鬼の方はというと…
「クロォ！」
「ほいよっと」
「ふぅ！」
「よいしょっと」
坂田が優勢でありなんなら遊んでいる状態であった。
「あら、俺を殺すんじゃなかったのかい？まだ一撃も当たってないんだけどぉー？」
「…やかましい…少しは黙ると言うことができぬのか…」
「生憎と俺はお喋りなんでなぁ一度喋ると中々口を閉じねえんだわ」
「…琴線に触れることをよく言う…」
『幻の手』
無数の手が坂田の眼前まで迫る。
「こんなもん風邪ひいてる時に飯を食べる時より簡単なんだわ」
刀を一振り…坂田はそれ以外の動きを見せなかった。
しかし眼前まで迫っていたはずの手は既に細かく切り刻まれていた。
「おぉぉぉぉ！」
黒鬼が背後から飛び上から強襲を仕掛ける。
「さっきっからお前動きが単調なんだよ。」
『極炎刃！』
黒鬼が金棒を振り下ろす前に坂田は黒鬼を斬りあげ、容易く黒鬼を両断した。
「まず一体、次はお前だぜぇ？」
「…チッ…」
（流石に…分が悪い…だが…）
「…行け…者ども…」
すると後ろから数数多の茨木の手下妖怪が襲い掛かってくる。
「はぁぁ？めんどくさい事すんなよお前ぇ…」
そう言いながら坂田は刀を構え大群に斬りかかる。
その頃小林・山本と青鬼の方は…
『極拳！』
『レーザーカッター』
「ぐぅあおぉぉぉん！」
なんとかダメージを与えること自体は出来ているのだが…
「あおぉぉぉん！」
（こいつまた回復しやがった…）
そう…ダメージをこれでもかと与えたと思えば回復をしてくるせいで中々に削れない、それに加えて妖術滝落とし、荒波によってこちらが削られていく一方であったのだ。
（田村が戦線離脱した今…幾ら確定クリティカルを持っている山本だけじゃあ決定打に欠けている）
小林がそう悩んでいる時だった、突然青鬼の横から無数の銃弾が飛んできたのは。
「2人とも助けに来たぜぇ〜」
「清岡！お前、大丈夫なのか！？」
「おう、俺は林のお陰で全然ダメージがないからなぁただ林はさっきの戦闘で疲弊と怪我が重症だったから刀持ったおっさんが俺らの京都の拠点まで届けてたよ〜」
（って事はあのおっさん颯太を届けてすぐ来たのかよ！？しかもかなり速かったぞ！？）
「…まぁとりあえず颯太は大丈夫なんだな、こっちも田村が戦線離脱してるからお前の増援はデカい。」
事実田村が戦線離脱(気絶状態だが)していた為手が少なかったのだ、近接要員ではないが今の自分達では喉から手が出る程までに欲しかった人材だ。
「とりあえずあいつを倒すぞ、山本、清岡。」
「「おうよ！」」
「清岡、山本に身体強度の魔法をかけてくれ、その後山本、俺が銃であいつの気を引くから思いっきり殴って来い。」
「おうよ。」
『ビルド・アップ』
山本はまず自身の身体強化を行い…
『ウォーム・アップ』
更に清岡の身体強化術を受ける、これにより10分間は山本は技なしでの一撃はゴリラと同等かそれ以上の火力を出すことができる。
『ホーミング・バレット！』
小林はスナイパーライフルからアサルトライフルに持ち替え1マガジンの弾を全て火力の高いエネルギー弾に変え相手に追尾する ホーミング・バレットを放つ。
無論青鬼はその銃弾を無視する事はできず金棒で防ごうとする、しかし背後から清岡の機関銃の弾が被弾し意識が後ろに向いてしまい、ホーミング・バレットが全弾命中する。
「あおぉぉぉぉぉん！」
青鬼が痛みによる咆哮をあげ怯む、そこを見逃す小林ではない。
『ビーム・ショット』
これまた火力の高いエネルギー弾に変え一撃を浴びせる技 ビーム・ショットを青鬼に放つと意識は完全に小林の方に向いた、その時だった。
『メガトン・スマッシャー！』
山本が青鬼の背後から後頭部を狙っての一撃を叩き込んだのだ。
拳技でも群を切って威力の高い正拳突きの技 メガトン・スマッシャーは更に二重の身体強化+山本自身の確定クリティカルによって威力が上がっていたため青鬼は後頭部がへこんでしまったため倒れる、小林はスナイパーライフルに持ち替え、青鬼の横に来る。
「ここまで弱らせればもう十分だろ…」
『レーザー・カッター』
青鬼の首を焼き切った、青鬼の首が胴体から離れ胴体は徐々に消滅していった。
「流石にこれは…キツイな…」
「俺ももう限界だ…」
（俺もそうだが2人ももう残りマナが少ない…ここで一旦マナと体力の回復をして、あのおっさんの加勢…はしなくて良いな勝斗の所まで急ごう…）
ーーネオ・プリズム本部評定の間ーー
「なんと！赤鬼に続き、青鬼まで討ち取るとは…正直私は彼等を侮っていた見たいです…」
「その…坂田様が黒鬼を討ち取っているのですが…」
「あぁ、充のは良いです彼の方は今更聞いてもそこまで驚きはしないので。」
随分と信頼してるし坂田様適当に扱われてるなぁっと感じた伝来であったのだった。
ちょっとゴリラって表現よろしくないかな？分かりやすい表現だと思ったんだけど…
