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MEGEofLUVORATORY  作者: はーるんぱ
妖精戦争編

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第1章第11話〜vsNo.7〜

前回の続きではなく、別れた後の渡辺の行動ですご了承ください。

小林・田村・山本が茨木童子を抑え戦闘をしている間に渡辺は1人本丸前に到着していた。

「…」

渡辺は固唾を飲み込み、歩みを進めると同時に一つの疑問が生じていた。

(二の丸で雄也くん達と別れて以降、一度も戦闘していないどころか気配も全くない…)

そうこの本丸から二の丸の間一度も敵に遭遇していないのだ、渡辺は考えながら本丸に入ると大剣を持っている少女…No.7がこちらを見ていた。

「おや、お仲間さん達はどうなされましたかね?」

No.7はニヤついた顔をしてこちらに問う、明らかに分かっている顔だ。

「…二の丸で茨木童子を相手してもらってるよ…そんなこと今この場ではどうでもいい。」

渡辺は刀を抜き、刃をNo.7に向ける。

「お前、なんで茨木童子を生き返らせてまでうちの村を襲ったんだ?」

渡辺はあくまでも冷静になってNo.7に問いを投げかける。

「…特段これと言った理由はありませんね、茨木童子には何処か適当な村でも町でも焼き討ちして殺しの感覚だけでも思い出せと命令したのでね。」

「…そんなしょうもないことで俺の村を…家族を殺したのか。」

渡辺は刀の柄を握る手に力を籠め、No.7を睨みつける

「しょうもないとは酷いですねぇこちらはDr.バイケル様が少しでも戦力が欲しいと仰られてたのでその足掛かりみたいな事をしただけではないですか。」

「人の命をなんだと思ってんだ!アンタだって人間なら親を殺された時の気持ちぐらい親が相当なクズじゃない限り分かるはずだろ!?」

「分かりませんね…何故なら私は意識がはっきりした時から親は愚か友と呼べる者はいなく、バイケル様の元で働いていたのでね」

「前々から気になってんだけどよ、Dr.バイケルって誰だよ?Dr.って付いてるぐらいだから科学者なのは間違いないんだろうけど。」

「御明察、その通り科学者の1人です。そして私達プラットフラバラードのトップです。」

(凄い複雑でこんがらがりそうだが鬼炎団の上に茨木童子がいてその上にこいつ…No.7がいてさらにその上にDr.バイケルとかいう奴がいるってわけか…)

「…どっちにしろアンタらの好きにやらせて沢山の死者を出すわけにはいかねえ、ここで投降するのが身のためだと思うがどうだ?」

「あら、お気遣い感謝します…しかし私にもバイケル様の指示の元行動しているので譲るわけには参りません。」

No.7が大剣を手に持ち構える。

暫しの沈黙…それを破ったのは渡辺だった

『ホーミングソード』

自身の周りに8本の光の剣を展開し相手を自動追尾する技 ホーミングソードがNo.7に遅いかかるもNo.7は防御の姿勢をも取らず目を瞑ったまま8本の剣が命中し煙をあげた。

(…今のを防がずに身体で受け止めた?)

そう困惑している合間に煙が晴れる、しかしそこには擦り傷一つも負っていないNo.7が目を瞑ったままそこにいたのだ。

「…は?」

流石に訳が分からない、一本一本の威力は低くてもかすり傷一つすらないのはおかしい…と渡辺は困惑していた。

「もう終わりですか?ではこちらから参りましょうか。」

そう言うとNo.7は大剣を大きく振りかぶる。

(タメがデカい!当たれば大ダメージは免れない!)

『熊砕き』

渡辺は咄嗟に後ろに下がる、振り下ろされた大剣は床を深く両断していた。

(今こいつ瞬間移動でもしたのか?)

そう渡辺は反応こそできていたものの先程ホーミングソードを撃った時の距離より明らかにこちらとの距離が縮められていたのだそれも…瞬きすらしていない合間に。

(…これならどうだ)

渡辺は刀を足元の地面に突き刺しSMG(サブマシンガン)…ランチェスター短機関銃を取り出し撃つ。

『トリプルバレット』

放たれた3つの弾丸…そして渡辺は地面に刺した刀を手に取り。

『幻影刃』

マナを刃状に具現化して放出する遠距離斬撃 幻影刃を追撃として放つ。

「…」

No.7はその場から動かなかった、無論トリプルバレット、幻影刃の攻撃による煙が上がる。

(…また!)

しかしNo.7は同じように何もなかったかのように煙から出てきたのだ。

(ヒットする直前まであの大剣は振られていなかった…どうやって防いでるんだ?)

『雷豪斬』

途端目の前までNo.7は接近して大剣を振りかぶる。

(回避は間に合わない!)

『極炎刃!』

渡辺は極炎刃で対抗する。互いの刃から音が響く。

「ご存知なくて?」

ぶつかり合う中突如No.7が口を開く。

「雷豪斬は追加効果があるのですよ。」

「…!」

途端渡辺の頭上から雷が直撃する。

「最期に教えて差し上げましょう私の能力」

雷に撃たれる中薄れゆく意識の中渡辺にNo.7が言う。

「私の能力は時を止める能力です。」

(あぁ…だから…どの遠距離技も当たらなかったのか…)

そして雷撃が終わりの爆発をする、煙が晴れる しかしそこに渡辺はいなかった。


次回は小林・山本・坂田対茨木・青黒鬼です

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