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支配された世界の英雄は仲間の不幸に涙する  作者: ラード
1章 マナ編
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1章8話 別れとカンスト

 次の日昼にマナが来ることはなく、修行から帰ると

夜ご飯と明日の弁当が家には置いてあり、その隣には手紙があった。


「昨日は酷いこと言ってごめん

 アキトのところにヒナさんが帰ってくることを願っています

 ▪️▪️▪️▪️▪️▪️▪️▪️▪️▪️▪️▪️」

 

 手紙には一部塗りつぶした跡があったが基本的には昨日のことを謝りたかったみたいだ…僕も悪かったし明日来てもらってしっかり謝ろう。


 そして僕はマナからの手紙の下に

「明日の昼には会いたい」

 と書き足してからになった弁当箱に添えておいた


 それからマナはお弁当を取りにすら来なかった。


 僕はマナが俺に会いたくないほど落ち込んでしまっているのかと心配になったがマナのことだからまたそのうち来るだろうと思い先延ばしにし…そのうちマナのいない日常に慣れていった。


 僕はとにかく修行を続けたマナもいなくなった俺を止める人はおらず気づくと空腹が極端になくなり、疲労感も感じなくなってきておかげで修行のペースは瞬く間に上がった。


 そして日にちの間隔がなくなり自分が何年間修行をしていたのかわからなくなった頃俺の脳内にあるアナウンスが流れる


「個体目 アキトのレベルがヒューマンの限界値に達しました。

 初期種族のレベルがカンストしたことにより@#&/?よりギフトが贈られます。

 ギフトとしてスキル?!@.#が贈られました。」


 ん?なんなんだ?今の声はなんだ?えっと確かレベルとかスキルって師匠が前話してたような…


――――――――――――――――――――――――

「いいか!アキト今日は座学だ!」

 

「えー!いやです!外で修行しましょうよー」

 

「ダメだ!外に出たときのためにも最低限の常識は学ばなきゃならないからな!」

 

「えー……」

 

「それとも私の特別授業はい・や・か?」

 

 特・別・授・業だと…なんだその甘美な言葉は…なんだろう師匠がメガネをかけて…色っぽい

 

「ぜひ!特別授業お願いします!」


「おとこはやっぱり単純だな…」


「なに言ってるんですか!僕は師匠だからお願いしたんです!」


「はいはい、じゃあ始めるぞーまずレベルについて

 レベルとは簡単に言うとその人の熟練度を数値化したものだなその人間がどのくらい人生で経験を積んだかによって上がるものでレベルが上がれば上の種族になれたりする。

 例えば人間はレベル50でハイヒューマンに進化できるようになったりする。

 レベルは経験で上がるので体を鍛えてレベルを上げたり生物を殺すことで経験を得ることができる。」


 ほうほう…ってことは俺が修行することでレベルも上がっているってことか

 

「次にスキルについてだが、スキルとはその人の経験や血筋、神などからの加護なんかで得られる技みたいな感じだな!発動することで自分の能力を上げたり常時上がったりそれはスキルによってさまざまだな!特に魔法スキルはかなり応用が効くし強力だが魔法スキルは完全に血筋でしか得られないから魔法使いの家系とかしか持ってないな」

 

「へぇー…レベルやスキルってどうやって確認するんですか?」


「レベルやスキルについては鑑定のスキルまたは特殊な魔道具で確認できるまぁその時にステータスと言ってレベルだけじゃなくその人の強さをより細かく数値化して表示するものもある。魔法だけなら調べる方法はあるんだがやってみるか?」 


 うーん魔法か…


「魔法って師匠が使ってる風のやつとかですか?」


「あぁそうだな!」


 師匠みたいに魔法を剣術に応用できれば…また僕は強くなれる!


「やってみます!」


………………結果から言おう!おれに魔法の適正はありませんでしたー…師匠はなんか驚いてたけどまぁ…仕方ないよねーここは剣術だけで師匠の隣に立たなきゃな!

 

「魔法のことは置いといてそれ以外のスキルとかにはすぐ見れるものではないんですね」


「そうだな、でもこの村にはないがある程度の町になら教会があるだろうから教会に行けばお金さえ払えば魔道具でレベルとスキル名くらいなら測定してもらえるステータスの詳細とかスキルの内容とかになると王都にある教会本部か鑑定のスキルもちに見てもらうしかないな、まぁ教会本部では多額の金がかかるし鑑定持ちの人間などなかなかいないから基本はみんな自分のレベルやスキル名くらいしか調べないがな」


「師匠は自分のレベルやスキルは知ってるんですか?」


「まぁ私もかなり前だが鑑定してもらったことはあるこれが鑑定書だ」


 そう言って師匠に渡された紙には師匠の昔のデータが書いてあった


 名前:ヒナ・センバ

 種族:ハイヒューマン

 年齢:25

 レベル:62

 スキル:風魔法、土魔法、剣術、体術、身体強化、探索

    料理、


 さすが師匠強いな…26歳でこれなら…今って


「アキトもいずれ私と町に行ったらかんていしてもらうおうな!」


「それは!師匠と旅行ということですか!やっほぉい!今すぐいきましょう!!」


「はが!何か町に用事がある時についでに連れてってやるってだけだよ」


 ―――――――――――――――――――――――――


「結局約束してまだ町に旅行行ってないや……」


 カンストって言ってたけどレベルとかスキルとかって今どんな感じなんだろ僕…一度町に行ってみるか


 「まぁ村を出るならその前に一回マナに謝ってくるか!」


 そして俺はこの後自分の罪の大きさを知る

    

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