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支配された世界の英雄は仲間の不幸に涙する  作者: ラード
1章 マナ編
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1章5話師匠に依頼

ドンドンドン!

 

「ヒナさん!いますか?ロイドです!少し話したいんですが?」

 

 今の時間は朝8時正直これから修行に行きたいのだが朝から師匠は森の状況がおかしいって出かけていたそんな中の来客だったけどロイド?あーマナのお父さんか!まぁここは僕が出ておこう!

 

 ガチャ

 

「ごめんなさい!師匠は今森に行ってまして!」

 

「あーそうだったのか!おやおや?君がもしかしてアキト君かい?マナから話は聞いてるよ!うーんそうだな?ヒナさんのことよんできてくれないかい?大事な話があるんだ。君なら森のこともヒナさんがいそうなところも詳しいでしょ?」

 

 大事な話ってなんだろ?まぁ師匠が森に行ったってことはあそこだろうしロイドさんも急いでるみたいだから伝えに行くか。

 

「わかりました!多分師匠はあそこにいるので伝えて来ます!」

 

「ありがとう!あっ!そうだ!ついでにマナと遊んできてくれないか?私はヒナさんと2人で話したいからね!」

 

 はぁ!??なんでこの男と僕の師匠を2人っきりにしなきゃいけないんだ?この男まさか?前言撤回!絶対師匠のこと連れて来てやらないからね!

 

「ははっ!アキト君は変な勘違いをしているようだねw大丈夫ヒナさんには何もしないよwそれこそヒナさんみたいな強い人に手を出そうとしても私が返り討ちにあっちゃうよwこりゃうちの娘も将来大変だねw」

 

 それもそうか!師匠がこんな男に負けるわけないもんな!まぁ連れて来てあげるか!

 

「さっきからさぁ!私のことは無視な訳?私ずっとここにいるんだけど?」

 

「あぁ…マナいたのかー」

 

「何よ!いたら悪いわけ?それにさっきパパが私と遊ぶように言ってたわよね?」

 

「お前パパ呼びなのか!?」

 

「えっ?そこ驚くところ?まぁいいわ!早くヒナさんのところ行くわよ!」

 

「へいへい!ロイドさん!マナのお父さんだからって師匠に変なことしたら僕があなたを許しませんからね!」

 

「あんたね!大丈夫よ!パパはママのこと大好きだから何があっても変なことはしないわ!」

 

 それならいいけど…まぁそんなこんな会話があっておれとマナは師匠のところに向かうべく森に入って行った


――――――――――――――――――――――――


「師匠〜やっぱりここにいた!」

 

 ここは森の中の一番でかい木の場所で師匠は森に異変があるとここにいつも来ているそして今回もそこにはいつも綺麗な師匠がまるで師匠は森の精霊なのではないかと勘違いするほどの立ち姿で木に触れていた

 

「おぉ!アキトか!どうした?」

 

「ぜっ…ぜっ…ぜっ…待ってよアキト!早すぎるわよ!」

 

 マナは久しぶりの森だと言うこともあって途中からばてていた

 

「ほほぉ〜2人で森をお散歩デートか?アキト!でもダメだぞ!男ならちゃんとエスコートしなきゃ!」

 

なにをいっているんだ!師匠!僕は何があっても師匠以外の女性とはデートなんかしないぞ!

 

「違いますよ!師匠!村長のロイドさんが家にきて師匠に大事な話があるから連れて来てくれって!でも2人で話したいから僕とマナで遊んでなさいって!」

 

「そうだったか…わかった!すぐに向かってくる!お前たちはそうだな!後で迎えに来るからこの木の周りで遊んでてくれ!決して遠くに行くなよ!」

 

 えー!やっと師匠と会えたのにまた離れ離れ!?朝ぶりで再開してからまだ数分しか話してないのにー!まぁ大事な要件なら仕方ないかぁ!今度ロイドさんには何か買ってもらうとしよう!

 

 それから師匠はすぐに家へと向かってしまい僕は1人修行を初めてマナはずっとおれに話しかけていたので適当に話を合わせていたそして2時間くらいが経つと師匠は戻って来た。

 

「どうだ?2人っきりで!イチャイチャしてたか?」

また師匠はこの話題!僕は師匠のことが好きなのに!

 

「まぁそのマナの様子だとアキトはずっと修行してたのか?」

 

「そーなんですよ!ヒナさん!アキトったら私といるのに!ずっと剣振りっぱなしで!」

 

「全くアキトは全然女心がわかってないなー!」

 

「そういう師匠こそ僕…男の気持ちわかってないじゃないですか!」

 

「なんだとぉ?生意気なぁ!」

 

 頭グリグリはやめてぇー!!いたい!痛すぎるぅ!

 

「ヒナさん!もっとやれやれ!!!」

 

「マナ〜あとでおぼ……いたい…いたたーししょぉ」

 

「アキト!今日のところはこのくらいにしといてやる!あっ!あとロイドさんと話したことなんだが私は明日から何日間か森の調査に行ってくるからアキトは留守番な!」

 

 ……何を言っているんだ??師匠は…師匠がおれを置いて何日も出かける??

 

「いやです!!!!付いてきます!」

 

 僕は強く言い切った。

 

「ダメだ付れていかない!」

 

 師匠も強い口調で言葉を放つ……なんで師匠は僕を連れていかない?おれが物心ついた頃から離れたことなんてないのに!

 

「なんでですか!!!!師匠!」

 

「お前はそろそろ師匠離れしろ!」

 

 師匠は強い口調で言ったが顔には少し曇りがあった。


「もしかしてそんなに!僕のことが嫌いなんですか!」

 

 おれはその可能性なのどうないとわかっているのに畳み掛けるように師匠を責めてしまった。

 

「違うわ!でも連れて行けないんだよ!」

 

 師匠は口調が少し崩れるほどに焦ったように否定し、目線が僕から会わなくなる

 

「嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!!!」

 

 僕にはもう駄々をこねることしかできなかった。

 

「はぁ…マナ…アキトのことは頼んだ…」

 

 師匠は僕とマナから顔を背けてながら重々しくマナに言葉を放った。

 

「わかりました!私に任せてください!!」

 

 マナは何故か嬉しそうに答えた。

 

 おれはその後も家に帰るまでに何度も連れて行って欲しいと駄々をこねたが師匠が首を縦に振ること以前に、こちらを見ることすらなかった。

 

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