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支配された世界の英雄は仲間の不幸に涙する  作者: ラード
1章 マナ編
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1章4話あれから早一年

「アキトー!私がきてあげたわよぉ〜」

 

「…………」

 

「ねぇーねぇーわざわざ私がきてあげたのよ?なんかないの?」

 

「………………」

 

「なに?もしかして剣振りながら寝てるの?聞こえないのー?」

 

「……」

 

「おーいおーいあーきとくーん」

 

「うるっさいわぁ!ボケェー!!どう考えても集中しながら剣の修行してるんだろうがよぉー師匠ならあっちだから早く行け!」

 

「アキトそのくらいで集中切らすなんてまだまだだなぁ」

 

「アキトまだまだね!」

 

「ふざけんなお前!誰のせいだと思ってんだよ!てか!師匠もこいつの味方やめてください!こいつが調子乗ります!」

 

「すまんすまんwマナを見ていたら私もアキトをからかいたくなってなw」


 そういった師匠の大人っぽいようし

 

 一年前の祭りからマナは師匠に魔法を教わることになりおれと師匠のマイホームに毎日侵入していた。マナとは出会った時からいがみ合っていたが半年前から特に俺の邪魔をするようになった気がしている。

 

「どうせ今日も師匠に魔法を教わりに来たんだろ!素振りの邪魔だからいつも通りあっちでやってくれ。」

 

「何なのよ!邪魔者みたいな扱いして!」

 

「だからお前は邪魔者なんだよ!」

 

「へぇーそんなこと言っていいのかなーこのかわいい私が手作りで初めておにぎりを作って来てあげたのにーそんなんじゃおにぎりあげないぞぉ!」

 

「はぁ?お前のおにぎりになんの価値があるんだ?師匠のおにぎりならまだしも!」

 

「………………」

 

 俺は後悔した言い過ぎだとでももう遅くマナの目には大量の涙がもう溜まっていたそしてマナが耐えられなくなり逃げるように走り出そうとした時マナの腕を師匠が掴んだ、そして次の瞬間師匠はおれの頬を思いっきりビンタした。

 

「アキト…今の言葉はよくない…」

 

 師匠の顔はとても悲しそうでなぜか今にも泣きそうであった…

 

「ごめん…マナ…言い過ぎた…許して欲しい」

 

「……うん……いいよ……でもごめん今日はもう帰る……」

 

 そう言ってマナは僕に背を向け歩き出そうとする。

 

 僕の中でマナを止めなきゃ行けないと言う感情が芽生え気づいたらマナの腕を掴んでいた……

 

「なに?……」

 

 僕はどうしたらいいかわからずまなのマナの掴んでる方の手の反対の手に持っているバスケットに手を突っ込み中から形の悪いおにぎりを取ると思いっきし口に入れた。

 

 正直かなりしょっぱかったが僕は一気にたべきった。

 

「マナは料理はっ!うまいんだなこのおにぎりも最高だよ!」

 

 そういうとマナの曇った顔は晴れ涙が流れていることを忘れたかのような笑顔を僕に向けた。

 

「えっへへーそーでしょぉほんとギリギリセーフね!もしかしたらこんなに美味しい私のおにぎりが食べれないところだったわよ!食べれてアキトは幸せ者ね!」

 

 そう言うとマナは先ほどのことを忘れたように嬉しそうに村の方へと帰っていった……

 

「ほほぉーなんだぁアキトーその顔はぁ〜マナちゃんにほの字なのかぁ〜」

 

「違いますよ!僕はずっと師匠一途……ゴニョゴニョ」

 

「どうした?聞こえないぞぉ?」

 

「なんでもないです!それより!マナも帰りましたし!休憩はこのくらいにして修行の続きしましょ!」

 

「なーに照れちゃってーアキトももうそう言う年になったかー」

 

 あー勘違いされてるぅーでも正直こうなると師匠何言っても信じてくれなそう…

 正直...マナは、赤髪、青目の美少女である、そんな彼女の太陽のような笑顔にふいにかわいいとおもってしまったのはここだけの秘密だ!

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