一章一話 アキト
ゼェっゼェっゼェっ
「師匠……もう一試合お願いします。」
「アキト無理をするなお前はその年にしてはかなり鍛えられてる」
「年齢なんて関係ありません!俺は早く師匠の隣に立って闘いたいのです!」
「はぁ……アキトそんなに焦るな!生き急いでもういいことなんてない大丈夫だ今のまま頑張ればお前はいずれ私と同じステージに立てる」
「それは何年後ですか?」
「さぁなアキトの頑張り次第だがそんなに時間はかからないと私は思うぞ、だから今は適度に修行して適度に休むのがいい 」
「わかりました。」
弟子の真っすぐすぎる姿を見て私はため息を吐く……弟子のアキトが将来困らないように私が剣の師匠をしているのだが、あのバカに似て目標を作るとそれに向けて真っ直ぐで止まることを知らない。
ちょくちょく私が止めないと休憩すら取らない困った弟子なのである。
あーあ...また師匠は俺を子供扱いしている…
ていうか今日も師匠綺麗すぎる!
剣を振るたびに揺れる束ねた茶髪に光り輝くエメラルドグリーンの瞳。
そう!僕は師匠ことヒナさんのことが大好きである!それも異性として!
歳の差?まぁ確かに僕は今5歳で師匠は4……なぜか師匠が睨んでくる……なぜ僕の頭の中が……ごめんなさい殴らないでー……んんっ!?……師匠は永遠の17歳だが関係ない!だって師匠は修行の末に種族がハイヒューマンになっているのでたとえ4……んんっ永遠の17歳でもほんとに17歳のように若く美しいのである!
あれ?なぜか師匠の顔が怒っているような…
まぁそんな師匠は正直僕のことを子供扱いしている!
そんな僕がどうしたら師匠に男として見られるか!
それは!師匠よりも強くなるしかないのである!
でも正直師匠は化けも……強すぎるんだよなぁ……
今日も頑張って修行しよ…