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幽霊の、ちょっとした日常生活  作者: 夏葉タラ
2/2

第二話 親友でライバル。勝負じゃあー!

「家だー!いや~限定版残っててほんとよかったよ~。よーし早速はじめよーっと。っていうかこれじゃあ現実世界とほぼ一緒じゃ~ん。それに地球にはないゲームもあったし~。さっすが冥界」


 冥界とは、現実世界で死んだ生物が来る場所で、宇宙空間の外にあるらしい。宇宙の外には無限の空間が広がっている云々とヨー○ベで見たことがあるし、あり得るのかもしれない。

 ただ・・・・

この世界、都合よすぎない?まあ楽しく過ごせれば別にいいんだけど。

そんなことを思いながらゲームで遊んでいた。

それからしばらく自堕落していると、インターフォンが鳴った。


「? 誰だろう?」


玄関のドアを開けるとそこには、初芽と同い年くらいの女の子、森谷紗南がいた。


「よ、久しぶり!」


「お、我が親友じゃないか!ほんと久しぶりだね〜。確か旅行、だったけ?」


「うん、そうだよ。はいこれ、おみやげ。」


「お、ありがとう。ちょうどお腹空いてたんだよね〜 ん?これ何?なんかまがまがしいんだけど」


「これはね、マグマンローキって言うんだよ。あまりにもまがまがしかったから気になって食べてみたらさ、ものすごくおいしかったから買ってきた」


「え、ほんとにおいしいの?なんかものすごく辛そうにしか見えないんだけど・・・」


「まあ、とにかく食べてみてよ、めちゃくちゃおいしいから!」


紗南は目をキラキラさせながらそう言ってきた。

それほどうまいの・・・・?


「じゃ、じゃあいただきます。・・・・⁉︎ う、うまい!な、なんなのこの味⁉︎辛いというか、甘いというか・・・ものすごく表現しにくいけど、とにかくめちゃくちゃうまい!」


「喜んでもらえてよかったよ〜。マジでこれ、めちゃくちゃうまいよね。でさ、どうやって作るのって聞いてみたらさ、マグマリオン星秘伝の味だから無理で〜すって断れちゃたよ。なんでも、マグマリオン星の生物総出で千年ぐらいかけて作ったらしいよ」


マジか・・・・

そんな初芽の疑問に気づいたのか、紗南はわかるわその気持ちと言うかのようにうんうんと頷いていた


「まあせっかく来たんだし、ひさしぶりにゲームで勝負しない?フルボッコにしてあげるから」


「あはは、フルボッコにされるのはそっちだろう。今まで私に一度も勝ったことないじゃん」


「ふふふ、ずいぶんと余裕ね〜。あんたが旅行に行ってる間にこっちはたくさんして昔の私とは比べものにならないぐらい強くなったのよ!あまりみくびらないでくれないかしら?」


「へ〜じゃあお手並み拝見といこうじゃないの。実力の差をはっきりと、示してあげるようじゃないか」


二人はこれから三日間ぶっ続けでゲームで遊んだ。


「くそーなんであんたはそんなに強いのよ、今まで必死に練習してきたのにー!」


「ふふふ、やっとわかってくれたみたいね、実力の差を!まあ君にしてはよくやったじゃないか。特別にほめてつかわそうじゃあないか」


「き〜!ふ、ふんまだ決着はついてないわ!」


「あ〜そうだったね〜。まだ実力の差を完全に示してなかったね〜。確か初芽が最も得意なゲームの順位を見てなかったね〜」


二人は結果発表を見て叫んだ。


「あああぁぁぁーーーーーーーー!!」

「っしゃあーーーーーーーーーー!!」


「くそぉー!なんでよ〜!」


「ふっふっふ。どうやら私の方が実力が上だってことが完全に示されたようだね〜。いやー今までお疲れ様でしたー」


ちくしょ〜。ん?ね紗南、これみてよ、アプデがあるらしいよ」


「え!マジ⁉︎どれどれ・・・・」


その内容は、自分が操作するロボットを好きにカスタマイズしていいというものだった。

このゲームはプレイヤーがロボットを操縦して直接戦い合うリアル戦闘ゲームであるため、すきにカスタマイズしていいということはリアルで部品を買ってやるということである。もちろん、ここは現実世界ではないのでカスタマイズに必要なものは一時間アルバイトしただけで十分に買えるため問題ない。


「よし!」

「うそー!」


「ふっふふ、これで勝つる、これで勝つる!」


「くそ〜!ずるいぞー初芽!」


「仕方ないじゃないっすか〜。これも実力の差っすよ〜。そ、じ・つ・りょ・く・の!」


初芽は非常に極端な理系女子であり、高校のテストでは数字と理科は常に百点であった。数字と理科と英語以外は常に赤点ギリギリだった。ちなみに工業系の検定も全て取得していて工業系の大会も出場するたびに必ず三位以内に入っていた。冥界に来てからはから他の星の技術を習得していった。


「ふっふっふ。紗南、これまでの仕返しにフルフルボッコにしてやんよ。次の大会は覚悟しておくがいい!」


「い、いいさ、こっちだって理工系に詳しい人はいるんだからな。そ、そのまま返り討ちにしてやるわ!」


そう言うと紗南は立ち上がって玄関を飛び出して駆け出して行った。

それを見送った初芽もロボットを格納している倉庫へと駆け出して行った。


そして親友であり、ライバルである少女二人の戦いが幕を明けるのだった。











下手ですが暇つぶし程度に是非読んでいってください!

基本は2000文字程度なのですぐ読み終わると思います。

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