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幽霊の、ちょっとした日常生活  作者: 夏葉タラ
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第一話 この天使さん、ちょっとおかしいと思う


「いいから来い」


「いや!早く離して!」


「いいから来い!」


「嫌だ、今度こそ絶対行かないから!

「いいから来い!この仕事はお前が一緒に来ると楽に終わるんだ!」


「絶対嫌だ!いつも私だけひどい目にあうだもん!だいたい、これはあなたの仕事でしょ!」


「頼むから一緒に来てくれ!私だってあんな仕事、めちゃくちゃ面倒で嫌なんだよ!」


「それは私に関係ないから!いいからはなして・・・」


気付いたら周りに見えていた街並みが生い茂る木々へと変わっていった。


「まただぁぁぁぁぁぁ!」


「ねぇなんで⁉︎なんで私を巻き込むの⁉︎なんか恨まれるようなことした⁉︎毎回悪霊に私がひどいことされてるの、知ってるでしょ!悪霊を浄化させるの、一人でやってよ!」


「ギャーギャーうるさいぞ・・・・。いつものようにちゃちゃっとやっちまえばいいだろ」


「別にやろうと思ってしてるわけじゃないから!ただ襲ってきた悪霊を説得してたら勝手に浄化していっただけだから!ていうか今まで見てきたんだから、それぐらいわかるでしょ!」


「あまりに文句言ってたら浄化させるぞ」


「なんでそうなるのよ!だいたい、これって仕事ができないダメ〜な天使さんのわがままでしょ!それに、浄化されたって別にあの天国みたいな冥界に戻るだけだから。もうまえみたいにそんな脅しで通用しないから」


「チッ、まあいい、とにかく!早く悪霊を見つけて浄化するぞ!」


「それは俺のことじゃないだろうなぁ?」


「「ひっ!」」


二人が振り向けば、そこには未練がましい邪気を放っているニワトリがいた。


「へ、え?ニ、ニワトリ?」


「そ、そうだ。いい忘れてたけど、今回の悪霊は好きなメスのニワトリと交際しようと頑張ってたら肉になって出荷されたかわいそうなニワトリさんだ。」


「そ、そう・・・それはまあ、残念だったわね.....」


「だろ!?しかもその子、俺が死んだあとすぐに他の野郎と交際を始めたんだぜ!それがどのくらいショックだったことか!」


 そのニワトリは急にそんなことを言ってきた。


「そ、その気持ちよくわかるわ.....」


 面倒なことにならないように肯定しておいた。


「なんであきらめれないの?」


「ん? それは可愛いからに決まってるからだろ」


 ・・・・・・。

 いやいや、ニワトリみんな同じ顔だしかわいいとかないでしょ.....


「そ、そう。ま、まあかわいいニワトリがすきなんだったらかわいいニワトリがたくさんいるわよ」


「え、マジ⁉︎よしさっそく冥界へゴー!」


 そう言ったニワトリは、淡い光に包まれて冥界へ去っていった。


「ふう〜やっといってくれたわ〜。あれ天使さん、今日も、何もしませんでしたね〜。もうこれって、非常に立派な堕天使なんじゃないですかー。クスクス」


 わたしは、そう言いながら徴発的に笑った。


「は?いまなんつった?」


「聞こえなかったんですか〜?堕天使って言ったんですよ堕天使って」


「ギリ!」


 ・・・・・。

 やば、なんかものすごくおこってるんですけど。

な、なんとかしないと・・・・


「ちょ、ちょっとまってよも、もしかして怒ってるの⁉︎いままで散々私に仕事を押し付けてきたのに⁉︎」


「う、うるさいぞ!と、とにかく堕天使って言うのはやめろ!」


「じゃあ私に仕事を押し付けないでくれない⁉︎」

「う・・・そ、それは無理だ」


「な、なんでよ!・・・・は!もしかしてあんた、こういう仕事できないの?」


「う」


「へ〜できないんだ〜。っていうかいままでよく仕事できたね〜。あ、そっかいままで私にさせてたもんな〜。あれー?私にやらせて天使さん何もやってないってそれってもう給料泥棒じゃないですかー。天使さん恥ずかしく思わないんですかー。それってもうザ・堕天使ですよねークスクス」


それを聞いていたノレリアはトマトにもひけをとらないくらい真っ赤な色を顔に浮かび上がらせていた。


「大人しく聞いていれば、調子に乗りやがって〜」


おっとこれはヤバいかもしれない。

彼女の手には、剣が握られていた。


ヤバい。殺されるかもしれない。まあもう死んでるんですけどねー。


「なんで剣なんかかまえてるの⁉てか、私に切りかかってももう死んでるから意味ないわよ⁉」


「ふっ、私たちは同じ世界にいるんだぞ?殺せはしないが痛めつけることはできるんだからな!それにな冥界にも警察組織があると思う?それはな、人に暴力をふるうひとがいるからだ。幽霊は物理攻撃は効かない。だが、それは冥界以外の世界での話だ・・・・・なあ初芽、かくごはできてるな?」


「・・・・・我、冥界へかえる!」


「あ!ちょ!まてやこらぁぁぁぁぁぁぁああああああ!」


 初芽は淡い光と怒声に包まれながら冥界へと去っていったのであった。


「ふぅ~やばかったわ~。なんなのあの人・・・・・。まあ私もほんの少しいいすぎちゃったけど・・・・普通堕天使って言われてあんなにおこるかな~。これからはあの堕天使さんに会わないように気をつけないと・・・・。さてと、とりあえず買い物の続をしよかな~。もう限定版のふろくつきゲームソフトを買うつもりだったのに~。まだのこってるかな~?」


 この後、厄介なことが起きるともしらずに駆け出していくのだった。





趣味で書いているので、下手ですがどうぞよろしくお願いいたします。

投稿頻度は遅いので暇つぶし程度に読んでいってください


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