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俺の旅は、まだ終わっちゃいねぇ!  作者: 徒花幸介
第一章 笑っちまうような日常
1/5

研究レポート〇月✕日 作成者:ーーーー

ここは、地球のとある研究所である。

そこにいる研究者のような人たちは、みな焦りながら、作業を進めています。いろいろな声が飛び交い、時には怒声も響く。しかし、研究者たちは一々そんなことにかまってはいられない。それはなぜなのか?

その理由は、ここで行われている研究が、この地球とは別の世界に関しての研究だからです。

その別世界の名は〈異界:デストラ〉。観測できる限り、数百年前からこの地球に干渉しているとされる異世界。同じ銀河系には存在しないと考えられているこの星は、時たまに地球のどこかに入り口を開く。その入り口による被害はかなり多く、年間数百人以上の人間が、その入り口に飲み込まれ、異世界に消えていく。

彼らはその異世界からの被害を減らすために、日々研究を続けています。ちなみに、彼らにとって一番恐怖なのは、異世界の住人がこの世界に侵略してくるということです。

現状、彼の世界にのみ存在するという、スキルという超常能力に私たちが対抗できるすべは限られています。

目下の悩みは異界探査を行えていないことでしょう。


前置きが長くなりましたが、ここからが当レポートの本題です。

私たちがいつも通り、研究を進めていると、一つのメーターが異常な数値を出しました。

はじめは故障であろうと、私たちは特に気にも留めていなかったのですが、メーターを何度直してもその数値が出続けるのです。彼らは気になって、メーターの対象を細かく調べると、地球人であるということが分かったのです。

私たちはすぐに、彼の身元を調べました。なぜなら、これまで、地球人が異界にて生き残っているというケースが存在しなかったからです。そして、私たちはその対象の身元を特定することに成功しました。

彼の名は****。しかし、彼らはその結果に崩れ落ちました。なぜなら****という人間について調べれば調べるほど、彼が協力してくれなそうだなと感じさせられたからです。

あまりに自己中な記録しか残っていない。彼に研究者たちは、一応接触を試みました。しかし、その結果は失敗。私たちの送った実働部隊は、ーーーーここから数ページ、レポートが無くなっている。


以上の結果から、私たちの研究は彼の協力を得られないということで進むことに。まぁ彼の観察をやめるつもりはないけど。

私たちの研究はまだ終わっていない。むしろここからが本番です。

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