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妖人 ~ ゲノム編集された私達が戦う相手  作者: 妄子《もうす》
20.探索場所変更

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その7

 妖人拠点の痕跡は驚くほど簡単に発見された。


 拠点の入口は先に見付けた拠点の入口同様に、地下の天井付近にあり、狭い通路、というよりは穴が下に続いていた。


 その中に、美緖隊が入ると、一気に滑り降り、旧地下鉄の線路へと到達した。


 美緖達4人は穴の入口で、周囲を警戒した。


 辺りは暗く、何も見えなかった。


 美緖達以外の気配を感じなかったが、方々をライトで照らしてそれを確認した。


 安全の確認中に、山吹隊が次々と滑り降りてきた。


「痛たた……」

 山吹はどこか打ち付けたのか、しゃがんだままだった。


「お姉様方、ここはお願いします」

 美緖は山吹隊が到着したと同時に、拠点とも思われる東側にある駅へと歩き出した。


 その後を残りの3人が追った。


「え?ええ、任せて」

 山吹はそう言ったが、しゃがんだままだったので様になっていなかった。


「しっかりしなさい」

 蜜柑が呆れながら山吹を引っ張り起こした。


「しかし、凄く成長したね、美緖達」

 山吹は助け起こされながら感心したように言った。


「凄いと思いますが、山吹もああなってくれる事を望みますね」

 蜜柑は更に呆れたように山吹に苦言を言った。


「どういう事?」

 山吹には自覚がないらしかった。


「リーダーらしく振る舞えって事よ」

 柚葉はやれやれと言った感じで山吹に自覚を促した。


「え?私、立派なリーダーよね?」

 山吹はびっくりして、2人に問うた。


 蜜柑と柚葉は即座に首を横に振った。


「ええっ!」

 山吹は更に驚いていた。


「はいはい、そんな事より、逆側から妖人が攻めてくるかも知れないのよ。

 美緖達の為にもここを死守しなくては!」

 小豆はともすれば任務が疎かになりそうな雰囲気を諫めた。


 それを聞いた他の3人は口を噤んで、任務に専念する事となった。

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