スキル確認
「それじゃ、スキルの詳細を調べるか」
「そうね。知っておかないと、明日からの行動が決めれないしね」
舞亜と僕は互いにステータスを開き、スキルの項目を確認した。僕のスキルの詳細は、こうだ。
《強奪》
相手のスキルを奪える。奪うには相手に触れてないといけない。死体からでも奪える。
但し、ステータスは奪えない。あくまで奪えるのは、スキルもしくは、ユニークスキルのみである。エクストラスキルは奪えない。奪ったスキルを所持していても、経験値に加算される。
《鑑定》
異世界から召喚された者に必ず与えられるスキル。
人のステータスや物の詳細な事が見れる。スキルは自分の所持してる物だけ詳細を調べられる。他人のスキルの詳細は見られない。
《言語理解》
異世界から召喚された者に必ず与えられるスキル。
異世界の言語を全て、聞き話せる。文字を読むことも出来る。ただ、文字を書けるわけではない。
《共鳴》
スキル《共鳴》を持つ者同士が使えるスキル。
スキルの合わせ技が可能となるが、持つ者同士が硬い信頼関係がなければ、そもそも発動しない。
発動に失敗したら、互いのステータスを2時間の間、レベル1の時の半分になり、ランダムでバットステータスが一つ付く。
《並行思考》
思考を並行して、物事を同時にこなす。こなせる数はINT に依存する。現状では、最大3つの思考を並行出来る。
《思考加速》
名前の通り、思考を加速させるスキル。加速速度はINT に依存する。現状は、10倍の思考加速が出来る。
《シスコン》
パーティーに妹が居るか、半径50メートルに居た場合、全能力が大幅に上がる。上がり幅はシスコンの度合いによって変わる。重度
《魔眼》
周囲の魔力を見る事が出来る。さらに魔法やスキルと組み合わせることで、さまざまな効果の魔眼が使える。魔眼を使用する時、魔力は漏れない。特殊なスキルが無ければ魔眼の使用には気がつかない。
《最強》
スキル所持者を最強に進ませるスキル。レベルアップ時にINTとLUK以外のステータスの半分が加算される。スキル効果の《無効》、《耐性》、《軽減》の類いを無視して、相手にダメージを与える。
《???》
詳細は不明。解放の条件を満たしてません。
概ね、こんな感じだ。舞亜の持つ、《鑑定》と《言語理解》と《共鳴》は一緒の内容だ。《ブラコン》も《シスコン》と同じ内容たが、舞亜は極度だった。スキル《???》もだ。
違う点は、妹には、二つ別のスキルがあったくらいだ。それの詳細も、こうだ。
《敵対魔法反射》
自分に敵対する魔法を付けられた場合、相手に反射して、相手自身に返す。ただ、回復魔法や自身に良い影響を与える魔法は受けられる。対象者を決め、その者だけの魔法しか受けれなくする事も出来る。
《天才》
レベル1の時に、INT が200以上ある場合に与える。
一度見た魔法を使えるようになる。その時、手に入れたら、スキルレベルは1である。魔法を詠唱無しで使用出来る。但し、《禁呪》は無詠唱出来ない。MP が1分で10%回復する。レベルアップ時にINT の上昇が多くなる。
何だろうか?スキル詳細を見たら、チートにしか見えないんだが、勇者は、さらにチートなのだろうか?
「チートスキルよね。これ」
「あぁ」
特に、《強奪》の方だ。他者のスキルを奪うことを推奨してるスキルだな。さらに、《強奪》と《魔眼》の組み合わせで、相手に触れずにスキルも奪える。
「明日にスキルを試してみるか?」
「お兄ちゃんは《強奪》を私は《天才》と《敵対魔法反射》が試せるわ」
魔物がいる世界だ。試す敵は、そこら辺に存在する。
「とにかく、明日からだな」
「そうね♪」
僕と舞亜は宿で遅い昼飯を頂き、今日の所は眠りについた。
~翌日~
「おはよう」
「おはよう、お兄ちゃん」
僕と舞亜は朝方に起きて、下に降りたら、宿の人が居た。
「朝が早いな。出掛けるのか?」
「はい、昼頃には戻ります」
僕は、そう言って、宿から出た。
宿から出て、すぐに門から外に出て、一番近い森に向かって入った。
森に入ってから、10分くらいの時間が経過した時に、魔物と接触した。
「ゴブリンかしら?」
「大きさからオークじゃないか?」
最初に接触した魔物は身体が大きく、背も3メートルに届いていた。《鑑定》を使って確認した。
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『ソードオーク』 性別 オス
レベル4
HP:80/ 80
MP:0/0
スキル
《腕力強化》Lv1
《剣術》Lv1
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情報少なっ!ステータスがHPとMPにスキルの3つしかないぞ!魔物だと、こんなに情報が少ないのか?
「とりあえず、僕が持ってないスキルがあるし、こいつで試してみるよ」
「分かった」
舞亜は少し下がった位置に居てくれている。僕は安心して、目の前の魔物を見た。
《強奪》っ!!
僕の身体に別の何かが入ってきた感覚があった。無事に相手のスキルを奪えたみたいだ。
次は舞亜の為に、魔法で仕留めることにした。頭に魔法名が流れてきた。
「"フレイムショット"」
僕の周りから炎が現れ、弾丸のような速度で敵を撃ち抜いた。
「どうだ、舞亜?」
僕は舞亜の方を見、スキルを得たか、聞いた。
「ステータスを確認したら、《炎魔法》Lv1が追加されてた」
僕もステータスの確認をした。
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『如月 裕也』17歳 性別 男
レベル2
HP:750/750
MP: 505/525
STR:330
VIT:285
INT:115
RES:207
DEX:255
AGI:235
LUK:100
スキル
《剣術》Lv6
《体術》Lv7
《腕力強化》Lv1
《次元魔法》Lv10
《火炎魔法》Lv5
《氷結魔法》Lv7
《魔力操作》Lv2
《鑑定》Lv10
ユニークスキル
《強奪》
《言語理解》
《共鳴》
《並行思考》
《思考加速》
《シスコン》
《魔眼》
エクストラスキル
《最強》
《???》
《???》
《???》
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レベルアップによる、ステータス上昇と強奪で奪った《腕力強化》Lv1もあった。
舞亜の方も《炎魔法》を取得したみたいだし、スキルの有用性は実証された訳だ。
舞亜も魔法を使い、レベルアップを果たした。
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『如月 舞亜』16歳 性別 女
レベル2
HP: 180/180
MP:1190/1200
STR:64
VIT:58
INT:295
RES:150
DEX:120
AGI:54
LUK:100
スキル
《回復魔法》Lv10
《雷魔法》Lv4
《炎魔法》Lv2
《付与魔法》Lv8
《料理》Lv6
《魔力操作》Lv7
《鑑定》Lv10
ユニークスキル
《言語理解》
《共鳴》
《敵対魔法反射》
エクストラスキル
《天才》
《???》
《???》
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順調にお互いのステータスが上がるのを確認した。舞亜も同じ魔法を使ったが、僕より消費MPは少ないようだ。それに《炎魔法》のレベルも上がっていた。
僕達は魔法を重点的にし、《強奪》で魔法を奪い、《天才》で魔法を自分の物にしながら、魔物の魔石を集めた。
この時、僕と舞亜のレベルは5にまで上がった。
二人のレベル5のステータスです。
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『如月 裕也』
レベル5
HP:2530/2530
MP:1770/1770
STR:1113
VIT:960
INT:160
RES:697
DEX:859
AGI:792
LUK:100
スキル
《剣術》Lv6
《体術》Lv7
《腕力強化》Lv1
《次元魔法》Lv10
《火炎魔法》Lv5
《氷結魔法》Lv7
《魔力操作》Lv2
《風魔法》Lv1
《雷魔法》Lv1
《土魔法》Lv2
《鑑定》Lv10
ユニークスキル
特に変更無し
エクストラスキル
変更無し
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『如月 舞亜』
レベル5
HP: 270/270
MP:2600/2600
STR:67
VIT:62
INT:615
RES:230
DEX:200
AGI:66
LUK:100
スキル
《回復魔法》Lv10
《雷魔法》Lv4
《付与魔法》Lv8
《料理》Lv6
《魔力操作》Lv7
《炎魔法》Lv3
《風魔法》Lv2
《氷魔法》Lv4
《土魔法》Lv2
《鑑定》Lv10
ユニークスキル
特に変更無し
エクストラスキル
変更無し
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こんな感じです。
ユニークスキルとエクストラスキルに年齢と性別は変更が無いので書いてません。