表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/7

その6

 綺麗な写真はその日のうちに現像すべきだというのが自論だ。カメラが水浸しになってしまったから、早めにSDカードからデータを取り出しておかないと。

 フィルムタイプだったらこんなときどうなっていたか分からない。


 最悪、あの綺麗な写真が駄目になっていたら。とても残念でならなかったなと仮定しながら写真を現像する。


 色合い、角度、彼女の表情ともにどれもいい写真がプリンターから吐き出される。どうせなら、四つ切サイズで現像したいくらいだ。


 ただ、写真部は認められていないし、盗撮と言われてしまったら困ったことに反論できないかもしれないから、大々的に公開することはできない。


 どうしよう。


 この写真の子は私と同じ進路の決まっていない数少ない同級生だ。変な仲間意識が不思議と彼女に対して湧き上がる。



 明日、彼女にこの写真を渡してみよう。


 直接渡す勇気は出ないから、下駄箱にでも入れておいて。


 こんなに綺麗な写真なら、彼女もきっと喜んでくれるはず。



 今一番大事なのは、濡れた制服をどうしようか。

男視点です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ