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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

ある王の側室〜Le roi est une racaille〜

作者: 雀蛤
掲載日:2025/12/07

わたくしはある王の側室である。


王との年齢差は軽く40近くある。

わたくしの役目は王の子女を増やすこと。

後継となる王子はすでにあり、加えてわたしよりも年上。

そのため、わたくしの産んだ子供たちは主に敵国との人質や臣下に下賜される立場となった。


初めに産んだのは女の子。


その子は14歳の時に大国の、30近く年上の皇帝に側室として送り込まれた。

皇帝は特殊な性癖の持ち主だったらしく、多大な寵愛を受けて、死んだ。


次に産んだのは男の子。


生まれてから3年も経たないうちに、自国が裏切る予定の王国に送り出した。

そして当然のように、晒し首にされた。


最後に産んだのは、女の子。


わたしが他国に嫁がすことを抗議し続けたためだろう、この子は国内に嫁いだ。

わたしは歓喜した。

この子は、この子だけでも生かすことができた。

この子は腐っても王の血を引いている。

だから、丁寧に扱われるに違いないと。

それは一部だけ正しかった。

貴族たちは姫を丁寧に扱った。

だから、姫は自分の居場所を手にできるはずだった。

しかし、姫が最初に嫁いだ相手と子を儲けると王家から離縁と同時に再婚を命じられた。

それを5回ほど繰り返した後。

姫は自ら命を絶った。


わたくしは王の側室。


正式な妻ではないもの。


わたくしは滅ぼされた国の唯一の後継者だった。

本来なら、祖国と共に沈んだはずだった。

けれども捕えられて、こうして生きている。

わたくしの容姿を気に入った王のせいで。

毎晩のように、嫌がるわたしを侍らせて、あの忌々しい王はわたくしに子を産ませ続けた。

生まれた子は側室とはいえ、亡国の王家の血を受け継いでいる。

だから、他国に対して人質としての価値はあった。

けれども、それ以上のものは無かった。

よって、手駒として使い潰された。


わたくしは王の側室である。


それ以外に己を支えるものを無くしたもの。

きっと、これだけはもう何も変わらない。

Le roi est une racaille ->王がクズ

という意味らしいです。

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