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第7話 異世界行ったらゾンビ出た!?

今回は結構長くなっちゃった、キャラの掘り下げとかこれからちゃんとしていきたいです

「クラーケン倒せてよかった、ガチで死ぬかと思ったよ」

オレの思考はそれで精一杯だった、そしてこういう系のストーリーの定番を忘れていた


「妙だな、本来クラーケンは温厚な種族だ」


なんか嫌な予感、


「そして懸賞金の2000ゴールドなど不要なはず」


嫌な予感的中確定演出!?


「つまり、偶然機嫌が悪かったということだ」


「いや流れ的に絶対違うだろ!」


「すまない、少し君をからかっていた」レグルスにもそういうとこあるんだ、意外


「だが要点はそこだ、本当にそれは偶然なのか?」少し間を置いてレグルスは続けた


「つまり偶然ではないの?」


「ああ」


レグルスは水面を見た、オレもその視線の先を見る、ぶくぶくと泡を吹きながらなにかがいくつも浮上している、手、足、頭、それらはゆっくりと浮かび上がる、


「これって…」


波間からいくつもの水死体が浮かび上がる

レグルスは静かにそれをみつめる


「“この船はもうすでに終わりの航路にある”」


その声は、水死体の口から発せられていた

そして死体が一斉に船に登ろうとする


え、これまずくない?


ホラゲとかめっちゃ好きだったけど、ゾンビ系だけは無理だったんだよ!


まって、そういえばアリシアとファルクは?


「俺も同じことを考えていた」


レグルスとともに船の後ろへ向かった

なんか霧もかかっている気がするしなんなんだ、

雰囲気作り完璧かよ、

それにしてもあいつら無事か?


「この数は、流石のわたしでも厳しい、しかもそもそも死んでるから切っても切っても復活するときた」


「前言ってた必殺技とかはいけるか?体ごと消し飛ばすイメージで」


「船ごと破壊する可能性があるから無理だ」


もう既に登ってきた水死体の軍勢と交戦していた

一応無事だ、良かった、オレたちが戦ってる間もずっと戦ってたんだな、


「アリシア、ファルク!助けに来た!」


「おう!ユウキとレグルス!」


「来たか、ユウリ」


にしてもこんな数、千はいないにしろ、どうすればいいんだ、


「きっとどこかにネクロマンサーがいる、わたしはそいつを探してる」

なるほどな、そいつを倒せばってことか?


「陸までこれれば、の話ですがね?」


それを聞いて死体のひとつが喋り始めた


「私がそのネクロマンサーのデトラ、一度に300体まで死体を使役でき」


アリシアがその死体を念入りにオーバーキルした


「話も聞けないのか!?あくまで操っている死体のひとつ、そんなことをしたって無駄だ!にしてもこんな簡単な仕事で勝手に登録したクラーケンの分も含めて4000ゴールド、ものの数分で!?」


「つまりお前は対岸にいるのか」アリシアは剣を対岸に向かって構える


「まったく、下手な真似はよした方がいい、対岸には村があるのはご存知で?」


なるほどな、死体だけ働かせて自分は安全圏、そして船内の状況は死体との感覚共有で見えるのか、全く嫌なやつだ


「さて、命乞いでもしてみますか?4000ゴールド以上払えるなら見逃してやってもいいのですよ」


「そ、そうなのか?」なんでアリシアはこの話を真面目に聞くんだ、


いや、違う、様子が変だ


「そ、そうなのか!そりゃありがだいぜ」


ファルクも、


「そうだなそれはありがたい」


レグルスも!?棒読みだけど大丈夫か?

オレだけがこの状況呑み込めてないぞ!?


「噂に聞くあの上位悪魔さえも諦めて声に力がありませんね、とてもとても、愉快です」


「天使」


ん?頭に直接?


「この船は今も動いてる」


なるほどな、つまり自然な反応をしてあいつに悟られないようにしろってわけだ、レグルスやアリシアなど破壊力の強い技を使う者では船を壊さずに無尽蔵に回復する敵を復活できないよう念入りに1人ずつ潰すのは難しい、そういうわけだ


「さぁ天使さん、あなたも降伏しなくていいんですか?特別にあなたは半額で許してあげますよ?地面に這いつくばって動物の真似でもするなら」


獣人もいるのにそれは失礼だろ

「誰がお前なんかに、」


「そんな口を聞いていいんですか?ねぇ?天使さん?ですがあなたに構うより先にやることがあります、私のようにあなた達を殺しに行きまんまと仲間になった方が1人、」


何体かの死体がファルクのもとへ近づき腕をおさえ地面に固定する


「さて、抵抗しないでくださいよ、ファルクさん、お仲間がどうなってもよろしくて?パキポキパキポキ、ほらこれで1本目ですよ、?反応が?まぁいい」


くそ、ファルクだってお前が怖くて無抵抗な訳じゃないんだ、計画がバレないようにとプライド捨てて痛み我慢して降伏してんだ、


「天使、あと3分だ」


3分か、おおよそ曲1曲分だな「や、やめろ」


「あなたの声からも力が無くなりましたねぇ、さっきまでの威勢はどうしたんですかってことよ、ドゥーユーアンダスタンドッ!」


い、痛いな、イキナリ腹蹴るな!死体のくせに、てか最後なんて?


「"理解したか"と言っていた」


なるほど、英語かな?、ありがとうレグルス


「そして天使、対岸に着いた」


ああ、オレも気づいてた、なぜってオレの新スキルが発動したからな、それは勝ち・確!を意味する


「いいBGMですね、さてさて希望を言うなら椅子も欲しいですね、」

なんでお前に聞こえるんだよ


「椅子ならそこにあるが?」アリシアっ!


「いやいやいや、人の温かみってやつが足りませんよ、ここにいい椅子候補が4人もいるじゃないですか、天使さんどうですか?ついでに翼でリクライニングを」


「せっかくだが、その誘い、断らせてもらう」


「ほう、そうですか、ならファルクくんタイムの続きを、なっ!」


「今は死体だが、これをお前自身でやるのがわたしは楽しみだ」切った死体の腕持ちながらそんなこと言ってアリシアキャラ崩壊してるよ!?


「ならば死ぬといい!無尽蔵に起き上がる300体相手にどこまでやれ」


「すぐに手を出すな話を」


「おいやめろ最後まで話させてくれ」

アリシアに切られる度、次々と新しい死体でデトラは話し続けた、

よし、少しカッコつけさせてくれ


「話なら直接聞いてやるよ、お前の顔も見たいしな」


「まさか、」


やっと気づいたかこのアホ、死体の視覚で見てたせいで自分の本体の目の前に船が来てることに気づけないとは


「いや、まだだ死体ごと爆や、な、何ッ!うわぁ」


流石レグルス仕事が早い、もう本体を陸で見つけたのか


その後オレたちはゆっくり陸にあがらせてもらった


そこには髭を生やしたおじさんがいた


「や、やめてくれ、もう腕が折れてる、足だってもう暫くは歩けない、やめてくれ」


「レグルス、さすがに、」


「すまない、スキルを使わずにそのまま殴ってしまった、」うそだ、絶対わざとやってる


「もういいや、これだけすればもう立てないでしょ」


「いや甘い、ユウハ」と言いながらアリシアは剣でデトラを殴る、


死体を操り後ろから油断してるオレたちを刺そうって?すごいな、その執念、油断ならないやつだ


「ファルク」レグルスがファルクにそっと近づく


「ありがとう、君は大した人だ」アリシアも言う


「ああ、オレがもうちょっと上手くやれてれば」抵抗できる相手に無抵抗で指を折られるなんてどれだけの屈辱だったか計り知れない


「大丈夫だ、ユウキのせいじゃない、それにあいつの言ってることには一理ある、俺は確かに殺しに行って仲間になってる、ユウキ、それより今は」


ああそうだな、


「や、やめてくれ、違うんだ、ちょっと魔が差して」


「指パキポキだっけ?どうする?ファルク?」


「やめてくれ、いややめてください、金ならいくらでも、いや嘘全財産は厳しい」


「ユウキ、多分そういうことだな」


「ああ、オレはファルクの意志を尊重する」


「ひぃ、天使様どうかお助けを」


「いや違うぜ、いくらイライラしてても、これ以上やったら、一生残る怪我になる、」


「え、」


「俺の妹はな、不治の病で日々苦しんでる、だから、お前を再起不能にしたら、と思うと、一生ついてまとうってとこで怪我と病気、少し重なる部分があると思ったんだ、ごめんな表現がちょっとあれで、とにかく、傷を治して、次は真っ当に4000ゴールド稼げばいい、元気なら何度だってチャンスはある、困ったらいつでも話くらいなら聞くぜ」


ファルク、


「本当に、、ファルクくん…私は…いいや、ありがとう、」


「ファルク、妹、一生じゃなくするために今旅をしてるんだろ、その病気を、一生なんて言うな」

オレには病気の内容も苦しみも何も知らない、病名さえまだオレは知らない、だけど第三者として励ましたり助けたりすることはできる、それくらいはさせてくれ、友人として


そうしてデトラとの戦いは終結した、

刺客残り6人

デトラは最初に考えたバージョンだと1回死亡して死んだ後また2回戦をするって感じだったけど、それよりはちゃんと気持ちよく負けた方がって思ってこうなりました、今回も最後まで読んでくれてありがとうこざいます!

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