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第40話 ルシファー


「君はルシファーを知ってるか?」そう彼は切り出した、オレは答えた


「わからない」



“勇者”「よく考えたらそれはそうだ」


納得してくれて良かった


“勇者”「ルシファー自体は誰かが勝手につけた名前、個人を指す言葉でもない、だがその実態は“完璧に近い存在”だ、そしてルシファーが誕生するととある事象が発生する」


名前はただ洒落た名前つけたってことで、一個人を指すわけではないのね


“勇者”「発生するのは、本人の意志で望んだ通りに世界の形や法則を変えられる、これはどんな科学でも説明がつかない、いわばファンタジーだ」


スキルを使えるこの世界はファンタジーでは?


“勇者”「この力が誰の手に渡ってもいいことは無い、“悪いやつの手に渡れば”という表現、これは間違ってる、良い奴だろうと万能の力があれば変な気を起こす、おそらくは僕だってな」


この勇者がそういうならそう


“勇者”「勇者っていうのは、単に魔王を倒す為にいるわけじゃないだろう?世界を平和に保つというか、常に最善の選択肢を取らないといけない」



“勇者”「特に何通りも未来を知ってるなら尚更、」


合点がいくね


“勇者”「僕が見た何千もの僕が生きる間の世界の可能性、それを踏まえて、ルシファーが誕生するのは絶対阻止したい、僕の力は本質には一個人、セレーネやヴァレティナ、そしてカリーナのようにはいかない、それでもだ」


もう主人公この人でいいやん、

オレも思う、核兵器の誕生してない世界にいるなら、核兵器の誕生をなんとしてでも阻止したい、その通りだと思う、


「力はあくまで一個人って、他の人は勇者には勝てないって言ってたけど?」


“勇者”「魔王は勇者に勝てるかい?もっと言えば、勇者の仲間Aは勇者に勝てるか?」


ああなるほどな、でもどっかの、


“勇者”「君が考えてるのがセレーネがこの前僕がふざけてた時に言った誰かに該当するのかは僕には分かりかねない、でもたしかに主人公補正に例外はある」


勇者には主人公補正があるのか


主人公は必ず作者の望む方向に進む、生かすも殺すもその全てが主人公補正、一斉掃射の中走っていき無傷で終わるのも主人公補正、豆腐の角に頭をぶつけて死んでも主人公補正、無理な展開を有り得るようにするのがそうだ、


主人公が死んで交代する場合も、まぁ主人公補正のうちに入りそうだ


勇者の言い方としては彼の見た何千もの未来は彼が死ぬまでということになる、それならば彼自身の結末はもう決まっているのか。


✱✱✱


数日前、某所


グレイヘイブン国議会議員A「5割だ、envy-C型はな、」


グレイヘイブン国議会議員B「Cはなんの略称だ?」


グレイヘイブン国議会議員A「contagiousだ、そのままだろ?」


グレイヘイブン国議会議員C「ジョナサン議長、どうお思いで?」


ジョナサン国議会議長「致死率5割で十分だ、適合しなければ実質的な致死率は100だろ?焰璃、冬国の暴君、騎士王アリシア、聖騎士団長ガルヴァン、他に何がいただろうか?ああ、命令に従わん塵の勇者アマギ・ユウマやグレイヘイブンの遺児、こいつらのうちの半分が消える、我らが国民の半分など安いものだ」


そのすぐ死にそうな悪役のセリフ、今すぐその国民とやらに聞いて欲しいものだ


グレイヘイブン国議会議員A「それに我が国民の半数、選ばれし者たちは新たな力を手にする、」


グレイヘイブン国議会議員D「それにしてもアマギ・ユウマや平和会談?もう正式な名前も忘れてしまったわい、それらをエサに全員をこの国の中に誘い出すなんてよく考えますわい、」


グレイヘイブン国議会議員B「我々選ばれた民族だけが力を得て残るわけか?特別監査官殿、どう思う?」


グレイヘイブン国議会議員A「ああ、この方こそ我々を忌まわしきテスラから解放してくださった、私も意見が聞きたい」


「でも、彼らが力を得たらどうするんだい?」


ジョナサン国議会議長「彼ら、と言いますと?」


「焰璃達だ、僕はおすすめしかねるね」


議長はいきなりキレた


ジョナサン国議会議長「なんだ?今更同郷の焰璃が心配にでもなったか!?貴様がテスラからの離反を提案したくせにか?口をつぐめ白燐!もういい!」


「いえいえ、是非ともやっちゃってくれればいい、どうせあなた達は言っても聞かないし、、それはさておき、僕に約束したenvy-u型はどこに?」


グレイヘイブン国議会議員D「感染性のないあの失敗作をなぜ欲しがるんだ?」


グレイヘイブン国議会議員E「あれなら昨日テスラに高値で売りつけ、、」


「テスラに?どうもありがとう、僕はここでお暇させてもらうよ」


ジョナサン議長「そりゃどうも」


、、、


「なんだい、君か?」


テスラ「彼らを止めないの?薄情ね。5割も何もenvy-C型、彼らがあげた人達はみな既にその派生に感染してるわ、つまりは全くの無意味よ」


「僕は止めたさ」


テスラ「まあ《ハムレット》を渡さなかったのは正解だったみたいね、貴重なサンプルを潰されても困るわ」


「それが渡らないように彼らを自ら離反させたのさ、それに、あれに関しては僕達も危ない、塵の勇者が掘り起こした過去の感染症を混ぜ合わせた最強のバイオウェポン、名前のセンスはさておき」


テスラ「あら?私のネーミングセンスに文句でも?」


「七つの大罪と美徳をウイルスの株の名前にするようじゃ、全くだ」


テスラ「アレは使いどころが無さそうね、制御できないもの、それにしてもグレイヘイブン国議会?はおバカね、あと一歩で《ハムレット》を完成させてたのに、私に全ての結果を横取りされるなんて、」


「彼らが完成させていたら君よりはマシなネーミングセンスで名前をつけてたさ、きっと」


制御できない?envy-C型だって同じ高感染力を持つウイルスだ、5割の人にとっては同じようなものだろうに、テスラって人は全く真の演出家だね


テスラ「まあでも何でもいいわ、私の愛すべき初めての成功作が目覚めてからずっと、研究に進展しかないわ、今回はルシファー誕生なんてしょうもない事で終わらすつもりはないわ」


「そうか、まぁ今は見ようじゃないか、グレイヘイブンの国民がこれから被る惨劇を、彼らのトップによって起こされる惨劇を、彼らはenvy-C型を自国にばら撒くつもりだろう?」


テスラ「ふ、全く笑えるわ」


はっ、笑えないさ、全くね

最初はだいたいキャラのモチーフになるキャラとか実在の人物とかでその人ならどうするかとか考えてるけど、だいたい途中からオリジナル入りすぎて途中からその方式が壊れる。今回も最後まで読んでくれてありがとうございます!以前から考えてた設定の一部を使えてちょっと嬉しいです。

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