第34話 適応
銅のホチキスでとめた腕に弾丸を打ち込み熱を発生させ、再生能力を僅かに復活させ神経を繋げる、その際痛覚耐性も同時に復活するだろうからこの行為に痛みは伴わない、食い込むホチキスは痛むが、
そうしないと右腕の神経は通らない、
右腕は動かない、
だが、ルイゼのやつが銅の棘を投げてきて左目が潰れ、銃の狙いが決まらない、
とにかく痛いんだ、
ルイゼル「なるほど、弾丸の熱で再生能力を、ありがとう教えてくれて、」
まずい、あいつも爆破の熱で治せるのか、
まて、なら一か八か、
ルイゼル「な、そのボロボロの身体で爆破の中に自分から!?」
「どうもありがとう、」
治りは浅いが、どうやら神経は繋がったようだな、
「覚悟しろ、至近距離で弾丸を大量にぶち込んでやる!」
ルイゼル「無駄だね、何回撃たれても、その弾丸を爆弾に変えて爆発時に発生する熱で身体を治せる」
「理屈などどうでもいい!やってやる」
理論的には大量にぶち込んだ弾丸を全部爆発させたら再生能力を上回るダメージで自爆するだけだ
その時に一瞬でもいい、爆発の熱を左目に浴びるか、あいつの“ブリザード”が解除されるかして左目が治癒すれば、まだ戦える!
ルイゼル「なっ、」
「弾が、出ない!?」
いやそれどころじゃない、銅の生成も出来ない、
ルイゼル「よく分からない、よく分からんが、君の負けだ、くらえ、ボクのおきにの剣!」
よし、もうこれ走馬灯見る確定演出だ、
私は、もう、いや今度こそ死ぬんだな、
記憶の中で、昔いた施設が見える、
やっぱり走馬灯だ、
あの頃から何年経ったんだろう、
記憶の中のルイゼは弱くて泣き虫でまぁ可愛いやつだった、運動神経もまぁそこまでって感じで、それでいて心も弱いもんだから上官にはしょっちゅう怒鳴られてたな、
なんかある時は血液採取を拒んで上官に、
血液採取?
何のために必要だったんだ?
感染症の検査か、?
あの医務室、微かに覚えてる、Neme....という文字列、何かのパスワードなのかそれとも、
いやそもそも全体が分からんことには何も分からない、だが大体こういう走馬灯っていうのは絶望的な状況を切り抜けるヒントになったりするはずだ、
なんで生きようとしてる、
もういいじゃないか、普通の人ならもう満足なほど生きてる、100何年とかまぁそれくらいだろうけど
もういいや、“ ”に会いたい、
相変わらず名前も思い出せないけど、
もう疲れた、
ルイゼル「熱い、!」
はいはい分アッてるよ!、2回目だからな!
「この展開は2回目なんだよ!」
ルイゼル「なんで殴るんだよ!」
「今度こそ死ぬと少しは思っただろ!」
ルイゼル「さっきからいったいなんなのさ!」
「“ヴァレティナ”は死ななかった、“ルイゼル”を相手するために、新しい力まで得たようだしな!」
もうお前を養成学校の同期とも弱い妹分とも思わん、存分にやってやる、
ルイゼル「銅の生成の能力は失って、熱を作る能力、まるで、“適応”してるみたいじゃあないか、この状況に、!」
でも熱を帯びてるのに目は治らない、再生能力、まさか、失ったのか、?
ルイゼル「目から銅の棘を、抜いてゆく、グロい、グロすぎる、」
痛覚耐性は戻ってない、けど今なら、全てがどうでもいい、だからできる!
それにあいつ、さっき私に触れて損傷した部分、熱が加わって再生されるものかと思いきや、焼かれたまま、あまり冷たいと能力が封じられるように、熱が加わりすぎると、機能を失うのか!
「私の勝ちだ、多分な、お前とて身体中ボロボロだ、棘も刺さり再生量より爆破量の方が多く、」
ルイゼル「“多分”、そうだね、君はもう既に血を失いすぎた、」
意識が、、
けど、これでわかったぞ、Nemesisだ、あのパスワードみたいなのは、Nemesisだ、
何とかしてルイゼルでもいいから伝えておきたい、
分からないが、なにか重要な気がする、
そもそも私とルイゼの養成所についての記憶がかなり欠陥してるのはおかしい、
伝えなくては、
???「カリン、ヴァレティナを頼んだ、僕はこのまま“傲慢”を、」
???「分かりました、シャルロッテさんはどこに?」
???「シャルロッテは“勤勉”を誰もいないところに誘導した、上手くいけばこれで“勤勉”のやつは何も戦闘データを得られない」
???「僕は、絶対に“ルシファー”を阻止する、無論そのために犠牲になる人も無くす、そのためには、常に最も合理的でなくてはならない、そうでないと誰も救えない!“勇者”は、ゆくべき道をゆく!」
ルイゼ「な、」
“勇者”「ヴァレティナ、頼む、頼むから邪魔はしないでくれ、いくら合理的と言ったって、これ以上は僕にだって、、」
私はボロボロの体で勇者を止める
「頼む、少しだけ待ってくれ、お願いだ、」
“勇者”「分かってない、情で動いた1つの選択が後の悲劇になり得るんだ、」
「ルイゼだって、被害者なんだろう!歪んだ環境で育つことを強制され、私と違う点は、ほんの少し危険なスキルを得ただけじゃないか!」
“勇者”「これだから、、僕は、」
ありがとう、“勇者”、助けてくれて、
結構痛みの表現ガバガバだよね、現実なら多分1つ目のホチキスで泣いてる、最後まで読んでくれてありがとうございます!




