第3話 銃は剣よりも強し
さて、刺客が来たというところから5分、今どうなったかというと、
「銀髪と金髪がいてどちらかが騎士でどちらかが天使、銀髪、俺はお前が騎士だと予想したッ!お前を倒して天使を連れてけば2000ゴールド貰えるんだぜ、さぁかかってくるんだな!」
「なんかごめんな、ハズレ、天使はオレ」
「え、うそぉーーーん!」
えと、なんでこうなったか、
4分前くらいにアリシアが
「右と左にわかれて捜索しよう、右はわたしにまかせろ(渾身のドヤ顔)」
と言いながら左に行った、
それでこういうのってどっちかが襲われるフラグじゃん、その通りだったんだよね、
そして現在、
「いや俺だってよぉ、そんなモード系の黒いドレス着てるオッドアイ銀髪の方が天使なんて思わないぜ、」
なんでこんなに悲しむんだよ、こっちまで同情してきた、けど確かに天使って金髪のイメージだよな
「だが、俺には2000ゴールドが必要なんだ、天使さん、悪いけど今ここであんたをおねんねさせる」
まぁ、そうなるよな、
「あんたの武器は弓、そして弓の弱点は近距離、ならば俺は近づくのみだ!」
「ほう、向かってくるのか?」死ぬまでに言いたいセリフのひとつを今言えた
「ああ、近づかないと弓相手には勝てないんでな、」
だが、甘いね、オレは弓を、使えない!
「ふっふっふ、ははははは!」
「な、何がおかしいんだ、」
「後にわかるさ、」これじゃオレが悪役みたいだ、
「だがしらん、俺に出来るのはただ1つ、くらえ、炎の大剣!」
あ、これくらったらやばいやつだ、だけど無駄、なぜならいま、時は止まったから、
さ、5秒のカウントダウンだ、
とりあえず弓で頭カツンだ!使えない弓は鈍器でしかないんだ!
5秒で届く距離に入ったのが敗因だな、
とか思ってるうちにもう5秒過ぎた
ドサッと男は倒れた、
けど、え、大丈夫かな?
「えと、大丈夫?」
起きない、流石に強く殴りすぎたかな、
確かにこの前カメラで殴られて人が死亡したって話を聞いたような、
うーん、痛いのは良くないな、
天使の回復パワー!なんてないぞ、やばいやばい
BLSだ!学校でやった、
安全確認、救急車コール、人工呼吸、胸骨圧迫!
いざとなると分からない!
「ユウタ、こっちはだれも、おや、そいつ誰だい?」アリシアが来た、
ちょうど良かった、「アリシア、回復魔法みたいなの使える?今緊急なんだ!」
「いや、ユウミ、脈もあるし呼吸も正常だ、驚いて気絶したんだ、」アリシアは頭が良かった
それから数分して仮名刺客1は目覚めた、
「あんたら、なんで敵であるオレを、」さっきまでは人型狼って感じだったのが今は狼型の人って感じだ、
「ごめんな、オレが強く殴りすぎた、」
「いやそれはもういいぜ、」
「なんでって質問については、まぁこういうなんで俺にトドメを刺さなかった!って展開はあるあるだけど、オレとしては逆にトドメ刺す方が意味わからない」
「俺を生かしておいたらまた襲われるかもしれないのに?」
「まぁ確かにそれはそうだけど、いや正直やっぱなんでかオレもわからなくなってきた、ただお前悪い奴って感じしないじゃん、」考えてるうちに自分もわかんなくなってきた、けどまぁみんな生きてるのが1番だしこれでいいよな、
「ありがとう」
「じゃあな、もう悪さすんなよ、」
そう言って見送ろうとすると、
「いや、待ってくれ、俺も旅の仲間にしてくれ、きっと役に立つはずだ、俺もその魔竜に会いたい、妹が病気なんだ、治療もできず延命しか出来ない、その魔竜なら、」
「そのための2000ゴールドだったんだな、お前、終始良い奴だな、もちろんオレは歓迎するよ、アリシアにも聞いてみる」
その後どっかから戻ってきたアリシアも快諾してくれた。
「俺はファルクって言うんだ、よろしくな!」茶色い髪の毛の獣人ファルクが旅パに入った、
てかこの世界のコボルト、つまり狼の獣人?って炎の大剣持ってたりするんだ、
病気の治療法、見つかるといいな、
オレは静かに思った。
弓は大剣よりも強し、名言ですねこれは
最後まで読んでくれてありがとうございます!