表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/35

第28話 誰かの企み

ヴァレティナがルイゼルにやられる前に、何とかしてここへ現実的に暇そうなシャルロッテを呼び寄せ、勇者(ボス)が来るまで3人でルイゼルを迎撃、ヤツの奪ったスキルの全貌が分からない以上俺たちは倒すことを考えず時間稼ぎをすればいい、

いや、白燐(バイリン)、セツナ、正体不明の“勤勉”、アリシアや焰璃(イェンリ)を筆頭とした各地の支配者、彼らの集結の理由、おそらく誰かしらの企みが分からないうちはどうしようも、


老婆「レグルス、難しく考えすぎだ、次の最適な一手は単に仲間と合流するだよ」


「アリシアと合流する?なるほどな、ありがとう、助けられてばっかだな」


老婆「いいんだよ、あとひとつ分かった、お前たちは“正義”、そう私の“心”が言っている、放置された牛乳雑巾のようなこの国の根幹を浄化してくれる、そんな気がする」


「スパイである俺達を信用するということか?」


老婆「この国の人々は今のままで笑えるか?いや、現に笑っていない、笑うのは民から巻き上げたもので私腹を肥やす貴族だけ、お前達が排除しようとしているいわゆる“上層部”がいる限り私の愛するこの国の人々が心から笑える日は来ない、」



老婆「すまないの、少し感情的になって私の言いたいことばかり言ってしまった、とりあえずだが、私はこの件で1つ心当たりがある、それを調査してくる」


「この件って、いいのか?」


老婆「なぁに、調査でもしてないと頭に霧がかかってしまうわ」


「そういえば名前はなんていうんだ?」


老婆はもう既にどこかへと行っていた、調査へと向かう老婆の背中からは腰の痛みではなく、国を守る誇りが感じ取れた


俺は言われた通りにアリシアを探した、


アリシア「国々の将来的な協力関係のための会談、無論わたしもこれが要人を集めるための言いがかりというのは理解できる」


「そうか」

なるほどな、要人が集まっている理由はこれで理解できた、国々の将来的な協力関係のための会談、アリシアの言う通り十中八九要人を集めるための言いがかりだな


アリシア「この国で誰が何を企んでいたとして、この国に入国するのは賢明な判断ではないだろう」


「そうだな」


アリシア「だがな、一月ほど前、わたしの元で補佐をしていたとある男、自称司祭と言っていたがいかにも怪しいヤツで、やはりその予感は的中していたのだが、そいつはその後おそらく何者かに殺害された、そこで肝心なのはその男が所属する団体の目的、」


「怪しい司祭、だと?」

怪しい司祭と言われ思い浮かぶのはやはり例の虚無を説く教団、奴らはとても精神掌握に長けている、

奴らの何が不気味か、それは人を取り込もうとするだけでそこからなにもしない、何が目的か分からない、

それなのに今になって動いているのが気味が悪い


アリシア「結論だが、わたしはそこから何も考察できなかった、だからその男が最後勧めてきたこのグレイヘイブンでの会合、その男が敵だったからにこの会合に行くことはおそらくわたしに不利に働くだろう、だがそれ以上に騎士王として何が起きているかを把握しないといけない」


「ひっくるめて言うと、罠と分かっても探りを入れるために自らこの国に来たと?」

ユウキだったらアリシアのらしくない長い説明を最後まで聞いてるか怪しいな


アリシア「そういうことだ」


「そういえばアリシア、一緒に来た人は誰だ?」


アリシア「ああ、そうだった、アストレインも来た、そういえばレグルスは彼とは初めましてだな」


まさか“勤勉”はアストレインだったのか、?

後に本人に会って話を聞きたい


「アリシア、東洋連盟盟主の1人、焰璃(イェンリ)という者と接触したか?赤い髪の毛の女性で、」


アリシア「?レグルスの後ろにいるその人のことか?、」


??


??「やっほー!びっくりしたかな?」


体感でなく感覚で微かな“熱”は確かにそこにあった、温度ではない、だがその熱を何故か感じられる、限りなく感覚に近いものだ、

「アリシア、いつからいたんだ?」


??「っておーい!」


アリシア「気づいたらそこに、全力で“言わないで“のジェスチャーをされたから、言わなかった」


東洋連盟盟主・焰璃(イェンリ)、数ある東洋の国々の間で連盟という共通の秩序をもたらした東洋連盟、その成立の大きな要因となった3人の1人である、人の姿をしているが炎龍であり、ほぼ全てを溶かす熱線を広範囲に放つ、陽気な性格とは裏腹にその力は正真正銘のバケモノ


焰璃「ご本人の登場は少しびっくりしたかな?」


アリシア「レグルスからすればまさに薮からスティック」


焰璃「はは、薮からスティックだよ!」


「そうだな」


焰璃「ところでさっきの話、盗み聞きしてたんだけどさ、彼らの目的は、あたしたちをまとめて消す、とかじゃないかな?」


アリシア「つまり?」



焰璃「あ、ごめん、いきなり現れて自己紹介がまだだったね、あたしは焰璃、東の方から来てて、」


「いや、そうじゃなくて、あなたの言う通りだ、さっきも指摘されたのだが、俺は難しく考えすぎだった」

さすがは東洋連盟の盟主、ふざけてたように見えて真面目に話し出すと急に核心をついてくる、


焰璃「そういうこと?」


アリシア「ただそうと分かってもその方法が分からない、一体どうやってわたし達を?」


焰璃「わからない、あたしやアリシアちゃんを殺せる程のものなんてこの国にあるのかな?」


「わかったかもしれない、一つだけある、この国が生み出した大厄災のような存在、その力を1度使うだけで数え切れないほどの命を奪う者」


焰璃「なるほど」


アリシア「…ああ」


2人とも察しが早いな


「そうだ、塵の勇者だ」


今回ちょっと情報てんこ盛りだったけど、今回も最後まで読んでくれてありがとうございます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ