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第22話 魔王の国

薄暗い光が差し込む部屋、

そこの中央に置いてある椅子に男は座っていた


???「シャルロッテ、1つ聞いてもいいかい?」


シャルロッテ「どうなさいましたか?」

その男のそばで吸血鬼の少女は身動きひとつせずに真っ直ぐ立っていた


???「例えば僕がルイゼルと戦ったとする、僕は勝てるかい?」


シャルロッテ「無論無理です、ですがどちらかに命を賭けろとおっしゃられるのでしたら私は迷わず勝てるに賭けます」


???「セレーネなら?」


男は何かに気づいたように言った


シャルロッテ「私の答えは変わりません」


???「“主人公”が敵に勝つがごとく当たり前のようにか、」


少女は答えなかった

男の予想通りそこにもう一人話を聞いてる者がいた


セレーネ「あら?わたくしは少なくとも3つは主人公が負ける話を知ってるわ、あなたはどれかしら?ノートに名前が書かれちゃった人?倍速で追いかけてくる神父を食い止めた人?あとちょっと前くらいにやっと見つけた本当の父親と川にダイブした人の話もあったわね、」


???「その選択肢なら、僕はノートに名前を書かれてみようかな」


セレーネ「とは言いつつもわたしもきっとあなたの勝ちに賭けるわ」


???「信頼としてその言葉を受け取っておくよ、」


男はかつての勇者であった、今も昔も魔王を倒すという目的で生まれた本物の勇者は彼ただ1人、

男は勇者としての物語が始まって間もなく魔王たちを倒すのでもなく全ての魔王を従えた、

そうしてうまれたのがセレーネやレグルスが所属する通称、魔王の国である、

彼はまるで何度も同じゲームに挑戦したクリアRTAかなんかの挑戦者みたいだった


???「そういえばセレーネ、僕はレグルスたちに出来ればルイゼルを殺して欲しいって言ったね、」


セレーネ「ええ、そうね」


???「いいや、僕はルイゼルだけは必ず殺すつもりだよ、あの傲慢というスキルの事を考えるだけで頭がおかしくなりそうだ、彼女だけは必ず僕が殺す」


セレーネは何も言わなかった


???「君は彼女には接触しないで欲しい、万が一君が負けて死ぬようなことがあったら、彼女は第二のルシファーになりかねない、そうなる前に僕が必ず殺す」


セレーネは勇者であるはずのこの男から禍々しい負の感情を感じた、傲慢という言葉への異常な程の執着、


シャルロッテもそれを感じていた、この男がもしそのまま勇者として自分達魔王にその刃を向けていたならどうなっていたか、


✱✱✱


死者の蘇生が出来ないのか、わたしはその疑問を抱いた、そしてお兄の知り合いだったデトラさんはアンデッドというものが存在すると教えてくれた

だけど彼は1つだけわたしに忠告した


デトラ「司祭関係の人はアンデッドにまつわることを忌み嫌う、だから迂闊にその人たちにこういう話を聞かれてはダメだよ、」


ところで、わたしの目の前で今、司祭を自称する男は大量のアンデッドを召喚し、わたしを抹殺するとか抜かしてる、これなんかの冗談かな?


司祭を自称する男「呪われた血の獣人の血縁者か、お前をちゃんとあの世に送ってやろう、お前の兄のようにな」


この人どこかで見覚えが、

もしかして、アリシアお姉さんの国の、

まぁいい


「やるならやられる覚悟をしな、わたしは強いよ」

今回の唯一の本物の勇者と塵の勇者とかって何が違うのって話だけど、魔王を倒すために生まれたのが本物の勇者って感じ、今回も最後まで読んでくれてありがとうございます!

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