第17話 魔竜アストレイン
色々こだわったけど結局最初に書いた案が1番良くて原点回帰しました
アリシア「魔竜か、」
月光を反射する銀の髪の毛にそのなりだけでも人が畏怖するような筋肉、
魔竜「盛大にぶっ壊してくれたじゃないかオレのアパート、」
男は地面に横たわるセリフィスの遺体を見る
魔竜「阿呆か、だからオレは言っただろう、あの天使はルシファー様じゃないと」
そんなことを言いながら男はギロムに近づきやばめなスピードのパンチをくらわした、みんなギロムにあたり強いな、セリフィスといい、
魔竜「スキルを差し引いて1番厄介なのはお前だ」
解説どうも、だから優先的に片付けましたってことか
アリシア「覚悟しろ、魔竜アストレイン、ディミヌエンドは発動した、わたしはお前の5倍動ける」
アリシアはアストレインは剣と拳でしばらく戦っていた、だが何故かアストレインの方が押していた、
アリシア「なんで、そんな動けるんだ、お前が1分動く間にわたしは5分動いてるんだぞ、」
アストレインのスピードが早すぎるのか?超スピード、それがヤツのスキルか、
いや、オレ視点ではそんなことはない、普通に動いている、さっきとほとんど変わらない
アリシアが一瞬こっちを向いた、
わかった、これは合図だ、良く考えれば彼女は少しづつこっちにアストレインを誘導していたのか、
射程内に入った時に時を止めればいいんだな、
そしてさっき得たスキル無効化のスキルを使えば、どんなスキルを持ってたとしても意味が無いはずだ
カリーナ「私の回復魔法が効いてない、」
どういうことだ、アストレインもセリフィスのように治癒不能な効果を持つのか、
ならヤツからのダメージは致命傷になりかねない、
アリシア「今だ、ユウキ!時を止めてくれ!」
「時よ、止まれッ!」
五秒前、触れた
四秒前、三秒前、これでスキルは封じたはず、
二秒前、一秒前、そしてくらえ、弓のチャージショット!そして毒!
そして時は動き出す!
だが、アストレインは依然としてアリシアのスピードに適応している、まさか、適応のスキルなのか?そしてスキル無効化というスキルにも適応してるとか、
そんな強力なスキルが存在するのか、
けど弓のチャージショットだってしっかり受けている、避けられていない、避ける必要が無いのか?
毒の方は、そもそも効いてない?
やはり適応なのか?
アリシア「なッ!」
「アリシア!」
アリシアがかなり痛そうなパンチを受けた、
今、遠距離手段もないグランツでは戦えば怪我をするというか死ぬ、ファルクも依然戦えず、ギロムも負傷したまま、カリーナの回復魔法はなぜか効かない、シンプルにオレだけじゃ無理だ、こんな時にレグルスがいれば、
ファルク「逃げろ!ユウキ」
アリシア「ヤツに殺意がある可能性だってある!」
みんなを連れて撤退か、
魔竜アストレイン「あとはお前しか戦えないぞ、天使、お前が向かってくるまで待ってやってもいいぞ、」
オレは立ち止まった
カリーナ「ミサキくん!?」
アリシア「のるなユウキ戻れ!」
ファルク「おいよせユウキ!立ち止まるな!」
あいにくそうはいかないな、一つこのオレには策がある、やってみるまでは
「いいや、そっちから向かってくるといいな」
一つだけ策がある、一か八かやってみるか、スキルへの適応がヤツのスキルと仮定した時にそれに関係ない処刑を思いついた、よしもう少し近づいてこい、
アストレイン「ふふふふ、はっはっはっ、いいだろう、」
「十分に近づいたな!時よ、止まれッ!」
あたりの騒々しい音が止まった
5秒前、ナイフよォ!1話で用意したものがここで役に立つなんてな!あくまでスキルへの適応が魔竜の能力、物理的なダメージなどの事象へは適応してないんだろう!?アリシアの斬撃でお前は傷を作っていた!
4秒前、10本、20本
3秒前、再び時が動き出した時、お前はナイフを認識出来ない!
2秒前、まった、この展開知ってる、
1秒ま、、「オラァッ!」
静止してるはずの時の中をアストレインは動く
攻撃が、、!?なんで動ける?静止した時の中をどうやって動けるんだ、まさか、
アストレイン「まさか、竜のヤツが時を?そう思ってるだろう、だが違う、オレのスキルは、スキルの無効化、しかも触れなければならないなどの制限もない、半径10メートル全てのスキルを無効化する!」
なんてこった、オレのスキルの上位互換じゃないか、「近接モード!それでもナイフはくらっているッ!弱ったとこを叩く!」
アストレイン「阿呆が!近接は圧倒的にオレの方が強い、オレは竜だぞ!」
ま、まずい、そう本能的に感じた
その時、まるで溶岩の中にでも突っ込んだような痛みが腕にした、手の先を感じることができない、
アリシア「ユウキ!」
カリーナ「ミサキくん!」
腕が1本、地面に転がっていた
ホーリーシッ〇、、オレの腕じゃあないか、、
アストレイン「もっと叫び散らかすかと思った」
人は本当に痛い時、叫び声も出ない
昔バイクと事故った時のことを思い出した
その時もそうだった、
アリシア「ユウキ!1度撤退しよう!スキルがわかっただけで十分だ!そもそもわたしが始めた旅だ、君達がこれ以上傷つく必要はない!これ以上は死人がでる」
このまま血を流すと体温がどんどん下がってゆくらしい、冷たくなってゆくっていうのはよく聞く表現だ、それってもしかして失血死のことだったりしないか
カリーナ「腕を全部治すのは無理でも血を止めるくらいなら私でもできるから!今は一旦逃げよう」
無いはずの腕が痛い、幻肢痛なのか?
なるほど、脳がまだ受け入れられてないんだな
逃げないとまずい、早くしないと、
カリーナ「ファルク!?あなたの腕はもうその1本だけなんだよ!?」
いや、幻肢痛じゃない、腕を感じる、今度はアドレナリンで頭がおかしくなったのか、
ファルク「ユウキ、最後の腕だ!大事に使ってくれよ!」
なんだって!?「ファルク!なんでそんなことを!?もう一本の腕はもう使えないんだぞ!?」ダメージの肩代わりを使ってオレの腕を戻した!?
ファルク「いいから魔竜を何とかしてくれ!その魔竜にしか妹の病気を治す可能性はない、そして妹の病気を治すのだけが俺の目標!生きてれば十分よ!生きてさえいれば義手だってなんだってある!」
《???の進化条件を満たしました》
近接攻撃速度15倍 基礎攻撃力上昇 痛覚無効 部位別ダメージの可視化
アストレイン「何が起こった?何故腕が生え治った、お前は再生持ちなのか?」
「そうか?そうかもな?実にスガスガしい気分だ!近接モードは近接になる代わりに攻撃力が3割に落ちる弱いスキルだと思っていた、だがその真の価値はこの攻撃速度にあったッ!」
いや、いい気分なわけが無い、実に胸糞悪い気分だ、進化の条件は自分のために仲間を犠牲にする、仲間と認定された者の犠牲、つまり今のファルクのダメージの肩代わり、これが進化の条件だった、もしかしてファルクは知っていたのか、?
アストレイン「そうか、なら来い!」
かかったな魔竜!ありがたくオレも近づくとしよう
「無駄よッ!」プライドなんかない!くらえッ!
アストレイン「な、なにィぃーーー!」
「脛への蹴りッ!!!」脛への蹴りは痛かろう!
アストレイン「いったぁぁぁあぁぁい!!痛すぎる、痛いぞぉ!!これはァァ!痛い!」
「ひとつ言わしてくれ、蹴ったオレの足も痛覚無効なかったらめちゃくちゃ痛いんだよ、15倍速で蹴ってんだぞ、ダメージの可視化で分かるが骨が折れてるんだよ、!だが、そんなことは関係ない!アリシア、今だ!」
アリシア「ありがとうユウキそしてファルク、くらえ!アストレイン、ルクス・ヴェレタ!」
アリシアの必殺技には距離や溜めによってダメージの量が変わる、今のは最大威力、再生能力を持った魔竜にはこれくらいがいいはず
セリフィスに放ったものとは比べ物にならないほどの巨大なエネルギーを感じた、魔竜の館はもう跡形もない
アリシア「アストレイン、お前の負けだ」
アリシアは静かに言った
なんのためにギロムとグランツは合流したの?と思ってる人、正直作者もよく分かってません、今回も最後まで読んでくれてありがとうございます!




