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ナダル様への微かな不信感の芽生え
いよいよサリーがナダルに不信感を持つようになります。
こうしてナダル様と時々身体を重ねるだけの関係が続く中、ナダル様は、ナダル様の商会で私と商談をする事が多くなりました。
少しおかしいなと思いながらも、そんな事実を認めたくはないので、、
将来ナダル様と結婚して商会の会長の奥さんとなる為には、きっと必要な事なのかも。。そう自分に言い聞かせて、ナダル様の言うがままに沢山の買い物をしていました。
ナダル様はその度に私を褒めてくれました。
「サリー、良い買い物をしたね。センスがあるよ。」
「サリー、君はこれぐらいの物を身に付けた方が良いよ。それにこれは僕好みだ。」
ナダル様に褒められて嬉しい私は夢中で、ナダル様の商会から大きな買い物をし続けました。
時々買ったはずの装飾品が手元に届かない事に疑問を感じながらもーー。
ナダル、まるで結婚詐欺師のようですね。