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@1 小説を書いてみよう。

「今日は何をしようか。」

一人でつぶやき、パソコンの前行く。

何をしたいのかが思いつかない私であった。

「久しぶりにストーリーでも考えてみるかな?」

パソコンのディスクトップに(小説)というフォルダを作り、その中に小説の題名をいれたフォルダを作る。

「題名は・・・」

特に思いつかない。私の中の無気力さが邪魔をして、シャットアウトしているから。

「今の状況を、フィクション交えて書いてみよう。」

それがこの、「精神世界@」という小説の始まりである。


「舞台は・・・」

異世界系も日常系も私には書けそうにない。

何か、設定があればできるのだが。

「・・・キャラクターから考えてみるか。」

小説家の人たちはどこから書いてるかわからないが、私はいろいろな方向から書いてみようと思った。

「まず、主人公として・・・」

主人公を決めるということはストーリーの視点を決めるという事だろうと思う。まあ、初心者の私が言うので信憑性は低いが。

「どうせだったら異性のキャラクターのほうがいいか。遊べそうだし。」

ということで、女性のキャラクターに。

「歳は15歳。いや・・・幼すぎるか?」

ロリコンとは思われたくないので気にしてみる。

けど、後々変更すると思うからこのままで。

「職業は・・・」

職業、普通の現代が舞台なら社会人とかスポーツ選手とかになるが

ファンタジー世界であれば魔法使いや戦士、勇者とかになる。

つまり、職業を決めるためには舞台を決めなければいけない。と、私は思う。

ただし、例外もある。

例えば異世界に飛ばされた~とかいうパターンがそう。

それならたとえ高校生や小学生などの学生が異世界で暴れていても問題ない・・・よね?

「じゃあ、ファンタジー世界として主人公は女子だから・・魔法使いとかのほうがいいな。」

ある程度固まってきた。

じゃあ、設定の詳細を決めていこう。

「主人公はミナという15歳の少女で魔法使い、10歳の時に両親がどこか旅に出てしまい一人で生活してる・・っと。」

両親がいない、かつどこかに行ってしまったパターンの話だとその両親を探す話につなげられる。

こうすれば何とか小さなストーリーができた。


こうやって書いた小説。有名でもない、無名の人物が書く小説。それがどこでどうなるかは不明なのだ。


=========================


「ミナ~!」

外から声が聞こえる。たぶんヘレナかな?

「ちょっと待って!支度するから!」

「いやいや・・・もう遅いよ?」

ふと前を見るとヘレナが。

「「・・・」」

「きゃぁあああああああ!!!!!!!」

朝から悲鳴が響くシュレズム城下町。

ぽんこつミナの両親探しの大冒険の始まりであった。


「・・・ミナ、落ち着いた?」

「ぐすん・・・」

「ごめんって・・・」

ヘレナの手には破れた帽子。魔女がかぶるようなとんがり帽子だが色はミナの好きな水色で染められている

ミナ自身で頑張って作っていたものだが驚いたミナがヘレナに攻撃する際、盾として使ってしまったのである。

「今日は・・・冒険の書をもらいに王様のところに行く日だよね。」

「頑張って、作ったのに・・・」

「・・・なるべく頑張って直してみるから、待ってて!」

ヘレナが糸と針を使い縫っていく。たまに指に刺さって痛そうだが、ヘレナは罪滅ぼしのつもりで頑張ってる。

「いたっ」

ミナがぼーっと見つめている。

「・・・これぐらいしかできなかったけど・・・」

ヘレナが破れたところを縫いなおしてくれた。ヘレナが持っていたハンカチを素材として。

「こ、これ・・・ヘレナが大切に」

「・・・ミナの努力を壊しちゃったんだもん。いいよ・・。」

「・・・ありがと。」


~シュレズム城門前~

「「ついたぁ」」

城の前に着いたのだが二人とも疲れ切っていた。

なぜなら。

「なんでこんなに高い位置にお城を建てたんだろうね、ヘレナ・・・・」

城下町の隣に標高1000mの山があり。その山の山頂に城が建っているからだ。 

城に行くためには軽い山登りをしなければいけないというわけだ。

「か、考えれるのは防衛のためかな」


=========================

「こんな感じでいいだろ・・・。」

私は打つ手を止めた。

「この後に王様に会って職業とともに冒険の書を貰うということにしよう」

ある程度先に進めるためのアイディアを考えながら自室の外へ

廊下を進み、台所へ。冷蔵庫を開けて冷えた飲み物を探す・・・が、冷えてるのはソースやケチャップ等の調味料や

ハムやチーズ。梅干しなどだった。お茶とかがない。

「仕方ない・・・外に買いに行くか。」

薄い上着を羽織り。財布と携帯を持ち玄関へ。

今、両親は出かけており家には私一人だけなため。玄関には1組の靴しかない。

「近くのスーパーに買ってくるか・・・」

と言いながら玄関を開けた。



「・・・は?」

玄関を開けるとそこは、見慣れたコンクリートジャングルではなく。

「も、森?」

そう、周りに木しかなかった。

高いビルやタワーなどがなく、山奥に飛ばされたような感覚。

「空気がきれいだ・・・が。」

いやな予感しかしない。

その予感はすぐに的中するが。

「携帯はつながらないな。やっぱり、」

スマートフォンの電源をつけると右上には(圏外)の文字。

「要するに、私の家自体が異世界にワープしたというわけだな。」

現状をある程度把握したのち、家の中に異変がないかチェックする。

幸運なのか、どこからか電気が通っているらしい。ネット回線もOK。動画サイトや検索エンジンもちゃんとつながる。

「この状態、助けを求められるが信じてくれないよな。」

適当に友人に森に一つたたずむ私の家の写真を送ってみる。

すると返信が。

【すごい合成技術だな。やり方教えてくれよ(笑)】

・・・まあ、そうなるよな。

【信じてくれないんだな。じゃあ、こっちの家に来てみろよ・・・。】

送信してみた。


10分後


元私の家の場所の写真が送られてきた。


見事に私の家が跡形もなく消えている。

家が転送されたのは正解の様だ。


【電話かけていいか?】

【ok】


プルルルル・・・


「もしもし?」

「大丈夫か?どこにいるんだ?」

「わからん。周りには木、木、大樹、それだけだな。」

「なのにネット回線は生きてるんだな。」

「水道やガス、電気も使えるからな・・・なぜかは知らんけど。」

「まあ、異次元に飛んだということは認めよう・・・」

「・・・すんなりと認めるな。」

「そりゃな、お前の家のところに棒を刺そうとすると消えるという現象が起きたからな。」

「は!?」

「石とか適当な紙飛行機とか投げてみたが地面に触れた瞬間跡形もなく消えたぞ。」

「なんという危険地帯。人は入っても大丈夫なのか?」

「ばーか。そんな状態のとこに入るやつがいるかっての。」

「だよな。」

「いま野良猫を連れて来て土地に触れされてみようとしてるぞ。」

「結果は?」

「何もなさそうだな。動物入っても大丈夫みたいだ。」

「こっちから質問いいか?」

「どーぞ?」

「こっちの電気の使用量を見れるか? こっちには電力計がないからそっちにあるのかと。」

「ちょっとまて・・・あ、あった。」

「いまパソコン使っているから電力使ってるはずだが・・・上がってるか?」

「あがってるな。メモリが動いてる。」

「・・・要するに家はワープしているが電線等はつながったままってことか。」

「そういう事だな。」

「もうそろそろ切るわ。」

「・・・気をつけろよ。どこにいるのかわからないならなおさらだが。」

「おう、ある意味ワクワクしてるから安心しろ!」

一瞬「あんしんできねぇよ!」って声が聞こえた気がするけど終了ボタンを押す。


・・・とりあえず、周りを探索してみるか。


周りを見渡すためにとりあえず屋上に登ってみる

「んー・・・」

近くに城と街のようなものが見える。

「・・・あれ?」

見た感じ2km位のところにある感じだが・・・

どこかで見た・・・いや、聞いた感じがする風景だ。

「城下町の近くに山があり・・・城があ・・・る!?」

急いで自室に戻り小説ファイルを確認する。

文章には確かに。〈城下町の隣に標高1000mの山があり。その山の山頂に城が建っているからだ。〉

「つまり、ここは私が書いた小説の中だってわけ・・・?」


「・・・もうわけわかんねぇや。」

布団にくるまり私は寝た。

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