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9話


落ち着きを取り戻したソフィアさんは怯えていた2人を返したあと、もう一度俺に謝罪だと言って頭を下げる。


「あの、ほんとに大丈夫ですから。それよりも、防具とか買いに行きましょう?」


「ありがとうございます……それにしても陸さま。あんな魔法があるなんて私初めて知りました!」


「え?あの落ち着かせるやつ?そんな珍しいの?」


「はい!だって人を癒す魔法があるなんて!」


「……えっ?」


「?どうかなされました?」


「もしかして、回復魔法って……ないんですか?」


「なんですか回復魔法って?」


まじでかぁ……。なんで魔法の概念あるのに回復魔法ないんだよこの世界。え?つまりここの人達回復なしでモンスターとか魔王の相手してたってこと?それどんな縛りプレイよ……


「あの、魔法について詳しく教えてもらっていいですか?」


「はい!喜んで!」


ソフィアさんは話始める。

魔法というのは元々モンスターが使っていたものらしい。それを人は時間を掛けて学び学習していったそうで、モンスターが使っていた魔法……つまりは攻撃する魔法はおおよそ人にも扱えるようになったのだとか。まぁそれでも使える様になるのは何年も魔法を練習したりだとか体に宿っている精神力にもよるらしく全員が攻撃魔法を扱えるという訳ではないみたい。


そして、モンスターから学ぶということで魔法を覚えてしまった人は魔法=モンスターからパクるということらしい。人によって独自に開発だとか研究はされず、学習はできるが発展はしてこなかった。


重要なのはモンスターが攻撃しか使ってこないということだ。そのほとんどは理性がなく本能のようなもので人を襲ったり動物を食らったりしている。基本的に回復しながら戦うなんて考えることはできず攻撃あるのみという訳だった。

もう一つの理由としてモンスターは人間より遥かに生命力が高い。元々のHPもそうだが自然回復の速度も早いらしくそもそも回復魔法なんて使わないでなんとかできてしまうようだった。


《大体理解できましたか?》

(ていうか、始めっからあなたが説明してくれりゃ楽だったんですけどね)

《だって時間なかったんですもん。それに、現地の人の方が説明上手ですし》


ようはめんどくさかったのかこの女神……。


「と、いうことで魔法といえば火をつけたり風を起こしたりとかなんですけど……陸さまはどんな魔法が使えるんですか?」


「あ、えっと……」


《多分魔法使用の欄にありますよ?》

(早く言いなさいよちくしょう……えっと、)


──────────────────────────────────


魔法┬─ヒーリング

├─グロース

├─プロテクション

├─リフレクション

├─アタラクティ

├─アンチドート

└─フラッシュ


──────────────────────────────────



うわぁ……なにこれほんとに攻撃魔法ないじゃん……。


「陸さま?」


「あ、えっと、回復とか……強化です、はい……」


「回復?強化?それはどんな魔法なんですか?」


あーそうか。見たことも聞いたこともないんだもんな。わかるわけないか……どうしようか。


「えっと、今は使えないというか使っても意味が無いので、王都に向かってる途中で見せますよ」


「本当ですか?!ありがとうございます!」


まぁソフィアさんがいればある程度戦闘しても平気だろうし、その時使えるよね?うん、それでいこう。


「それでは陸さま、まずは装備を整えましょう!」


「はい、おねがいします」


「ではまず武器屋からですね!」


あっ、説明してなかった。

俺が攻撃できないの……


好きなゲームバレバレな感じね

ミキちゃん可愛いよミキちゃん

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