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『嘘』
「好きだよ」
「嘘でしょ」
「そうさ、僕は嘘吐きだからね。だからもう一度言うよ、君のことが大好きだ」
「嘘吐き」
「嘘吐きは真実しか語らないんだよ」
「あなたが言ったらそれも嘘になっちゃうじゃない」
「もちろん」
「全部嘘じゃあ、訳が分からない」
「だったら君が信じたいものを信じればいいんじゃない」
「それならあなたのことは信じられないわ」
「じゃあ、何を信じるって言うのさ」
「私があなたを好きだっていうこと」
「僕は君のことが嫌いだよ」
「嘘吐き」