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『冬』
「冬と言えばやっぱり暖かい物だね」
僕はそう言って肉まんを取り出す。
「そうだ、君のためにマフラーを買ってきたんだ」
僕はそう言って毛糸のマフラーを取り出す。
「君が大好きだったみかんもって来たよ」
僕はそう言ってみかんを取り出した。
「ねぇ、もう何回目の冬かなぁ」
彼女は答えない。
「早く起きよう? 一緒にこたつで温まろうよ」
彼女は、目覚めない。
彼女は眠りについたまま、僕の心は凍ったまま。
「……目を開けてくれよ」
「冬と言えばやっぱり暖かい物だね」
僕はそう言って肉まんを取り出す。
「そうだ、君のためにマフラーを買ってきたんだ」
僕はそう言って毛糸のマフラーを取り出す。
「君が大好きだったみかんもって来たよ」
僕はそう言ってみかんを取り出した。
「ねぇ、もう何回目の冬かなぁ」
彼女は答えない。
「早く起きよう? 一緒にこたつで温まろうよ」
彼女は、目覚めない。
彼女は眠りについたまま、僕の心は凍ったまま。
「……目を開けてくれよ」
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