異変
森の夜
場を満たすのは静寂
虫の鳴き声一つしない
それは明らかに異様であった。
「・・・」
辺りに満ちた嫌な気配に目が覚める
何だ?
俺の勘が激しく警鐘を鳴らす
焚き火に照らされ異様な気配が次々姿を現す
ギラつく黄色の目
顔は醜く歪み
年寄りのように腰が曲がり
右手に短刀を持っている
ゴブリンが4体現れた
ハァ!?
ここ結界内じゃん、魔物が入って来れる筈がない!
いや今は!
信じられない気持ちを抑え込み頭を切り替える
初めて見たが、目にした瞬間コボルトと強さがほぼ[同じ]と理解した。
焚き火を消されたらこちらが不利になる
闇夜の戦闘に俺は慣れていない
こちらから仕掛ける!!
座った状態から強く踏み込み一番近いゴブリンに肉薄
棍棒で頭を叩き潰し、立ち位置を素早く変える
一匹が短刀を投げてきたので左手で無造作に掴み取る
手にしたナイフを投げ、同時にそちらに走り出す
おろっ?牽制のつもりで投げたナイフは綺麗に眉間に刺さった。
標的を変更し右手のゴブリンを急襲、突然の動きの変化に
慌てるゴブリンを叩き潰す。
同時に右足を右後ろに向けて砂を掬い上げ
右後ろから襲いかからんとしていたゴブリンの目を潰す
怯んだゴブリンを叩き潰した。
ゴブリンを倒した。
魔物が結界を越えてくる
そんな事がありえるのか?
レベルアップの感触を確かめつつ考えるが
埒が明かないので先ずは死骸を調べてみる
キラッ
ん?右手に指輪が填めてる
これは、、、主が飲み込んでいた指輪と同じものか?
もしや!!、、、なんか分かった気がしたが
やっぱり分からん!!!!
村のギルドに持っていこう
ヤレヤレ今夜は徹夜だな
先をスライムゼリーに浸した棍棒に火を点け村へ急ぐ
名前 キール・ライトニング ♂ 18歳
LV 9
HP200+20% MP5
職業 戦士
筋力 60+10%
俊敏 90+5%
知性 5
直感 60
器用 40
意思 40
魅力 25
幸運 100
技能 真眼LV2[弱点を瞬時に見抜く 相手の強さを解析出来る]
空間把握[奇襲攻撃無効]
気配察知(未)
投擲LV1
???
加護 婆ちゃんの祈り[即死攻撃無効]
主の力[HP 筋力 俊敏のブースト]