主
一面の緑が目前に広がる
葉が太陽の光を反射して緑を美しく飾り付け私を魅了する
まだ肌寒いが、木々が芽吹き花を咲かせようとし
新鮮な木々の香りが鼻を擽る、、
と爽やかな人なら言うだろう
しかし俺にはこの臭い(俺にとっては香りではない)は無理
一言で表すと生臭い!?
まだ風情を理解するには俺のレベルでは難しいようだ(キリッ)
そんな訳で俺は森に来ています。
おっとあの野草は食えるな、採取っと
おおっこのキノコはマイタキじゃねえかヒャホーイ!
婆ちゃんにくっついて料理を手伝ってた俺は野草や
キノコに造詣が深いのだ。
家から持ち出した食料が尽きた俺は胃袋を満たすため
この森に足を運んだ。
村から近く、野草や薬草、キノコの採取、動物の捕獲
様々な用途に使われるため森の中には結界石を設置している
だから危険な魔物は出ない、婆ちゃんから森の話は聞いているのだ!
安全って素晴らしい♪安♪全♪って♪素晴らしい~♪
「ふごっ!」
「ふご?」
顔を上げると巨大な猪が、2メートルはあるね
間違えなく森の主だな、少し驚いたが大丈夫!
ここの主は賢いから人を襲いません♪
人と争う事の不利益を主は知っているのだろう(キリッ)
「ですよねー♪」
「ふごぉおおおお!!!!!」
(・3・) アレ?、、なんだか、、様子が、、
変、、なんですがー!!!!(横っ飛び)
間一髪回避が間に合い俺の横を暴風が駆け抜ける ヒエ~~!
戦いは回避出来そうにないな・・・
俺は主の突撃を左に右に交わし相手と呼吸を合わす
次の突撃は交わすつもりはない3・・・2・・・・1
今!
俺はカウンターで主の眉間に渾身の力で棍棒を叩き込むと同時に
飛び上がり主の胴体を転がりながら勢い止まらぬ突進を躱す
主は前脚の力を失いバランスを崩し地面に向い激しい音を立て突撃した
主を倒した。
うーん主は人を襲わないと婆ちゃんから聞いてたんだが、、
取り敢えず猪を慣れた手つきで捌いていく
婆ちゃんっ子の俺には解体作業はお手のもの
毛皮はマントにする為日干しに、肉は干肉にするか
酒で表面を消毒したいが持ち合わせていないため、スライムゼリーで代用する
使い勝手良いなスライムゼリー(殺菌効果あり、魔物図鑑参照)
塩水に漬けた後は吊るしていく。
一通り作業が済んだので飯にしよう
焚き火の為に棍棒を放り込む、棍棒はこの小さな村では取引の価値も無く
嵩張るので積極的に消費していく必要があり焚き火に使うのが一番と結論が出た
塩は干肉用に使い切ったので、塩水に軽く浸し根気良く炙る
うん食べごろだね パクっ、、美、美味いな、、主!美味いな!!
力漲ってくるぅううう!!
夢中になって食べまくった。
御馳走様でした。
残った肉は残念だが土に帰そう
キラッ
ん?解体作業の時は気づかなかったが、これは指輪か?
なにか嫌な感じがする、指にはめる気にはならない
猪の毛皮に包んでリュックに収めた。
今夜は森で野営だな
名前 キール・ライトニング ♂ 18歳
LV 8
HP150+20% MP4
職業 戦士
筋力 40+10%
俊敏 70+5%
知性 5
直感 40
器用 20
意思 40
魅力 25
幸運 100
技能 真眼[弱点を瞬時に見抜く]
空間把握[奇襲攻撃無効]
???
加護 婆ちゃんの祈り[即死攻撃無効]
主の力[HP 筋力 俊敏のブースト]