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「[奴]の情報通りだな」
儂は皆を移動させ魔物を婆さんに変化させ憑依する、得た情報を元に瞳術を用い男の婆さんと[錯覚]させる、洞窟の[化け物]にぶつけてみるが、何もせずに引き返してくる。あの[化け物]が会話するとは思わなかった。
あの[化け物]に勝てるのは[人間]だけなのだが上手くいかないものだ。
洞窟の影響で奴にかけた瞳術が解け、魔物を殺されたため至急魔物を新たに変化、憑依し現場に向かわせて瞳術をかけ直した。成程[情報通り]大した眼力を持っておるようじゃな、ほっほっ
方向性を変え、池を使い罠に嵌める事にした。
「この池の真ん中の底にある玉を取ってくるんじゃ」
「OK!」
玉は白銀で作られ、重量はかなりの物だ、そこを手に入れた所を魔物に襲わせれば一溜りもあるま・・・って歩いて入るんかい!可笑しな男だ・・・だがこれで終わりじゃ・・・ろ?
「何じゃ!?」
池が渦を巻いておる・・・奴は本当に[人間]か!?アッサリ池を切り裂いて玉を持ってきおった。
聞いた[情報]を遥かに上回る男だ・・・こいつは危険だ・・・[大結界]の破壊に此奴は必ず邪魔になる・・・ここで仕留めねばならん・・・幸いまだこの男は婆さんが本物だと思っている・・・[人間]には最も効果的な方法を取るか・・・。
「キール・ライトニング、この[人間]を殺されたくなければ大人しく殺させろ」
これで直ぐに終わりだと思ったが・・・ほっほっ、どこまでも人間とは思えぬ男よ、これを切り抜けるとはな、だが婆さんが偽物だと気付かなかった時点で! ザク 貴様は終わりよ!
これまでの強靭さが嘘の様に呆気なく倒れ伏す。後は首をはねれば全ては終わる!
「死ね!」
突き出される刃は閃光
音もなく忍び寄り
気付けば相手は絶命している
「そうはさせない」
何!?何が起こった?気付けば憑依した肉体は死に絶えていた。別の肉体に憑依を・・・動けないだと!?・・・まさか・・・貴様が!?
「逃がさないよ[私の物]に手を出した報いは受けて貰う」
赤く輝く瞳が儂の精神を・・・まさか!?貴方様は!?・・・何故[人間]の味方をするのです!・・わた・・し・・は・・・・・
「関係ないね[人間]だからじゃない[キール・ライトニング]の味方なの私は」
・・・・・ば・・・な




